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[四柱推命] 滴天髄 通神論7-5 天干 丙 [和訳 現代語訳]

皆さま、こんにちは。波濤ろく🌊です。
前回のテーマは「天干 乙」だったわね。乙木は生木、柔らかい木、草花にたとえられる性質を持ち、春は火、夏は水、秋は火、冬は火を喜ぶ。甲木と一緒であれば、どっしりした樹木に絡みついて金の剋を恐れない。土壌としては丑、未を好み、適度な火と水があれば健やかに成長する🌷
詳しくは前回の記事をチェック✨

今回のテーマは「天干 丙」。早速見ていきましょう🏃‍♀️💨

⚠️原文として載せている『滴天髄闡微』には、命式例が数多く取り上げられておりますが、割愛させていただきます🙇‍♀️
⚠️和訳、現代語訳の正しさについては保証いたしません💦
⚠️押さえておきたいポイントに「💡」印を付しています。

✅原文

💡1 丙火猛烈,欺霜侮雪。
💡2 能煆庚金,逢辛反怯。

💡3 土眾成慈,水猖顯節。
💡4 虎馬犬鄉,甲來成滅。

🌸原注

5 火陽精也,丙火灼陽之至,故猛烈,不畏秋而欺霜,不畏冬而侮雪。
💡6 庚金雖頑,力能煆之,辛金本柔,合而反弱。
7 土其子也,見戊己多而成慈愛之德;
8 水其君也,遇壬癸旺而顯忠節之風。
9 至於未遂炎上之性,而遇寅午戌三位者,露甲木則燥而焚滅也。

🌸任氏

10 丙乃純陽之火,其勢猛烈,欺霜侮雪,有除寒解凍之功。
11 能煆庚金,遇強暴而施克伐也;
12 逢辛反怯,合柔順而寓和平也。
13 土眾成慈,不淩下也;
14 水猖顯節,不援上也。
15 虎馬犬鄉者,支坐寅午戌,火勢已過於猛烈,若再見甲木來生,轉致焚滅也。
16 由此論之,泄其威,須用己土;
17 遏其焰,必要壬水;
18 順其性,還須辛金。
💡19 己土卑濕之體,能收元陽之氣;
💡20 戊土高燥,見丙火而焦坼矣。
💡21 壬水剛中之德,能制暴烈之火;
💡22 癸水陰柔,逢丙火而涸幹矣。
💡23 辛金柔軟之物,明作合而相親,暗化水而相濟;
💡24 庚金剛健,剛又逢剛,勢不兩立。
25 此雖舉五行而論,然世事人情,何莫不然!

✅和訳 現代語訳

💡1 丙火は猛烈で、霜を欺き雪を侮る。
💡2 庚金を溶かす力はあるものの、辛金に出会うと逆に怯えてしまう。

💡3 土が多いと慈愛の心を持ち、水が盛んだと節度を顕す。
💡4 寅午戌の地に甲木が来ると、燃え尽きてしまう。

🌸原文

5 火は陽の精であり、丙火は燃え盛る陽の極みであるため、激しく強い。秋を恐れず霜を欺き、冬を恐れず雪を侮る。
💡6 庚金は硬いが、丙火はこれを溶かす力がある。辛金はもともと柔らかいので、丙火に出会うと逆に弱まる(干合して柔弱になる)。
7 土は丙火の子であり、多くの戊土と己土があると慈愛の徳を示す。
8 水は丙火の君であり、壬水と癸水が盛んであると忠節の風を顕す。
9 まだ炎上の性質を発揮しない段階で、寅午戌の地(三合火局)に会い、甲木が現れると、乾燥し焼き尽くされる。

