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丸の内プラチナ大学「物語思考デザインコース」~Transforming our World:世界を変える~エコシステム資本主義を目指して~「日本、ビジネス、私」の再生の物語

動画紹介:【丸の内プラチナ大学】第9期 開講説明会 2024年7月29日(月)

物語ナビゲーター:梅本龍夫/アイグラム (iGRAM Inc.)  代表
                               立教大学大学院社会デザイン研究科客員教授
空 間:
吉田ひかり/ファシリテーション・グラフィックアーティスト
話し手:安田登さん/下掛宝生流能楽師(ワキ方)
    
菊池陽介・裕美ご夫妻「勘六縁」(遠野の自然農法の米農家)
    
河野通洋さん/八木澤商店 代表取締役社長(岩手・陸前高田の醸
    造事業者)
企 画:町野弘明、服部直子/
(一社)ソーシャルビジネス・ネットワーク

はじめに 「日本、ビジネス、私」再生の物語を紡ぐ試み

650年続く美の芸能「能」と1250年前から未来へメッセージし続けてきた「空海」。現代のビジネスサクセス「スターバックス」と「個」のライフストーリーからたどる「再生」への学び。「日本、ビジネス、私」の再生について、異色の能楽師、輝く企業家とこのテーマ共に探究する講師やゲストの生き方、仕事への姿勢などを絡めながら「これからをいかに考え、務め、生きていくのか?」を受講される皆さんと共に考える。この企画ができるまでの行程をここで共有します。

企画の背景:書籍『Transforiming our World:世界を変える」~エコシステム資本主義を目指して』から生まれた企画

一般社団法人ソーシャルビジネス・ネットワークは、2011.03.11以降、岩手県陸前高田市をはじめ、東北沿岸部の復興支援の仕事をしてきました。気が付いたら、10年経っていた、という感覚でした。

2017年、復興の仕事はまだまだかかるけれど、資金調達に悪戦苦闘していた時に、尊敬する社会的企業家・熊野英介氏(アミタホールディングス)に、これから進むべく道を相談に行きました。熊野さんは、お忙しい中、私たちのために、2日間も対策会議をしてくださり、私たちはこれを機に、熊野さんが設立した、「持続可能経済協会(Sustainable Economy Association =SEA)」の事務局を補佐する役割を頂きました。

私は、町野と一緒に、京都に何度も通いました。法人は火の車でしたが、協会が実施する研究会の内容が素晴らしく、とても勉強になりました。講師は、安田登さん。この時の「能」、「論語」から学ぶ、今の生き方、ビジネスの道、はすぐには腑に落ちる領域ではありませんでしたが、深い学びを得ました。

そうこうしているうちに、嘘のように資金調達が実現してきました。この協会が5年の活動を終えてクロージングする際、活動の記録として、書籍『Transforiming our World:世界を変える」~エコシステム資本主義を目指して』(2023年9月発行)の出版をしたのですが、この書籍のプロデュースを担当しました。今日に至って、この講座を発表するときに、SBN、私たちにとっての「再生の物語」がここにあったことに気づきました。

この書籍のエコシステム資本主義、「地球の生態系を守り活かす経済」、「人間の尊厳」を守る経済は、「日本型」の自律分散型の地域づくりが基本。震災復興の日々、時々熊野さんにお会いして、「間違った道に行ってはいけない」と叱咤激励され、まだまだ道半ばなんだと改めて思っています。
この講座のコンセプト、「日本、ビジネス、私の再生」の矛先は、「エコシステム資本主義」のもと、豊かな自然資本、関係性資本の経済が営なまわれる社会、未来なのだと思いました。

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今、「大きな物語」が求められている。

地球環境の悪化、終わらない世界の紛争、そして、コロナ禍。「課題先進国・日本」と言われて数年。様々な課題が噴きでて止まらない。
東京に住む私は、「ゆき過ぎた資本主義」へ、ささなかに抵抗しながら仕事をするも、時に、自分には何もできることはないと弱気になる。そして、常に「人身事故」のニュースに怯えている…でも希望はある。私の中に。

「小さな物語」から「大きな物語=集合的知性の物語」へ ~梅本龍夫

先ず「私」を強くしよう。「心の問題に取り組む」ためのプログラム、「ライフデザイン」を梅本龍夫の「物語マトリクス理論」をベースに、臼井清、松倉由紀、私たちSBNで創り、静岡市で始めました。この取り組みは、先ず、「個」が強くなろう、元気を取り戻そう、もともと生まれ持った生きる「目的」、自分自身の「本質の良さ」を「再生」させよう=根源的な「源」につながる、を果たそうということ。そして、それによって、しっかり他者ともつながっていく。自分だけの「小さな物語」を共に紡いでいくことによって、「大きな物語=集合的知性の物語」へ拡大していこうというものです。

