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【TI News/Vol.2】収益化に自信のあるサービスが抱えた悩み~黒子になる選択~

こんにちは!さいとうです。

TI NEWS/Vol.1では月極駐車場×CASEが織りなす将来の可能性と、クラウド月極駐車場管理システム『at PARKING 月極パートナーシステム』革新的サービスについてご紹介しました!

▼Vol.1の記事はこちらから

https://note.com/hatchwork/n/nc7d3b0f665a4

『at PARKING 月極パートナーシステム』という私たちの武器の誕生に胸を躍らせていましたが、システムの構造もある程度できたころ、ある悩みに出会ったです。

今回はこのある悩みをどう解決していったかについて、ちょっと触れてみようと思います。

クルマの進化と、駐車場の将来のビジョン。

「月極駐車場の仕組みを劇的に変えられそうだ」

当社の『at PARKING 月極パートナーシステム』が出来たとき、関わったメンバーは、誰もがそう思いました。

前回も触れましたが、CASEを背景にクルマの進化が進む中、月極駐車場の存在に新たな価値が生まれようとしています。

たとえば

・家の近くの月極駐車場が「充電ステーション」になる。

・近くの月極駐車場が近所の見知らぬ人との「クルマの交換場所」になる。
たとえば「いつもは小型車だけど、この日はワゴンにしたいな!」なんてときに、簡単に交換できる。

・クルマがオフィスになる。

・自動運転車が迎えにくる。

そうなれば、そのサービスを提供するメーカーさんや、サービスをカタチにしていこうとするIT企業など、幅広い分野の企業が参入してくることも考えられます。

そもそもクルマはどこに停車するのか?どこに保管されるのか?

そう、絶対に必要になるのは場所、つまり駐車場なんです。

今後のクルマの進化と駐車場の存在は切っても切れない関係ということがわかると思います。

「まさに月極駐車場はどこにでもある。これはインフラになるだろうな。」

なんてことも想像してしまうくらいに。

駐車場は、正に新しいカテゴリーとして変貌を遂げることがイメージできませんか?

月極駐車場の管理形態を劇的に変えてしまうサービス

『at PARKING 月極パートナーシステム』は、今までの月極駐車場の管理形態を劇的に変えてしまうサービスです。

具体的に数字でお伝えすると、実に最大95%の業務削減ができて、自動的に、確実に稼働率が上がります

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「95%って本当に?」

はい。信じられない数字ですが、厳密に計算していますので間違いありません。

2018年に、このサービスのβ版をある管理会社様が管理する月極駐車場約2,000台でテストしたところ、稼働率(契約済駐車場÷管理する全ての駐車場)が20%上がったのと同時に95%の業務が削減できました。

これまで専任で管理業務をされていたスタッフの方3名は、別の売上アップに繋がる業務に就き、1年半後には管理する月極駐車場が2倍の約4,000台になっていました。この経済効果の概算は3年間で2億円ほどに換算されます。

管理会社様から大変喜ばれたことで、このサービスが秘める可能性が確信に変わりましたが、同時にものすごく悩むことになります。

では何に悩んだのか

あるときに月極駐車場のオーナー様から直接お話がきました。

「月極駐車場が空いていて、困っているので何とかできませんか?」

サービスとしてはほぼ完成と言える段階まで来ていましたので、空きにお困りのオーナー様に直接サービス提供すれば、手間が一切かからない状況で稼働率を上げる自信はありましたし、当社の収益としてもありがたい。しかし、本当にいいのだろうか。

モビリティ革命の先にある駐車場の将来ビジョンを考えたら、『at PARKING 月極パートナーシステム』を全国の管理会社様に拡げていき、リアルタイムな「空き」「埋まり」のデータベース、『TSUKIGIME PLATFORM』をつくることが大事なステップです。

「もし私たちがオーナー様と直接お取引をしていることで、管理会社様からライバル関係と思われてしまったら、サービス導入を躊躇される要因になるのでは?でも目の前のオーナー様のお困りごとも解決したい…。どうしたらいいんだろう…。」

これは本当に悩みました。

悩んだ末に出した結論。

それは

「私たちは管理会社様の黒子に徹する」

でした。

この相談をくださったオーナー様は、β版のテストにご協力いただいた管理会社様にご紹介し、管理を受けていただきまいした。

もちろん私たちが黒子として、集客、オンライン契約、諸々のお手続き、集金、滞納保証、電話応対などのあらゆる業務を自動化します。

私たちは、オーナー様も管理会社様も駐車場ユーザーも便利な社会をつくりたいと思ってこの事業を行っていますので、そのために一番ベストな選択は「管理会社様の黒子」なんです。

▼こちらはオーナー様や不動産管理会社様向けの動画にはなりますが、黒子としての役割がわかりやすいので是非ご覧ください。

この決断は正しかったと確信しています。

β版リリースから2年、テスト導入にご協力いただきながら開発を進め、2020年3月に正式リリースし、わずか5か月で23社約12,000台でご導入が進んでいます。2020年末には52,000台の予定。

全国の管理会社様とともに、月極駐車場を社会のインフラに変えていく!

今、このサービスは「コスト削減と稼働率アップで収益改善する仕組み」に見えるかもしれませんが、その実態はデータの塊です。

もしクルマが減る時代が来ても、その時々の利用シーンに最適な“インフラ”として機能する。そう信じています。

編集後記

街を歩くと現れる月極駐車場。
もう職業病ですね。わたしは駐車場につい目がいってしまいます。

「あ、この前戸建てだったのに新しい月極駐車場になってる!またステーションが増えた!」

そんなことを思ってしまう自分がいます。

まだVol.2ですが、いかがでしょう?
なんか面白い展開というか、わくわくする未来が来る気がしませんか?

今度散歩がてら、自分の家や、会社の周りにどれくら月極駐車場があるか見てみてください!
意外と多くみつかってビックリすると思います!

もう15年も前になりますが、『ALWAYS 三丁目の夕日』というドラマを見ていました。

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画像:「シネマトゥデイ」サイトページより出典

わたしはそのころ中学生か高校生くらいだったので、そこで見た東京の景色は、物語の世界として捉えてしまっていました。

でもあれも実際の街並みだったと思うと、今目の前にある街並みも、何年後かは全く違う景色が広がっているかもしれません。

その中で、駐車場がどういう存在になっているのか。

みなさんも自分の住んでいる街がどう変わるのか、想像してみてください!

今回も最後までお読みいただきありがとうございます!
次回もよろしくお願いします!



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