見出し画像

ビーチコーミングと標本作り

真冬の砂浜で貝殻や石を拾ってきました。最近はビーチコーミングと呼ぶようです。大人になってから初めての体験だったのでそのレポートと、壁掛け標本の作り方を書いていこうと思います。

ビーチコーミングを楽しむ

まずは砂浜に行きます。ネットで調べればビーチコーミングができる砂浜を見つけられると思います。丁寧に、どんなものが拾えるかまで記されているページもあるので、参考にすると良いでしょう。それから、干潮のタイミングの方が漂着物が多いらしいです。天気予報サイトで調べられるので、その砂浜の干潮時間に着くように出発するのがおすすめです。

持ち物
・拾ったものを入れるビニール袋(チャック付きなら水気が漏れない)
・帽子やサングラス(砂浜は日陰がなく眩しい)
・レジャーシートか新聞紙(座って休める)
・軍手とゴム手袋(すごく寒いとき用)

砂浜に着いたら波打ち際を歩いて、ひたすら漂着物を拾っていきます。貝殻や丸い石やシーグラスなど。私の場合、頻繁に来れないことがわかっていたので小さくてもそんなに気に入らなくてもどんどん拾っていきました。乾かすと表情が変わるものもあるし、多めに持って帰った方が満足度が上がると思います。不思議な模様の貝殻や、ほんのり透き通っている石などを見つけると、まるで宝物を発見したように嬉しくなります。私が行ったのは1月の初めでしたがとても天気が良くて、できる限り厚着をしてきたのがバカバカしく思えるくらいでした。海は穏やかできらきらしていて、人出も決して多くなく、とても満たされた時間を過ごすことができました。

楽しいビーチコーミングですが、触ると危険なものもあるので注意しましょう。毒を持つクラゲや、角の取れていないとがったガラスや陶器のかけらが打ち上げられていることもあります。

透明なプルプルがたくさん打ち上げられていました。クラゲ?

拾ったものをきれいにする

砂浜から持ち帰ったものが臭くなったり傷まないようにきれいにします。まずは水を張ったバケツやたらいに入れて、丸一日塩抜きをします。私は鳥の羽も拾っていたので、それらは水に少量のシャンプーを溶かしてその中で優しく洗いました。

乾かしたらこんなに綺麗に!模様からしてダイゼン(チドリの仲間)の羽でしょうか?他の、塩抜きが済んだものたちは新聞の上に並べて風通しの良い場所で乾かします。

拾ったものを観察する

乾いたものを黒い画用紙の上に並べてみました。かっこいい!ここまできたら、あとは好きなだけ観察しましょう。
貝殻のツヤがあるものとないものの違いはなんだろう?と考える。牡蠣殻の真珠層をうっとりと眺める。巻貝の頭頂部はファンタジー世界のお城のようなどと空想する。分厚い貝のかけらの縞模様にロマンを感じる。ひびの入ったシーグラスを光に透かせて複雑な反射を楽しむ。丸い石を握って妙な安心感を味わう。瑪瑙や花崗岩を拾えていたことに気づいてときめく。魚の骨のメカニカルな構造を見つめて生命の不思議に思いを馳せる。などなど。自分なりの着眼点で見て触って楽しみます。

拾ったものを標本にして飾る

せっかくたくさん拾ったので、標本にしたいと思いました。平置きでは場所を取るし壁掛けにしたい!ということで思い付きで作ってみました。簡単なので、作り方を紹介します。

材料
・拾ってきた色々(あまり重くないもの)
・百均などのウッドボックス
・黒い画用紙
・直径4mmくらいのヒートン
・キリ
・麻紐
・瞬間接着剤
・グルーガン
・はさみ
・定規

ダイソーのウッドボックス(A4サイズ220円)

ダイソーのウッドボックスの中身はコルクシートでした。この素材だと気に入らないので黒い画用紙を大きさに合わせて切って瞬間接着剤で貼りました。壁掛けにするため、キリで軽く穴をあけてヒートンをねじ込み、麻紐をつけました。結び目も一応接着剤で固定。

グルーガンを写し忘れました

壁掛けコレクションボックスができました。中に入れるものを選定して、並べ方を決めたらひとつひとつグルーガンで固定していきます。軽くてザラザラした素材ばかりなので、面白いようにくっつきます。

完成です。壁に掛けて1週間が経ちましたが落ちたり剝がれたり不具合はありません。いい感じです。材料はすべて百均か、なければホームセンターで手に入ると思います。

娘が拾ったものたちは家にあった(プラスチックの蓋がなくなった)百均のコレクションボックスに並べました。フェルトを敷いて適当にラベルをつけて。飾る場所は取るけれどすぐできるし、時々手に取って眺められるのもいいですね。残りのものは瓶に入れたり、いつかアクセサリーにしようと紙箱の中に保管しました。標本作り、はまってしまいそうです。興味ある方はぜひ。一緒に楽しみましょう。

おまけ

私が十代の頃北海道留萌の海で拾ったシーグラスを娘が並べていました。「スイミー」だそうです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?