🌸任氏

10 丙火は純陽の火で、その勢いは猛烈で、霜を欺き雪を侮り、寒さを取り除き氷を解かす力がある。
11 庚金を溶かし、強暴なものに遭遇してもこれを克服する。
12 辛金に出会うと逆に怯えてしまい、柔順なものと合して平和をもたらす。
13 土が多いと慈愛を示し、下を凌がない(侮らない)。
14 水が多いと節度を顕し、上を助けない。
15 虎馬犬の郷、すなわち寅午戌に座する(地支に寅午戌の三合火局がある)と、火の勢いが既に猛烈で、更に甲木が現れると、逆に燃え尽きてしまう。
16 これに基づいて考えると、その勢いを和らげるには己土を使うべきである。
17 炎を抑えるには壬水が必要である。
18 その性質に順応するには辛金が必要である。
💡19 己土は湿気のある性質で、元陽の気を収める。
💡20 戊土は乾燥しており、丙火に出会うと焦げ裂ける。
💡21 壬水は剛直な徳を持ち、激しい火を抑えることができる。
💡22 癸水は柔らかく、丙火に出会うと干上がる。
💡23 辛金は柔らかく、表向きは合して親しみ、暗に水に変化して助け合う(丙辛干合)。
💡24 庚金は剛健で、剛に剛が出会うと勢力が両立しない。
25 これは五行を論じたものだが、世の中の事柄や人情においても同じことが言える!

✅波濤ろく🌊の解釈

1、5、10 丙火は十干の中で最も陽の力が強い。燃え盛る炎🔥や太陽🌞にたとえられる。その勢いは非常に盛んで、火にとって囚令である秋、死令である冬においても、削がれることはない。上手くコントロールしてあげる必要があるわね🚀

🌸春の丙火

春の丙火については、特に言及がない。他の季節についても同様。季節(地支)との関係よりは、干同士の関係を詳しく述べている感じね🤔

🌞夏の丙火

4、9、15 火が強過ぎるところに甲木があるときの話。天干に丙があり、地支に寅午戌の三合火局があれば、その命式はとんでもない大火事🔥当然、多少水があったところでその勢いを止めることはできない。そんな命式の中に甲木があったとしても、焼き尽くされて終了、火の気を洩らすには至らないって話ね🌳

3、7、13、19、20 強烈な火を抑えるためには土があると良いと述べているわね🗻つまり、旺盛な火の力を火生土で土に洩らすということ。土には戊土と己土があるけれど、より効果があるのは己土の方。なぜならば、己土は陰の土であり湿っているから💧丙と己は陰陽が異なるので、「有情の生」の関係であり、丙が己を生じる際はエネルギーの消耗が激しい、という考え方もできそうね💑

🍂秋の丙火

2、6、11、24 秋の丙火、というよりは、丙と庚辛との関係と言った方が語弊がないわね。丙と庚の関係は正に火剋金、丙が金属である庚を溶かして有用なものへと作り変えてしまう。丙が日主ならば、庚は偏財💰庚の視点に立てば、丙火の剋を受けてはじめて、有用な財へと生まれ変わることができるということ🛠️

12、18、23 一方で、丙と辛の関係は、庚のようにすんなりとはいかない。辛金は丙火に会わずとも既に柔らかいため、丙火にとって掴みどころがなく剋しにくい。更に、丙と辛は干合のパートナーであり、お互いにエネルギーを削ぎ合い、その性質を水行へと変化させる💑丙火を抑えるひとつの方法ということね💎

⛄冬の丙火

1、5、10 何度も言うように、丙火の勢いは非常に強烈なので、冬の寒さを取り除き氷を解かす力を持っている⛄🔥つまりは、亥月、子月に生まれた程度では、丙火の勢いを抑えることは難しいということかしら?🤔

3、8、14、17  丙火を抑えるには、命式中に多くの壬水、癸水が必要みたい(特に壬水)☔日主を丙とするならば、壬は偏官(七殺)、癸は正官。官殺星から見れば、日主は剋す、支配する対象。丙にとって、壬癸は君主や上司のようなものと言えるかもしれない👨‍💼

21、22 癸では、丙を抑える力が足りず、逆に水分を飛ばされてしまう。燃え盛る丙火を抑えるには、十分な水量を誇る壬が必要。流石の丙も、壬を前にしては大人しく忠誠を示すしかないみたいね🙇‍♀️

まとめると、強烈な丙火を上手く抑えるには……

  1. 火生土湿った土である己を使って、火気を洩らす🗻

  2. 丙辛干合辛と干合して、力の性質を水へと変化させる💎

  3. 水剋火強い水である壬で抑える🌊

今回はここまで✨
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次回をお楽しみに、拜拜👋

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