武術と現代文化との矛盾!!八極八卦練技拳社・東京板橋教室
中国武術に限らず、武術と呼ばれるものは、技術を秘密裏に継承してきました。
自らに有利となる技術を、独占してきたと言えます。
昭和までの武術
このような技術を、「秘伝」や「秘訣」などと言い、選ばれた人間にのみ、継承してきたと言えます。
このような事は、「昭和」の時代まで続けられました。
これは、武術には兵法の要素が、含まれている為です。
兵法と武術の関係
兵法とは、戦争において、有利に戦闘を行う為の、戦術や戦略です。
武術とは、この兵法の最小単位だと言えます。
兵法において、自軍の情報が明るみになる事は、自殺行為だと言えます。
また、敵の情報は、極めて有益です。
織田信長の兵法
日本の武将で有名な、「織田信長」は、「桶狭間の戦い」において、敵軍の本陣を発見した兵士に、高額な報奨金を与えたと言います。
それほど、情報の管理と独占を、重視していたという事です。
分配と共有の時代
現代は、「分配」と「共有」の時代だと言われます。
ネットなどによって、情報をシェアする時代だと言う事です。
SNS上には、多くの情報がシェアされています。
また、現代人は、情報がシェアされて、当たり前だと考えています。
しかし、情報がシェアされるのは、当たり前の事ではありません。
実際、現代でも、本当に重要な情報は、一部の権力者により独占されている事が多いと言えます。
また、戦時下の国においては、情報の管理が徹底されています。
もっとも、最近では、情報をあえて公開して、撹乱させるなどの情報戦も活発なようですが。
情報の独占と武術
このように、本当に重要な部分では、情報は独占されています。
これは、情報が「力」だからです。
これは武術においても同じです。
知っているのと、知らないのでは、大きな差を生む「秘伝」や「秘訣」などもあります。
このような情報を、本来の武術流派では、秘密裏に継承していきます。
情報の漏洩は、自らの首を締める事になるためです。
情報公開とライン
前述の通り、現代は、「分配」と「共有」の時代だと言われます。
実際、武術の分野においても、You Tubeの動画や、様々なサイトにおいて、技術が公開されています。
当教室でも、動画や当noteなどにより、技術の一部を公開しています。
しかし、当教室に限っては、ある一定以上の技術の公開は、行っていません。
個人的に定めた、一定のライン以上の技術は、意識的に公開しないようにしています。
逆に言うならば、当教室のサイトで公開している内容は、公開しても問題のないレベルの技術だと言う事です。
流派の存続
「分配」と「共有」と言われる、現代において、情報の公開を限定する事は、時代遅れな考え方かもしれません。
しかし、武術流派を継承する者として、これについては妥協できません。
むしろ、妥協してはならないと思います。
流派の存続に関わる事だからです。
現代との相性
「分配」と「共有」の時代である現代で、前述のような考え方は、時代遅れだと言えるかもしれません。
しかし、兵法である武術では、このような考えが必要だと言えます。
その為、武術という分野は、「分配」と「共有」の時代である現代とは、相性が悪いと言えます。
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