【河村隆一さんビルボードライブレポ】愛、やさしさ、覚悟。たとえそれが美しい嘘だとしても。
2020年12月6日。また、忘れられない日が増えた。
今年7月にオープンしたばかりのBillboard Live Yokohamaにて開催された河村隆一さんライブ「RYUICHI KAWAMURA Billboard Live 2020」、1部に参加してきました。何もかも、素晴らしかった。夢のような時間でした。
今回は会場の紹介やライブオリジナルの飲食メニュー、ライブの感想、セットリストについてレポートします。私の主観によるところが大きいですので、何卒ご容赦くださいませ(^^)
いろんな意味で最先端!ビルボードライブ横浜の動線
ああ、おしゃれな入り口……!心が高鳴ります。お店の前に到着した時から、ライブはもう始まっていますもんね!(意味不明w)
チェックインの動線がしっかり考えられており、とてもスムーズでした。ビルボードの無料会員登録をしてWeb上から座席予約・支払いをした場合、開演3時間前になるとマイページ上にQRコードが表示されます。チェックインの際はこのコードを会場入り口の機械にかざして、予約時に登録した電話番号の下4桁を入力すると座席番号が記載されたチケットが出てきて手続き完了。会場スタッフさんに番号を適宜提示して座席を案内していただきました。
コロナ感染対策も非常にしっかりされていました。入り口やトイレなど、いたるところにアルコール機を設置。さらに、座席テーブル上にはひとり1本、アルコール消毒用ボトルも用意されているという徹底ぶり。換気もしっかり行われているというアナウンスがありました。丁寧に対策することは、手間も時間も費用もかかってとても大変だと思います。会場のスタッフの皆様には本当に頭が下がります。ありがとうございます。
食事後の会計も、オーダー後に渡されるQRコードとクレジットカードがあればテーブルで済ませることができます。インターネットでのお買い物に慣れている方であれば全く問題なく利用できると思います。すごく便利!他のお店でもこのシステムが広がればいいのに、なんて思っちゃいました。
ビルボードライブ横浜はどの座席からもステージを堪能できる!
コロナ感染対策のため、通常と異なる座席レイアウトになっています。この日は「座席レイアウトA」になっていました。
私はR指定席のRL4を予約していました。予約時に色々と悩んだのですが、なんとなく隆一さんを斜めの角度から拝見したかったこと、ピアニスト葉山さんのピアノを弾く姿を背中側から拝見してみたいという夢を密かに抱いていたこともあり(その理由はまたいつか!)、この席を選びました。
結果、最高でした!ステージからの距離を全く感じませんでしたし、フロアの中で少し高い位置にあることもあり、会場全体の様子も視界に入れながら楽しむことができたので大満足です!壁側の席はソファになっていて座り心地もバッチリ。コロナ対策の影響もあり、ゆったりと座ることができました。
食事やドリンクも大満足!オリジナルメニューは要チェック
アーティストごとにオリジナルメニューが登場するのもビルボードライブの魅力のひとつ。河村隆一さんのメニューももちろん、ありましたよ!この日は2種類。
↑「Rose of Passion」ノンアルコール¥1,250(tax in)。ローズマリーが入っている、甘いホットカクテル。この日のライブのセトリにもぴったりのドリンクでした。
↑「アフタヌーンティー」¥1,700(tax in)。お店のシェフが考案した、冬の季節ならではのプレート。ライブ開始前のドキドキ感をそっと見守ってくれるような、素敵なひとときを味わえるお料理でした。隆一さんもライブの中で「楽屋で今日、シェフから説明を受けながらいただきました。おいしかった」と語っていらっしゃいました。
・自家製プロシュートコットとサルサヴェルデソースのバーガー
・ほうれん草生地ラップサンド(サーモンとクリームムース)
・フランボワーズのギモーヴ
・イチゴのミルフィーユ
・プリンタルト
・ショコラテリーヌ
・ココナッツクッキー
人生の様々な「愛」をつなげて表現するあたたかいライブ
この記事の最後にセットリストをご紹介していますが、一曲一曲をみても、全体をみても、そして隆一さんのMCをみても、愛がたくさん詰まったライブになっていました。生きるのって厳しいな、と感じることもある。でもそんな中にも希望は見出せる。世界のどこかには必ず、優しさがある。あたたかい場所にたどり着くことができる。
そんな感覚を抱きました。
1曲目が終わったあとのMC、隆一さんの言葉。
「みなさんは、覚悟を持ってここに来てくださっているんだと思います」
※↑私の記憶で書いているので、実際に隆一さんが発した言葉と異なる可能性があります※
覚悟。ライブ会場に集まるということに、今まで経験したことのない「覚悟」が必要になってしまった。音楽シーンも大きな影響を受けてしまっている。この会場に来たくても来られない方が大勢いらっしゃる。様々な事情、感情、状況がある中で、こうして同じ空間と時間を共有できている。有難いこと、奇跡的なことだと感じました。
こういう覚悟のようなものを人生に起こる選択のひとつひとつにも持つことができたら、もっと真剣に毎日、毎時、毎分、毎秒を生きられるのかもしれないな……。”同じこと”なんて、極論を言えば人生で二度と起こることはないのだから。
覚悟って、元を辿ると「愛」、ですよねきっと。誰かを想うから、心を決めなければいけない。その”誰か”には自分自身も含まれると思う。自分を含めたヒトへの「愛」が方々から持ち寄られてこのライブに至ったのかな、というイメージが降ってきて、さらに心があたたかくなりました。
それがたとえ事実でなくても。Beautiful Lie...
