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[エンジニア成長記録]CTOになるためのエンジニアのキャリアパス、スキル、経験すべきこととは何か?part2 〜内定者・新卒・SE前編〜

こんにちは!エンジニアをやっております、波多野(@hatamasa1988)です。

前回初回の記事を書かせてもらったのが、こちら

予想以上に反響があって、続編を書くモチベーションも高まってきております。

前回は大学生を卒業するところから書かせてもらったのでビジネス的な内容もエンジニア的な内容もほぼありませんでしたが、少しここからは書けるかと思います。

入社までのフリーター生活

2011年9月に大学を卒業し、2012年4月に新卒で大手SIerに入社するまで約半年はフリーターとしてバイトと遊びを全力でやってました。

とはいえ、内定者課題(推奨だったか)が課せられました。

内容は入社すぐの4月に全員ITパスポート受験必須のため学習を進めるように。
すでにITパスポートを取得済みの人は4月に基本情報技術者試験を受験してもらう。との内容でした。

自分は周りに差をつけるために(実際はフリーターと遊びに飽きて)ITパスポートを入社前に取得しちゃったので、4月の基本情報に向けて学習を進めようと、内定式の後日、書店に駆け込み基本情報の参考書を2~3冊購入しました。

感想としては「ムズイムズイ」「絶対こんなのやりたくないしできっこない!」「シークってなに?SQL?」「アルゴリズムとかキモイ」みたいなとこでしょうかww

結果、圧倒的時間で勝るフリーターは入社までに学習を積み重ね基本情報は余裕で取得できちゃいましたwww

2012年度新卒入社

2012年4月2日(月)朝10時に霞ヶ関のセミナールームに集まったのはグループ全体で約120名(だっけ?)
単体では60名。

震災不況もあり、会社設立(合併後)以来、現在も含め最小人数の新入社員だったそうです。

営業もエンジニアもバックオフィスも全て総合職採用となっていましたが、営業っぽい人、エンジニアっぽい人が入り混じった感じでカオスな雰囲気でしたw

社長のありがたい言葉も満員電車と慣れないスーツの疲れからあまり耳に入らず覚えていませんが、
初めて首からかけた社員証のストラップを話の途中にいじりまくって人事にお叱りを受けたのを覚えています。
ちなみに自分だけではなく、結構な人数がお叱りを受けてましたwww

入社後の研修の日々

研修期間はトータル4ヶ月。

ざっと叩き込まれたのは思い出すとこんな感じ

ビジネスマンの心構え研修
ビジネスマナー​研修
MSオフィスの使い方研修
ロジカルシンキング研修
社内ツール研修
IT基礎研修
プログラミング基礎研修
ネットワーク基礎研修
インフラ基礎研修
データベース基礎研修
チームwebアプリ開発研修

一部意味不明なひたすら大声を出す◯◯の王将的研修もありましたが・・・特に学びもなく良い思い出として残っていますww

技術的や実用的な研修はかなり身になったと覚えていますが、最初の方の社会人の姿勢的な研修はかなり賛否両論がありました。

その時の覚えていることととしては
 「新卒社員が教えてもらうためにはやる気と元気さフレッシュさが必要」
 「現場の先輩たちは新卒社員ぽさが好き」
のようなある意味会社の文化的なための研修だったような気がします。

新卒で入った会社は商社のIT商社部隊が丸っと子会社になったようなイメージだったので、昔ながらの商社の体育会的なノリが当時はまだ残っていたようです。

配属当日に大声で挨拶する新入社員を見るたびに「今年も来たな」と言わんばかりの雰囲気は、今となっては少し違和感がありますが良い思い出です・・・

技術研修はみっちり受けましたが、さすが大手SIerだけあって体系化された独自研修カリキュラムがあり、それに沿っての座学でした。
当時の自分はCS系の大学ではなかったため、IT弱者なため集中して勉強していたと記憶しています。

配属、そして実務へ

研修時の気合いと根性と媚び売り(w)の甲斐あって、希望通りのWEBアプリ開発の部署へ配属。

研修最後の人事面談で「開発のSEでなかったら辞めます」のニュアンスを出したのが効いたのかもしれません(実際はもっと柔らかい言葉でロジカルに伝えましたww)

この段階ですでに8月。

大きい会社ならではですが、インフラ、ネットワーク、アプリ開発などの技術レイヤーと新規開発、運用・保守などさまざまな役割が部署で分かれていて、希望通りの配属になるのは3割くらいだったと記憶しています。

