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[四柱推命] 滴天髄 通神論4 知命 [和訳 現代語訳]

皆さま、こんにちは。波濤ろく🌊です。
前回は「人道」の話だったわね。天干地支の関係は、順を吉とし、悖を凶とする。五行のバランスが取れている命式こそが、最も貴命である✨ざっくりまとめるとこんな感じ。前回の記事を読んでいない方は、是非読んでいただけると嬉しいわ💕

今回のテーマは「知命」。早速見ていきましょう💖

⚠️原文として載せている『滴天髄闡微』には、命式例が数多く取り上げられておりますが、割愛させていただきます🙇‍♀️
⚠️押さえておきたいポイントに「💡」印を付しています。

✅原文

💡1 要與人間開聾聵,順逆之機須理會。

🌸原注

2 不知命者如聾聵,知命於順逆之機而能理會之,庶可以開天下之聾聵。

🌸任氏

3 此言有至理,惟恐後人學命,不究順逆之機。
4 妄談人命,貽誤不淺,混看奇格異局,一切神殺,荒唐取用,桃花咸池,專論女命邪淫,受責鬼神;
5 金鎖鐵蛇,謬指小兒關煞,憂人父母;
💡6 不論日主之衰旺,總以財官為喜,傷殺為憎,定人終身;
💡7 不管日主之強弱,盡以食印為福,梟劫為殃,不知財官等名,為六親取用而列,竟認作財可養命,官可榮身,何其愚也!
8 如財可養命,則財多身弱者,不為富屋貧人,而成巨富;
9 官可榮身,則身衰官重者,不至夭賤,而成顯貴。

10 餘詳考古書,子平之法,全在四柱五行。
💡11 察其衰旺,究其順悖,審其進退,論其喜忌,是謂理會。
💡12 至於奇格異局,神煞納音諸名目,乃好事妄造,非關命理休咎。
13 若據此論命,必至以正為謬,以是為非,訛以傳訛,遂使吉凶之理,昏昧難明矣。
💡14 書雲:“用之為財不可劫,用之為官不可傷,用之印綬不可壞,用之食神不可奪。"
15 此四句原有至理,其要在一“用”字。
16 無知學命者,不究“用”字根源,專以財官為重,不知不用財星盡可劫,不用官星盡可傷,不用印綬盡可壞,不用食神盡可奪。
17 順悖之機不理會,與聾聵何異,豈能論吉凶、辯賢否,而有功於世哉!
18 反誤世惑人者多矣!

✅和訳 現代語訳

💡1 人間の聾聵(耳の聞こえない人、目の見えない人)を開こうとするならば、順逆の機を理解しなければならない。

🌸原注

2 命を知らない者は、まるで聾聵のようである。順逆の機を知り、それを理解することができる者は、天下の聾聵を開くことができるだろう。

🌸任氏

3 これは非常に理に適った言葉である。しかし、後の人が命理を学ぶ際に、順逆の機を理解しないことを恐れる。
4 誤った人命の談話は、深い誤解を生み、奇格異局や神殺を混同し、荒唐な取り扱いをする。桃花咸池は女性の邪淫を論じ、鬼神の責めを受ける。
5 金鎖鉄蛇は小児の関殺(子どもに起こる運命的な災難)を指し、親を心配させる。
💡6 日主の衰旺を論じず、財官(正財、正官?)を喜び、傷殺(傷官、偏官?)を憎み、人の一生を決定する。
💡7 日主の強弱を考慮せず、食印(食神、正印?)を福とし、梟劫(偏印、劫財?)を災いとする。財官などの名は六親の取用であることを知らず、財を命を養うものとし、官を身を栄えさせるものとする。何と愚かなことであろう!
8 財が命を養うものであるならば、財が多くて身が弱い者は、富屋貧人とならずに巨富となるであろう。
9 官が身を栄えさせるものであるならば、身が衰えて官が重い者は、夭折せずに顕貴となるであろう。

10 私は古書を詳しく調べたところ、子平法は全て四柱五行に基づいている。💡11 その衰旺を観察し、順悖の機を究め、進退を詳しく検討し、喜忌を論じる。これが理会(理解)というものである。
💡12 奇格異局、神殺納音などの名目は、好事家の妄想であり、命理には関係がない。
13 これらを基に命を論じると、必ずや正を誤りとし、是を非とし、誤りを伝え、吉凶の理が曖昧で不明確になる。
💡14 書に曰く「用(用神?)を財とするものは劫してはならない、用を官とするものは傷つけてはならない、用を印綬とするものは壊してはならない、用を食神とするものは奪ってはならない。」
15 この四句は非常に理にかなっている。その要点は「用」という一字にある。
16 無知の命理を学ぶ者は、「用」という字の根源を究めず、専ら財官を重んじる。用を知らずに財星を劫し、官星を傷つけ、印綬を壊し、食神を奪う。17 順悖の機を理解しないことは、聾聵と何ら変わりない。どうして吉凶を論じ、賢否を判別し、世に功績を残すことができようか!
18 反対に、多くの人々を誤り惑わすことになる!

✅波濤ろく🌊の解釈

1、2、3、17 自分の命(運命)を理解していない人を「聾聵」と言っているわね🙉🙈比喩だということは分かるのだけれど、まあ、酷い言い草だわ。今のご時世でこんなこと言ったら、確実に炎上しちゃう🔥その閉じた耳と目を開くためには、「順悖(順逆)の機」を理解する必要がある。

6、7、11 順悖の機を理解するためには、日主(日干)の旺衰、強弱を考慮しましょう、と言っているわね。これは、所謂「身強、身弱」の話。身の強弱を調べ、どの五行を喜び、どの五行を忌むべきなのかを判断する。これが、命の理解ということである。

【任鉄樵氏がブチギレていらっしゃる💢】
4、5、12 日主の強弱をもって吉凶を判断することが、命理(四柱推命)の本質であり、さまざまある格局、神殺、納音などは好事家の妄想とまで言い放っているわ!💥あくまでこれは、任鉄樵氏の意見だけれども、ごちゃごちゃと神殺を付けて、最も大切にすべき四柱八字の分析を等閑にすることには、私も否定的🙅‍♀️

14、15、16 「用」について述べている部分。これは「用神」のことかしら?🤔ざっくり言えば、用神を定め、それを剋から守りましょう、ということ。用神が分からないままに、用神となっている食傷、財、官殺、印を傷付けることは、「順悖の機」を理解していないということ🤪

まとめると……

  • 順悖の機を理解しよう

  • 日主(日干)の強弱を把握しよう

  • 用神を大切にしよう

  • 格局、神殺、納音は重要ではない

今回はここまで✨
興味を持っていただけたら、スキ、コメント、フォローなどをしていただけると嬉しいわ💕
次回をお楽しみに、拜拜👋

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