日本に根付いてきた独自の「集合的知性の物語」を掘り起こし、日本や日本のビジネスを再生する道を探求・・・共に。

日本の伝統芸能、日本のエコシステム経済、世界に誇る思想を、実践者・研究者を交えて、受講されている方々と共に「日本、ビジネスの再生の物語」を「幾通りも」考えていくことを考えました。

ゲスト:安田登さん(下掛宝生流能楽師・ワキ方)

テーマ1:650年続く美の芸能「能」に秘められた現代に活かせる智慧とは。日本の美意識の再生~能・美の芸能から辿る日本に宿る能力(力)~目に観えないものを観る力や、継続してきた秘訣を探る。day3

テーマ2:1250年前に「空海」が残したメッセージ…曼荼羅は宇宙の真理を絵で現した”物語思考デザイン”。人間は自然、地球の一部、宇宙の一部。
高野山の奥の院は、敵味方境目なく包摂する思想。現代の「再生」のヒントがここにある。day8

ゲスト:「勘六縁」菊池陽佑さん・裕美さん夫妻/遠野の自然農法で米をつくる農家 

テーマ:冷害で米が育ちにくい日本の原風景が残る遠野で、無肥料、無農薬で、人と地域が守り続けてきた文化や風景、日本人の食卓を支えてきた米作りや田んぼへの想いを受け継ぐことを目指している。なぜ、厳しい道を選ぶのか?自然界にはあらゆる(ビジネスの)こたえ」が存在する。AI時代の人の生き方を考える。day4

ゲスト:河野通洋さん/八木澤商店 代表取締役社長
「発酵パーク・CAMOCY」取締役

2021.3月 グランドオープンした「発酵パーク・CAMOCY]

テーマ:「日本」の再生の物語1。「奇跡の醤油物語」と、社会。東日本大震災、すべてを失った街、人々が、再び生まれ変った道のりから、改めて、「私」、「地域」、「日本」の再生について対話する。発酵醸造文化を残していくために「発酵パーク・CAMOCY」を仲間と設立。発酵は微生物の働き…その世界は人間界と同じ。人間も自然の一部だから。そこには組織づくりのヒントが。

アーティスト・吉田ひかりさんの創る空間。

観えないものを見せてくれるアーティストの力を借りる学びの場


客観、主観…両方とも「私」

静岡市で実施されている「ライフデザイン・ワークショップ」の中で、ファシリテーション・グラフィック・アートを担ってくれている吉田顕(ひかり)さん。
彼女はもともとは、受講生の一人でした。このプログラムの本質の良さをいち早く感じ取って、「グラレコやります」とボランティアで始めてくれた人。彼女のグラレコは、だんだん、「記録」という性質のものから、「学びを絵を通じてファシリテーションする」ものに代わり、左脳中心、言語で伝えられる内容を、右脳中心、非言語の世界で、観えないもの、観えない心の動きを感じ取り、「そこで起きていること」を絵にしてくれます。


梅本龍夫さんのストーリーテリングで、共感、共振が生まれる

物語ナビゲーター、梅本龍夫のストーリーテリング

スターバックスコーヒージャパン立ち上げの総責任者を務めていた時の、自らの「スターバックスでの個人的な失敗や間違いなどの学び」を語ります。その失敗の経験から、「組織論」の専門家の道へとすすみますが、今回の講座の「経糸」ともいえる「物語マトリクス理論」の開発に至ります。
そして、この講座の重要な役割、ストーリーテリングを担います。能にみたてると、「シテ」と「ワキ」の「ワキ」を務めます。

梅本龍夫ほどの素晴らしい「ストーリーテラー」は、私は他に知りません。一見バラバラに見える出来事を、さらに、失敗、負の記憶、暗闇を、全てが必要なピースとして活かす物語を創ります。ゲスト・スピーカーや、受講されるみなさんの「共感」を全て境目なく一緒に混ぜて、理想の物語を一緒に紡いでいく…今回のプログラムは、最初から出来上がったテキストは無く、大きな物語が描けるか?一期一会の場です。

最後に…この企画が生まれるまでに、多くの方々にアドバイスを頂きましたことに感謝しております。そして、一見、荒唐無稽に見える企画をご理解いただき、「丸の内プラチナ大学」の一コースとして加えてくださった、事務局のみなさまに感謝。ありがとうございました。より多くの方にご参加していただけるよう、広報・告知していきます。(文責・服部直子)

※詳細・お申込みは
【丸の内プラチナ大学】2024年度開講のご案内~第9期生募集中!~





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