7、習い事と、私の人生

2011年5月10日18時00分
梨花とランチしたその日、夕方帰ってきた子供たち二人を連れて、私はサッカー場にいた。
丈太郎はサッカークラブに入っている。
彼の意思で小学校1年生に始めた。

野球じゃなくてよかった…と心底思った。
近くの野球チームは朝が早い上にパパ、ママの役割も多く、監督のお弁当まで保護者が順番で用意する。
聞くところによると、グランド整備も保護者の仕事らしい。
ママたちは口を揃えて野球のユニフォームの洗濯が大変だ、と言っていた。

おかしな世の中になった。
グランド整備をさせたくて、スポーツをさせるのに。
ある程度のお洗濯も子供にさせれば良いのだ。
おまけに野球は1日の拘束時間が長いので、真夏はこっちが倒れそうだ。

その点、丈太郎の入っているサッカーチームは基本的には子供たちに全部やらせる。保護者はとにかく、黙って応援していてください!というスタンスだ。
お金だけ出して、口も手も出すな。ということだ。

一度丈太郎が遠征費用を忘れていき、あわてて私が届けたところ、コーチに「忘れたとしても、次回は丈太郎くんに持たせてください。」
と言われた。
とにかく徹底している。

私はこのチームの方針に賛成していた。

5年生になって、丈太郎は一丁前にレギュラー争いというものを経験していた。今はベンチ要員になってしまい、表に出さないようにしているがふてくされているのが良くわかった。

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