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雑草から学ぶ 弱さを自覚して生きる強さ

おはようございます!健康で幸せにはたらく人を増やしたい、現役サラリーマン【はたらくオクノ】です。

学びと考察シリーズ第2弾。(前回のサンデル教授が楽しかったので、シリーズ化決定しました!笑)

今回は農学博士 静岡大学教授 稲垣栄洋先生の著書「雑草という戦略」からの学びをしたためてみたいと思います。

(1)雑草とは

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そう、「得意」で勝負して生きている。得意で勝負するために、他者に真似できない核となる能力(コア・コンピタンス)を見つけて、No.1になれるオンリーワンの場所で生きる

「場所を見つける」という【選択】と
「能力を磨く」という【集中】

選択と集中という、弱者の戦略で生き残るのが、雑草という植物だそうです。(農学博士が書いた雑草を題材にした本なのに、ビジネス感がすごい!)

自分の得意が活かせる場所を見つけるため、競争に強い大きい植物(木とか)がいない場所へ行きます。競争に強い植物は安定した変化の少ない好条件ですくすく成長するので、「安定した変化の少ない好条件」の環境だと生存競争に負けてしまうからです。

そこで、雑草は変化が大きく不安定で、「競争している場合ではない」場所で勝負をします。あるいは、生育に適していない水や日照が不足しているような恵まれない環境に身を置きます。

競争戦略【Competitive】、ストレス耐久戦略【Stress Tolerance】、変化適応戦略【Ruderal】という3要素CSRが植物の生存戦略の基本であり、雑草は特にSとRの塩梅を調整し、できるだけ戦わず、戦う場所を絞ることで「生き残ること」、つまり【種子を残す】という生きる目的を達成し続けているそうです。

(2)目的を見失わない合理性はどこから来るのか

勝負に負けることは、すなわち死ぬこと。生き残るために、「自分が映える場所」=変えられないものを受け入れ、変えられる自分自身は徹底的に変えていく。あらゆる選択肢は武器として捨てずに持っておき、良い環境ではめちゃくちゃ成長し、悪い環境でもそれなりに生き残れるよう、生き方にバリエーションを持っておく。

雑草の生き方があまりに合理的で、「完璧なビジネスマン」の指南書を読んでいる感覚になりました。何種類もの植物で、それぞれの生存戦略が紹介されているのですが、個性あるビジネスマンの生き様の解説書のようでした。

逆境は、スピード・タイミング・しなやかさで克服する
変化は、臨機応変に使い分ける
多様性は、それ自体に価値がある

失敗は死を意味し、もう存在していないから語れないんですね。だからこそ、人間から見ると徹底的に合理的な選択ができているように見える。でも、著者稲垣先生は断言します。

成功も失敗も結果論

何が正しいはわからないから、多様に持っておく
正解は、環境によって異なる
大切な軸をブラさず、ベストをつくすことが重要

(3)【考察】何のために生きているのか


雑草の場合、「種子を残す」ために生きています。雑草にとって絶対にブレない、大切な生きる目的です。では、人間の場合、何のために生きているのでしょうか。

哲学になってしまいますが、「人間は、幸せになるために生きている」と私は思います。「幸せであるために生きている」と言ってもいいと思います。

幸せの形は多様で、人それぞれだからこそ、生きる目的が見えなくなる人が多いのではないでしょうか。生きている中で、働く時間はとても長いものです。その働く時間も、何のために働いているのか、幸せに繋がっているのか、目に見えないふわふわしたものだからこそ、わからなくなりやすいんだと思います。

わからないからこそ、雑草にならい、「頭ではなく、腹に聴く」。頭はいろいろなことを合理的そうに考えるけれど、雑草に頭はありません。日照や水、空気を求めて、腹が満たされ目的を達成するために合理的選択を行っています。

今目の前にあることは、自分の幸せに繋がっているか?現時点でそうでなくても、人生の目的の達成に一歩でも二歩でも役立っているか?そして、「そうある」自分は幸せか?

頭ではなく、腹にきく。きいてみる。

この記事を書いていて、私は幸せな気持ちでいっぱいです。もう雑草でお腹いっぱいですが笑 この記事が何に繋がるかはわからないけれど、少なくとも、昨日より今日は工夫して取り組むことができました。

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今日より明日は、きっと良くなるはずです。
良くなるために、良くあろうとしている自分がここにいるから。
仲間や家族、そして、きっとこれを読んでくださっている方も、良くあろうとしていらっしゃることを感じて、勝手に感動しているから。(笑)

今日より明日は、きっと良くなる。

今日できる範囲で、無理に立ち上がらず、でも目的に向かって歩んでいきましょうね。最後まで読んでくださって、ありがとうございました!

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