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[四柱推命] 滴天髄 通神論7-6 天干 丁 [和訳 現代語訳]

皆さま、こんにちは。波濤ろく🌊です。
前回のテーマは「天干 丙」だったわね。丙は陽の極み、非常に強いエネルギーを持つ🔥燃え盛る炎である丙を抑える方法としては、❶己土に火気を洩らす🗻、❷辛と干合する💑、❸壬で消火する🌊、この3つ。
詳しくは前回の記事をチェック✨

今回のテーマは「天干 丁」。早速見ていきましょう🏃‍♀️💨

⚠️原文として載せている『滴天髄闡微』には、命式例が数多く取り上げられておりますが、割愛させていただきます🙇‍♀️
⚠️和訳、現代語訳の正しさについては保証いたしません💦
⚠️押さえておきたいポイントに「💡」印を付しています。

✅原文

💡1 丁火柔中,內性昭融。
💡2 抱乙而孝,合壬而忠。

💡3 旺而不烈,衰而不窮,如有嫡母,可秋可冬。

🌸原注

4 丁幹屬陰,火性雖陰,柔而得其中矣。
5 外柔順而內文明,內性豈不昭融乎?
💡6 乙丁之嫡母也,乙畏辛而丁抱之,不若丙抱甲而反能焚甲木也,不若己抱丁而反能晦丁火也,其孝異乎人矣。
💡7 壬為丁之正君也,壬畏戊而丁合之,外則撫恤戊土,能使戊土不欺壬也,內則暗化木神,而使戊土不敢抗乎壬也,其忠異乎人矣。
8 生於夏令雖逢丙火,特讓之而不助其焰,不至於烈矣。
9 生於秋冬,得一甲木,則倚之不滅,而焰至無窮也,故曰可秋可冬。皆柔之道也。

🌸任氏

10 丁非燈燭之謂,較丙火則柔中耳。
11 內性昭融者,文明之象也。
💡12 抱乙而孝,明使辛金不傷乙木也;
💡13 合壬而忠,暗使戊土不傷壬水也。
14 惟其柔中,故無太過不及之弊,雖時當乘旺,而不至赫炎;
15 即時值就衰,而不至於熄滅。
16 幹透甲乙,秋生不畏金;
17 支藏寅卯,冬產不忌水。

✅和訳 現代語訳

💡1 丁火は柔和で中庸であり、内面的な性質は明るく融和している。
💡2 乙を抱くとが孝行を示し、壬と結びつくと忠義を示す。

💡3 盛んでも激しくなく、衰えても窮することなく、嫡母がいるように、秋でも冬でも問題ない。

🌸原文

4 丁の幹は陰に属し、火の性質は陰であるが、柔らかで中庸である。
5 外面的には柔順で内面的には文明的である。内面的な性質はどうして明るく融和していないことがあろうか?
💡6 乙は丁の嫡母(偏印)であり、乙は辛を恐れ丁がそれを抱くが、丙が甲を抱き反対に甲木を燃やすのとは違い、己が丁を抱き丁火を曇らせるのとも違う。それは他人(丙や己といった他の干)とは異なる孝行である。
💡7 壬は丁の正当な君主(正官)であり、壬は戊を恐れ丁がそれに結びつく(丁壬干合)。外面的には戊土を撫で慰め、戊土が壬を欺かないようにする。内面的には暗に木の神を変化させ、戊土が壬に逆らわないようにする。それは他人とは異なる忠義である。
8 夏に生まれ丙火に会っても、特に謙譲でありその炎を助けないので、炎が激しく燃え上がるに至らない。
9 秋冬に生まれ、一つの甲木を得れば、それに依存して滅びず、炎は無限に続く。したがって、秋でも冬でも問題ない。これが全て柔和の道である。

🌸任氏

10 丁は灯火やろうそくの意味ではなく、丙火と比べると柔和で中庸なだけである。
11 内面的な性質が明るく融和しているのは文明の象徴である。
💡12 乙木を抱くと孝行を示し、明らかに辛金が乙木を傷つけないようにする。
💡13 壬水と結びつくと忠義を示し、暗に戊土が壬水を傷つけないようにする。
14 柔和で中庸であるため、過度になり過ぎることも不足することもなく、時に盛んであっても激しい炎にはならない。
15 時に衰えても消滅することはない。
16 幹(天干)に甲乙を透していれば、秋に生まれても金を恐れない。
17 支に寅卯を蔵していれば、冬に生まれても水を忌まない。

✅波濤ろく🌊の解釈

1、4、5、10、11 丁火の性質のキーワードは柔らかくて中庸。丙火の激しくエネルギッシュな感じとは対照的ね🔥周囲を燃やし尽くすというよりは、周囲と上手く融和し、暖を分け与えるようなイメージかしら?💞ただ、単純に灯火やろうそくにたとえられるというわけではないみたいだから、注意が必要ね。

🌸春の丁火

春は木行が強い季節、丁火にとっては木生火で相令にあたる。

2、6、12 春というよりは、丁と乙の関係についての話🔥🌷丁にとって乙は嫡母だと述べている。嫡母というのは、庶子から見た父の正妻のことで、血の繋がっていない継母や養母のようなもの。丁と乙は共に陰干であるので、「無情の生」の関係。乙が身を削って産んだ子ではない、ということで、そういう関係になっているのね🤱

しかしながら、丁にとって乙は、嫡母とは言え自分を生じてくれる大切な存在。だから、乙が辛金に攻撃されないよう、辛金を抑える(火剋金)。これが、「乙木を抱き孝行を示す」ということ。素敵な親子関係だわ💑

🌞夏の丁火

夏は火行が強い季節、丁火にとっては旺令にあたる。

8、14 夏に生まれても、命式中に丙火があっても、その勢いに釣られて一緒に燃え上がるようなことにはならない、と言っているわね。それもひとえに、丁自身の謙譲、柔和、中庸な性質のお蔭🙇‍♀️時流に飛びつかず、かと言って過剰に卑屈になることもなく、「芯のあるマイペース」といったイメージかしら?🧘‍♀️

🍂秋の丁火

秋は金行が強い季節、丁火にとっては火剋金で囚令にあたる。

3、9、16 丁は、甲木乙木と相性が良いみたいね🔥🌳🌷乙木との関係は前述のとおり。甲木との関係については、甲木が丁が燃える手助けをしてくれる(木生火)ため、丁火が尽きることはなく、秋生まれでも冬生まれでも問題ない👌、と述べられているわ。

⛄冬の丁火

冬は水行が強い季節、丁火にとっては水剋火で死令にあたる。

2、7、13 壬は丁にとって正官にあたる干、正官は自分を支配するので、そのことから壬は丁の君主と述べている🤴壬にとって戊は自分を剋してくる存在(土剋水)だけれど、丁と壬が干合し、木行へと性質を変化させることで、戊に対抗できるようになる(木剋土)。丁が君主である壬を戊の剋から守っているように見えることから、「壬水に合して忠義を示す」と表しているのね🌊

17 丁火にとって、冬は水行が強い季節であり、水は自分を剋してくるけれど、地支に寅木や卯木があれば大丈夫みたい🌳🌷水は木を生じることでエネルギーを洩らすと同時に、木が丁火の燃料となり、燃焼を持続させてくれる。断易に貪生忘剋(生じることを貪り、剋することを忘れる)という言葉があるけれど、正にそんな感じね💖

今回はここまで✨
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次回をお楽しみに、拜拜👋

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