河村隆一さんの新しいアルバム「Beautiful Lie」に収録されている曲も今回、拝聴することができました。美しい嘘。隆一さんのMCの中では、曲を録る際に使うテクニックを例に挙げていらっしゃいました。そこから派生して、人の在り方の話題にも触れました。
何でもかんでも嘘をつくことはいけないけれど、誰にも被害が及ばない嘘をついた経験は誰にでもあるのではないかな、と私は思います。相手への思いやりや愛から出た嘘が、美しく道を照らす光となって、人生を次に進めてくれるのかもしれませんね……。
ちなみに英語の"lie"という単語には、嘘という意味以外にも、名詞であれば「位置」「隠れ場所」、動詞では「横になる」という意味もあるんですよね。美しい嘘は、美しい隠れ場所であり、美しさが横たわる、という見方もできたりして?ふふ、おもしろいですね。新アルバム、ますます楽しみになりました。
「ここにいる人全員がスポットライトを浴びている」という感覚
隆一さんの楽曲がストーリ性のあるものだからなのかもしれませんが、それがさらにライブとなってひとつの大きな音楽として繋がることでより様々な人生模様に光が当たる時間・空間になっていたように思います。ライブのテーマ、選曲の意図は私にはわかりませんが、ステージでスポットライトを浴びているミュージシャンを観に来ているはずが、いつの間にか自分も、自分の心も同じように明るく照らされているような感覚。
曲に聴き入るほど、自分の内観も深まっていく……ディープな時間でした。泣いたーーー!今回は、泣いたぞ!(苦笑)
隆一さんの声の響きが、心をダイレクトに揺さぶる
泣いてしまったもうひとつの理由は、隆一さんの歌声が自分の体に響き続けるライブだったからです。もともと、隆一さんの歌声は非常にパワフルで遠くまで響き渡ります。それがアーティストとの距離が近いビルボードライブになるとより一層、ぐわんぐわんに響きます!体どころか、心の奥までタイムラグなく直に響く。それがとても心地よい。心地よくて、浄化されていく……。
贅沢な体験をさせていただきました。思い出しただけでまた泣きそうです(笑)
アイコンタクトから連想、総マスク社会のコミュニケーション
ステージがとても近いということもあり、ミュージシャン同士のやりとりをはっきりと感じることができたのも大きな喜びとなりました。アイコンタクト、呼吸、身振り。そして声。身体全体で表現するアーティストの皆様を間近で拝見できるというのは、ビルボードライブの大きな魅力のひとつですね。
彼らのアイコンタクトを見ながらふと、マスクで顔を覆われた私たちも工夫すればもっと豊かな表現ができるのかも?という想いが浮かびました。口元が隠れている分、気持ちを表情から読み取れなかったり、話し声が聞き取りにくかったりするシーンが増えましたよね。その分、目で訴える力が静かに鍛えられているのかもしれません。あ、眉毛やおでこの表現力も!笑
出演アーティストのTwitter・ブログでの感想まとめ
ビルボードライブは最高だった!
隆一さんのMCの中にあった、SNSとの付き合い方に関するお話もすごく印象的でした。ネットで批判されていたら「僕なら携帯捨てちゃう!」と笑顔で語っていらっしゃった隆一さん。
そして最近の世の中の風潮についてや、「余白(のりしろ、とおっしゃっていたかも?)のある人を魅力的に感じる」というお話などなど。深く聴き入りました。
ただ、私の記憶を頼りにレポートをまとめると隆一さんの意図から外れた表現になってしまう可能性もあると思い、ここでは書きません。ごめんなさい。
というわけで。
アーティストの息遣いをすぐ側で感じられるビルボードライブ。こういうスタイル、大好きです。コロナの影響で音楽業界も大きな影響を受けていますが、ビルボードライブをはじめ、ライブハウスなどの音楽空間がこれからも続いていってほしい。そう心から思います。
今の私にできることは、しっかりと感染対策をして、無理のない範囲でライブ会場に足を運ぶこと。これからも生の音楽に身を委ねる機会を持っていきたいと思います。
最後に……
隆一さん、最高です!ありがとうございました!
これからもついていきます!!!!!!!
RYUICH KAWAMURA Billboard Live 2020 セットリスト
2020年12月6日(日)1st
Close to you
Beautiful Lie(新曲)
Love is...
名なし花
Colors of time
女優〜枯葉に落ちる優しい雨のように〜
Twilight Time-その訪れ-
最後の嘘(新曲)
新世界の翼
Slient Bell
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Once again
※2ndステージは「My Way」
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