ここでWEBアプリ開発を希望し配属されたのは一つの運命の分かれ道だったかもしれません。

最初に配置されたプロジェクトはなんと不動産会社の基幹システム開発で大炎上プロジェクト。

大手SIerならではの1500人月の超大規模開発案件。
自社の人間がクライアント窓口になり、PM、PL、顧客折衝や機能の要件定義や設計。
パートナーを抱え込み、パートナーがオフショアへ開発を委託、ガンガン開発してもらってそれをSEの人たちがレビューしてデプロイするTHE多重下請け構造です。

OJTの先輩が設計してくれた機能をJavaで構築するというのが最初の実務でした。
研修とは違う臨場感と膨大な量のソースコード。
難しい業務に沿った要件と設計。

その時に研修で行なっていたことがお遊び程度であった事を改めて認識して日々勉強して、なんとか期日までに終えるように周囲の先輩に助けを求めながらやってました。

残業時間は100hを超え、他部署のエンジニアの2倍の時間働くことで順調に成長していきましたww

ちなみに余談ですが、本プロジェクトが全社残業ランキング上位を独占し続けたことで結果2人入院しました・・・

光陰矢の如しでアッという間に9月のリリースを迎え、その後1年半ほどのバグ修正+追加要望開発の期間に入りました。

振り返ると、約1年半プログラマをやったことで自分のプログラミング能力は飛躍的に向上し地盤固めができたと感じています。

新規プロジェクトへ参画

2年目の冬に新規プロジェクトへの参画が決定しました。

toC向け不動産広告サイトのリニューアル開発案件で、約350人月の大規模開発案件。
前回と違うのがtoC向けのシステムのバックエンド構築という点でした。

OSSの使用やAWS他とのマルチクラウド環境など、比較的モダンな環境での開発を経験し、自分がモダンなwebの世界を経験できた初めての案件でした。

フロントエンドは別の開発会社へお客さんが発注していたため自社が得意とするバックエンド開発に集中するという判断だったようですが、
基幹システムと異なり、webサービスの開発ということで様々なサービスとのデータ連携やフロントエンドの会社との密なコミュニケーション。

プロジェクトのメインハンドリングを自社が行い、デキル何人かの先輩と一緒にガンガン進めていきました。

自分はここでも最初はプログラマで何個か機能を開発し、リリース後はエンハンス開発・運用保守フェーズのPMを経験させてもらいました。

SEらしい業務

前プロジェクトではプログラマや技術の仕事が多かった自分は、このプロジェクトで初めてSEっぽい仕事をしました。

チームマネジメント、スケジュール・タスク管理、要件定義、顧客折衝、機能設計・・・などなど

全て上流工程を行うのは初めての仕事で先輩がやっていたことを見よう見まねで手探りでチームをマネジメント、クライアントワーク
先輩の手厚いサポートを受けながら少しづつでも業務を自分の物にするべく手探りの毎日でした。

クライアントでの打ち合わせでテンパり、ホワイトボードに油性マジックで書いた話。
「波多野くんが出来ないから先輩を戻してほしい」と先輩に直談判があった話。
夜、女の子と良い感じの時に障害が発生し、それから次の日の昼まで障害対応していた話(日常茶飯事www)。
ハロウィンでキチガイな仮装をしながら障害対応した話。
旅先ドライブ中に障害が発生し、道の駅で障害対応した話。
課長が残業過多の波多野を現行犯逮捕しにきた話。
その他残した伝説の数々・・

クライアント対応と障害対応と女の子対応に奔走する毎日www

多方面へたくさんの迷惑を掛けながら少しづつ成長させていただき、
その甲斐もあって(?)立派なSEとして仕上がり、コードは「読まない、書かない」から「読めない、書けない」ようになっていきました。

その代わり、案件マネージメント、顧客折衝などのクライアントワーク、要件定義から設計の能力、AWSインフラ運用などIT業界で必要な周辺の業務を一通り経験することができました。

結果この案件が一番長く、3年と少し関わることになりましたが、
少しずつ自分のキャリアについて考え始め、漠然とした不安を覚えるのでした・・・


読んでいただきありがとうございました!
part2はこの辺で区切ろうと思います。
次回part3はSE後編・webベンチャー突入編あたりを書こうかと思います。

それではまた!

「ナレッジ経営クラウドQast」を作っているany株式会社で取締役CTOやってます。 会社の成長過程やCTO目線のいろんな投稿を続けようと思います!誰かの役に立てればと思いますので、良かったらフォローお願いします!