見出し画像

[四柱推命] 滴天髄 通神論3 人道 [和訳 現代語訳]

皆さま、こんにちは。波濤ろく🌊です。
前回は「地道」の話だったわね。地は柔順、天から徳を受け、その作用を地上全体に広げる。これを「機緘の流通」と呼ぶ(?)。五行の働きには偏全(バランスの良し悪し)がある。だからこそ、人の運命に吉凶が生じる。まとめるとこんな感じかしら?🤔
詳しく見たい方は、前回の記事をチェック✨

今回のテーマは「人道」。早速見ていきましょう💨

✅原文

💡1 戴天覆地人為貴,順則吉兮凶則悖。

🌸原注

2 萬物莫不得五行而戴天履地,惟人得五行之全,故為貴。
3 其有吉凶之不一者,以其得於五行之順與悖也。

🌸任氏

4 人居覆載之中,戴天履地,八字貴乎天干地支順而不悖也。
💡5 順者接續相生,悖者反克為害,故吉凶判然。
💡6 如天干氣弱,地支生之,地支神衰,天干輔之,皆為有情而順則吉;
💡7 如天干衰弱,地支抑之,地支氣弱,天干克之,皆為無情而悖則凶也。
8 假如幹是木,畏金之克,地支有亥子生之;
9 支無亥子,天干有壬癸以化之;
10 幹無壬癸,地支有寅卯以通根;
11 支無寅卯,天干有丙丁以制之,木有生機,吉可知矣。
12 若天干無壬癸,而反透之以戊己;
13 支無亥子寅卯,而反加之以辰戌醜未申酉,党助庚辛之金,木無生理,凶可知矣。餘可類推。

14 凡物莫不得五行,戴天履地,即羽毛鱗蚧,亦各得五行專氣而生,如羽蟲屬火,毛屬木,鱗屬金,蚧屬水。
15 惟人屬土,土居中央,乃木火金水中氣所成,獨是五行之全,為貴。
💡16 是以人之八字,最宜四柱流通,五行生化;
💡17 大忌四柱缺陷,五行偏枯。
18 謬書妄言四戊午者,是聖帝之造,四癸亥者,是張桓侯之造,究其理皆後人訛傳。

19 余行道以來,推過四戊午、四丁未、四癸亥、四乙酉、四辛卯、四庚辰、四甲戌者甚多,皆作偏枯論,無不應驗。
20 同邑史姓者有四壬寅者,寅中火土長生,食神祿旺,尚有生化之忣,而妻財子祿,不能全美,只因寅中火土之氣,無從引出,以致幼遭孤苦,中受饑寒;21 至三旬外,運轉南方,引出寅中火氣,得際遇,經營發財;
22 後竟無子,家業分奪一空。
23 可知仍作偏枯論也。
💡24 由此觀之,命貴中和,偏枯終於有損;
25 理求平正,奇異不足為憑。

✅和訳 現代語訳

💡1 天を戴き、地を覆い、人が最も貴い存在である。順であれば吉であり、悖る(反する)と凶である。

🌸原文

2 万物は皆、五行を得て天を戴き地を履む。ただし、人は五行の完全なものを得ているので、最も貴い存在である。
3 その吉凶が一定しないのは、五行が順であるか悖であるかに依る。

🌸任氏

4 人は天を戴き地を履む存在であり、八字において天干地支が順であり悖らないことが重要である。
💡5 順とは、五行が相生することであり、悖とは、五行が相剋することである。故に吉凶は明確である。
💡6 例えば、天干の気が弱いときに地支がそれを生じ、地支の神が衰えているときに天干がそれを補うのは、情があり順であるため吉である。
💡7 逆に、天干が衰弱しているときに地支がそれを抑え、地支の気が弱いときに天干がそれを剋するのは、情がなく悖であるため凶である。
8 例えば、天干が木であり金の剋を恐れるときは、地支に亥子がありそれを生じると吉。
9 地支に亥子がなければ、天干に壬癸がありそれを化す(水が木を生じる)と吉。
10 天干に壬癸がなければ、地支に寅卯があり根を通じる(通根)と吉。
11 地支に寅卯がなければ、天干に丙丁がありそれ(木を剋そうとする金)を制すると、木に生機があり、吉であることが分かる。
12 逆に、天干に壬癸がなく、反対に戊己がそれを透すと凶。
13 地支に亥子寅卯がなく、反対に辰戌丑未申酉がそれを加え、庚辛の金を助けると、木に生機がなく凶であることが分かる。他は類推できる。

