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[四柱推命] 滴天髄 通神論8-5 地支 [和訳 現代語訳]

皆さま、こんにちは。波濤ろく🌊です。
前回のテーマは「地支」第4回。行運と冲、三局の話だったわね。まず、命式中に冲、三局があるのは好ましくない🤮五行のバランスに偏りが生じるから。喜神を強め、忌神を抑える行運が喜ばしい💖「彼我の分」「去来の理」を正しく理解し、喜忌を判断しましょうね💋
詳しくは前回の記事をチェック✨

今回のテーマは「地支」第5回。地支論ラスト!早速見ていきましょう🏃‍♀️💨

⚠️原文として載せている『滴天髄闡微』には、命式例が数多く取り上げられておりますが、割愛させていただきます🙇‍♀️
⚠️和訳、現代語訳の正しさについては保証いたしません💦
⚠️押さえておきたいポイントに「💡」印を付しています。

✅原文

💡1 旺者沖衰衰者拔,衰神沖旺旺神發。

🌸原注

2 子旺午衰,沖則午拔不能立;
3 子衰午旺,沖則午發而為福。
4 餘仿此。

🌸任氏

5 十二支相沖,各支中所藏互相沖克,在原局為明沖,在歲運為暗沖。
6 得令者沖衰則拔,失時者沖旺無傷。
💡7 沖之者有力,則能去之,去凶神則利,去吉神則不利;
💡8 沖之者無力,則反激之,激凶神則為禍,激吉神雖不為禍,亦不能獲福也。
9 如日主是午,或喜神是午,支中有寅卯巳未戌之類,遇子沖謂衰神沖旺,無傷;
10 日主午,或喜神是午,支中有申酉亥子醜辰之類,遇子沖,謂旺者沖衰則拔。
11 余支皆然。
12 然以子、卯、午、酉、寅、申、巳、亥八支為重,辰、戌、醜、未較輕。
13 如子午沖,子中癸水沖午中丁火,如午旺提綱,四柱無金而有木,則午能衝子;
14 卯酉沖,酉中辛金,沖卯中乙木,如卯旺提綱,四柱有火而無土,則卯亦能沖酉;
15 寅申沖,寅中甲木丙火,被申中庚金壬水所克,然寅旺提綱,四柱有火,則寅亦能沖申矣;
16 巳亥沖,巳中丙火戊土,被亥中甲木壬水所克,然巳旺提綱,四柱有木,則巳亦能沖亥矣。
17 必先察其衰旺,四柱有無解救,或抑沖,或助泄,觀其大勢,究其喜忌,則吉凶自驗矣。
💡18 至於四庫兄弟之沖,其蓄藏之物,看其四柱干支,有無引出。
💡19 如四柱之干支,無所引出,及司令之神,又不關切,雖沖無害,合而得用亦為喜。
20 原局與歲運皆同此論。

✅和訳 現代語訳

💡1 旺じている者が衰えている者を冲すると、衰えている者は引き抜かれる。衰えている神が旺じている神を冲すると、旺じている神が発動する。

🌸原注

2  子が旺盛で午が衰えている場合、子が午を冲すると午は引き抜かれ立つことができない。
3 子が衰えて午が旺盛である場合、子が午を冲すると午は発動して幸福をもたらす。
4 他の支も同様である。

