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はと子劇場 ~エッセイ、小話、ときどき一句~

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支配人兼座長を務める鳩子の一人舞台です。 習性上一句詠みますが、季節感と硬軟を織り交ぜることは諦めるかもしれません。時々愛情出演する玉夫(鳩子の伴侶)は、傍観じゃなくて静観に徹し… もっと読む
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記事一覧

【ショートショート】諸人去りて/聖なる誓い

クリスマスにちなんだショートショートを二作用意しました。 しみじみ話と笑える話を一つずつ…

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さっさとクリスマス

吐いた白い息がずいぶん長く伸びていく。 あと何回かやったら2メートル先までいきそうだ。 ミ…

次の波に乗る女

海の日が近づくと、小学生の頃に訪れた海水浴場での出来事を思い出す。 鳩子は波にさらわれた…

鳩子、季節感を捨てきれないの巻

投稿記事の季節感を手放せないでいる。 だからと言って季節は全然待ってくれない。単に記事の…

レジェンドにのみ許されること

『の』の三連続ご法度令。 文章を書いたりし始めると、一度はこれにぶち当たる。『の』の三連…

鳩子、有限と無限の狭間で立ち往生するの巻

一昔前、缶入りのコンデンスミルクが売っていた。と思っていたが、なんだ今でも売っていた。 …

鳩子、鳥を観るの巻

鳥好きが高じた。 双眼鏡(注1)を買ってしまった。 某鳥の会がビギナー用にと勧めるものを入手した。 識者の意見は、まあまあ素直に聞くことにしている。 双眼鏡が届き、説明書は少なくとも途中までは読んだ。 それよりなにより、さっさと鳥を観に行くことにし、家を出た。 鳩子は意気揚々と近所の公園に向かった。 樹上の鳥を探しながら公園内の階段を下りた。 べタン 転んだ。 「痛い」 痛い? よくわからない。 痛みよりも、放出されるアドレナリンが勝っているのだろう。 ピーー

鳩子、ラッパーになるの巻

「痛っ」 栗林を歩いていると、頭に毬栗が落ちてきた。 「痛っ」 一歩下がり栗の木を見上げる…

試みた実験と語られない話

noteの仕組みを知るにあたり、一作目の短編小説『丘の上に吹く風』でハッシュタグを付けまくる…

激情型劇場

つい数年前まで「劇場型」を「激情型」だと思っていた。お恥ずかしいにも程があるが、事実であ…

【はと画廊】物語を知りたかった

2x=6 x=3 2とxの間には物語があるはずなのになぁ。 きっといい話だろうに。 どうして…

【はと画廊】勝負腹巻コンテスト2023 結果発表

いよいよ結果発表です。 実は今回、審査員長は行きずりの鴨にお願いしておりました。 真冬の…

ちびっと丸い人生

「ちびまる子みたいだね」 鳩子の人生をそう表する者がいた。 ちびで丸い? ちびっとして…

【はと画廊】勝負腹巻

厳冬でしたね。 老いも若きも、太きも細きも、勝負腹巻。 温かそうですねぇ。 次回、密かに開催された勝負腹巻コンテスト2023の結果発表となります。