14 万物は皆五行を得て天を戴き地を履む。例えば、羽毛鱗蚧もそれぞれ五行の気を得て生まれる。羽は火に属し、毛は木に属し、鱗は金に属し、蚧は水に属する。
15 ただし、人は土に属し、土は中央にあり、木火金水の中気を成しているので、五行の完全なものとして貴い存在である。
💡16 したがって、人の八字は四柱の流通、五行の生化が最もよい。
💡17 大いに四柱の欠けや五行の偏枯を忌む。
18 誤った書物は、四戊午は聖帝の造り(命式)、四癸亥は張桓侯(三国時代の蜀の武将、張飛)の造りと言うが、これを究めると、全て後世の誤伝であることが分かる。

19 私は道を行う中で、四戊午、四丁未、四癸亥、四乙酉、四辛卯、四庚辰、四甲戌を多く推察し、全て偏枯の論として検証し、全てが的中していた。
20 同郷の史姓の者で四壬寅の者がいた。寅中の火土長生で、食神禄旺(建禄、帝旺?)であるが、妻財子禄が全く美しいものではないのは、寅中の火土の気を引き出すことができず、幼少期に孤独と苦しみに遭い、中年期に飢寒に苦しんだためである。
21 三十歳を過ぎると運が南方に転じ、寅中の火気を引き出し、良い出会いを得て、財を成した。
22 しかし、後に子がなく、家業を分け奪われて無一文になった。
23 このことから、偏枯の論が的中していることが分かる。
💡24 ここから見て、命は中和が貴ばれ、偏枯は終に損害をもたらす。
25 理は平正を求め、奇異は頼りにすべきではない。

✅波濤ろく🌊の解釈

えー、急に長いしかなり突っ込んだ話になっているので、コンパクトにまとめていくわね💦自分なりに、押さえておきたい部分に「💡」印を付しているので、よければ参考にしてください💕

【オネエ占い師、名書に文句を垂れる💢】
1、2、14、15 万物は、五行の気を受けて天と地の間に存在しているけれど、中でも人は最も貴い存在であるとのこと✨なんか、物凄い人間至上主義ね!😲あんまり与したくはないけれど。【15】の「人は土に属する」ってのも、ちょっと無理矢理過ぎる気がするわ。人間にも体毛はあるのだから、木の要素も持っているし、組成を語るのであれば、身体の7割が水分でできているのだから、水に属するって言った方がしっくりこないかしら?💧どうにも都合が良い解釈をしているように感じちゃう🤔💭

5、6、7 四柱推命において大事なのは、天干、地支が順であること、そして、悖でないこと。気が弱いなら生じ、気が強いなら剋する。弱い部分を補い、強い部分を抑える。四柱推命の大原則、基本的な考え方ね!👍

8、9、10、11 例えば、天干に木があり金の剋を防ぎたいとき、地支に亥、子があれば木を生じるので吉💧🌳地支に亥、子がなくても、天干に壬、癸があれば木を生じるので吉💧🌳天干に壬、癸がなくても、地支に寅、卯があれば同じ五行で通根するので吉🌳🌳地支に寅、卯がなくても、天干に丙、丁があれば金を剋するので吉🔥💎

【オネエ占い師の独り言💭】
四柱推命には「制化生剋(生剋制化)」という言葉があるけれど、相生、相剋だけで事足りると思うのよね。作用の向きが違う云々と説明されることが多いけれど、「生じる、生じられる」「剋する、剋される」と言えば伝わる話😩

例えば、主体を木とすると……

  • 木が火を生じる=「生」(相生関係)

  • 木が土を剋する=「剋」(相剋関係)

  • 木が金から剋される=「制」(相剋関係)

  • 木が水から生じられる=「化」(相生関係)

16、17、24 命式というのは、中和、中庸が最も貴い。これについては大賛成!🙌いずれ話をしようとは考えているけれど、私は、外格(従格)の成立に対してかなーり厳しい立場を取っているわ。五行の完全なバランス、調和をとことん追求する。それこそが、人生を幸運で豊かにするための唯一絶対の大原則よ!🌸

今回はここまで✨
興味を持っていただけたら、スキ、コメント、フォローなどをしていただけると嬉しいわ💕
次回をお楽しみに、拜拜👋

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?