🌸任氏

5 十二支が互いに冲するとき、各支の中に隠されているものが互いに冲剋し、原局では明冲、歳運では暗冲となる。
6 月令を得ている者が衰えている者を冲すると、それを抜いてしまう。勢いを失っている者が旺じている者を冲しても無傷である。
💡7 冲する者に力があれば、それを取り除くことができる。凶神を取り除けば利益となり、吉神を取り除くと不利益となる。
💡8 冲する者に力がなければ、逆にそれを刺激してしまう。凶神を刺激すれば災いをもたらし、吉神を刺激しても災いは起きないが、福を得ることもできない。
9 例えば、日主が午、又は喜神が午であり、支中に寅、卯、巳、未、戌などがある場合、子の冲に会うことは衰えている神が旺じている神を冲することであり、無傷である。
10 日主が午、又は喜神が午であり、支中に申、酉、亥、子、丑、辰などがある場合、子の冲に会うことは旺じている者が衰えている者を沖することであり、引き抜かれる。
11 他の支も同様である。
12 ただし、子、卯、午、酉、寅、申、巳、亥の八支が重く、辰、戌、丑、未は比較的軽い。
13 例えば、子午の冲では、子中の癸水が午中の丁火を冲する。午が月支に旺じており、四柱に金がなく木がある場合、午は子を冲することができる。
14 卯酉の冲では、酉中の辛金が卯中の乙木を冲する。卯が月支に旺じており、四柱に火があり土がない場合、卯は酉を冲することができる。
15 寅申の冲では、寅中の甲木と丙火が申中の庚金と壬水に剋される。寅が月支に旺じており、四柱に火がある場合、寅は申を冲することができる。
16 巳亥の冲では、巳中の丙火と戊土が亥中の甲木と壬水に剋される。巳が月支に旺じており、四柱に木がある場合、巳は亥を冲することができる。
17 まずはその衰旺を観察し、四柱に救援があるか、又は冲を抑えるものや洩気を助けるものがあるかどうかを見て、その大勢を観察し、その喜忌を究明すれば、吉凶は自ずと明らかになる。
💡18 四庫の兄弟の冲においては、その蓄蔵されているもの(蔵干)を見て、四柱の干支に引き出されているかどうかを見る。
💡19 四柱の干支に引き出されておらず、司令の神も関与しない場合、冲であっても害はなく、合して用いれば喜となる。
20  原局と歳運でもこの論理は同じである。

✅波濤ろく🌊の解釈

1、6、7、8 冲する支と冲される支の力量バランス、冲の作用の出方などについて述べているわね。強い支で弱い支を冲すると、弱い支の影響がなくなる🔅弱い支で強い支を冲すると、強い支が発動する💥原注は、強い支が発動すると福をもたらすと述べているけれど、任氏は、吉神を刺激しても福はなく、凶神を刺激すれば災いをもたらすと述べているわ😱

整理すると、4パターンの冲が考えられる。

  1. [強🌊] ➡ [弱 吉神🕯️]:吉神が取り除かれるため「凶」

  2. [強🌊] ➡ [弱 凶神🕯️]:凶神が取り除かれるため「吉」

  3. [弱💧] ➡ [強 吉神🔥]:吉神が刺激されるため「吉(任氏:影響なし)」

  4. [弱💧] ➡ [強 凶神🔥]:凶神が刺激されるため「凶」

一概に冲といっても、吉の場合もあれば凶の場合もあるということを、しっかりと理解する必要があるわね💖

18、19 土行同士の冲はどう考えればよいのか?について。これは、蔵干に力があるかを見ましょうね、というお話。土行の冲については通神論8-3 地支でも触れているので、併せてチェック✨

👩‍🏫ワンポイント解説 土行支の蔵干

蔵干については諸説あるけれど、私は(今のところ)以下の説を採用しているわ。

$$
\def\arraystretch{1.6}
\begin{array}{|c||c|c|c|} \hline
\text{} & \text{余気 (9)} & \text{中気 (3)} & \text{本気 (18)} \\ \hline
\text{} & \text{前の支の本気} & \text{会局旺支の本気} & \text{陽支は陽干、陰支は陰干} \\ \hline\hline
\text{辰} & \text{乙} & \text{癸} & \text{戊} \\ \hline
\text{未} & \text{丁} & \text{乙} & \text{己} \\ \hline
\text{戌} & \text{辛} & \text{丁} & \text{戊} \\ \hline
\text{丑} & \text{癸} & \text{辛} & \text{己} \\ \hline
\end{array}
$$


蔵干に力があるかどうかは、透干、月令、司令などを見て判断すると良いと思うわ。例えば、辰戌の冲において、辰中の乙が弱く、戌中の辛が強ければ、戌が辰を打ち倒してしまうでしょうね🐲🐶

今回はここまで✨
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次回をお楽しみに、拜拜👋

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