午前5時前のシンデレラ？夜の蛾？【2021/10/31】

衆院選の投開票日だった、ハロウィンの一夜明け。かぼちゃの馬車ならぬ個人タクシーで午前5時前に勤め先から帰宅した。

ああ、この感じ。懐かしいな。陽が昇る前の外気は、冷え切って張り詰めた、独特の匂いがある。

10年以上昔は、終業が午前3時というシフト勤務だった。1日の休みを挟んで、午前9時出勤もあった。若いからできたのだろう。ミドルになると、久しぶりの午前様はやはりきつい。帰ったらすぐ眠ろうと思ったが、頭が冴えていてなかなか寝付けない。

同じく午前様の帰宅となる接客業の女性たちのことを、「夜の蝶」と呼ぶけれど、インクや赤いペンを手につけた私は、さしずめ「夜の蛾」かな。

衆院選の結果は、徒労感ばかりが募った。情勢がドラスティックに変わるわけでもなく、思わしくない方向へと流れていった。事前予測が外れたのはなぜだろう。希望的観測ばかりで民意をくみ取ることができなかったのではないだろうか。疲れた頭でしばらく思い巡らせて、東の空が白み始めたころ、ようやくまぶたを閉じた。

＊すてきな画像は、みんなのフォトギャラリーからsatoko_20201031さんの作品をお借りしました。ありがとうございました。