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感動は産業の垣根を越えて。

「農業のいま」に私が驚いたのは、農業が会社になっていて組織化していた点でした。(表現がむずかしい)

どういうことかと言うと、作物を栽培する農業が生業なりわいであるというだけであって、経営の仕方は会社そのものであり、また、うまくいかせるために、組織化して取り組んでいたことです。

私は自分が知っている「会社」という組織との共通点を見つけるたびに面白いと感じて、つい前のめりで生産農家さんに質問をしてしまいました。

いちど頭にインプットされると、その後、「農業のいま」について書かれているものに目が行くようになるもので、聞きかじった私が書き起こすことに恥じらいも感じました。

ですが、ここはひとつ、おくすることなく素人しろうとならではの私から見て面白いと感じた「農業のいま」についてお話ししようと思います。なにせ、それだけ私は感動したのです。


農業におけるマネジメントサイクルとテクノロジーとの融合

 味噌づくりに大豆ダイズを提供してくださった生産農家であるCさんは、合弁会社を設立して農業をしていらっしゃる社長さんでもありました。

地域の地図を片手に、それ(地図)がとても大切なのだとおっしゃいます。

合弁会社ということは、いくつかの農家さんで集まって経営にあたっているということで、最後まで話を伺ってみて、すべては経営を成り立たせる必然性から、その形で運営することになったことがわかりました。

その地図は言うなれば、Cさんの会社にとってのアクションプランや行程表、と言ったところのようで、みんなが同じ方向性で農業(事業)の成功にあたるためのツールとして、地図をもとにマネジメントサイクルが行われていました。

そこには少ない人数でもうまく仕事を回すにはどうしたらいいのか?

という課題があって、いくつかの農家さんの土地がいくつか集まって、結果的に町全体に及ぶ作付面積を利益が上がるように効率的に運営するのに、最新テクノロジーの導入が欠かせないとのことでした。

私が想像していたよりも、大型な機械が使われていて、
農業の知識もさることながら、メンテナンスやパーツの取り替えといった、機械や工業系の知識とスキルが必要そうだ、
というのがスライドで説明される写真を見ながら持った感想でした。

農業でドローンが使われているとは聞いてましたが、両手に持てるサイズを飛ばすようなイメージだったのと違っていて、ふすま一枚のような大きさだったので、
「え?デカっ」
と、思わず声が漏れたほどでした。

ほかにも水やりか肥料散布だったかの作業のときも、メートル単位の両翼りょうよくを広げた農業機械で行われていて、やはり、規模感はイメージよりもすう段大きなものでした。

大きさはこんなもんじゃあないんです。

どこでも「適材適所」に人員配置することがたいせつ

 共同で経営というのはこの水やりの作業を例にしていうと、それだけ広い土地に広がる田畑を少ない人数で効率よく管理するのに、まずは人の目で確認して、「ここにそろそろ水をやろう」となると、みんなで手分けして水やりをやるそうで、その指示を社長Cさんが行なっているとのこと。

とはいえ、「水やり」とひとことで言っても、ただやればいいというわけではなくて、人によって得意不得意とくいふとくいがあるのだそうです。

それはすべての行程に言えるのだそうで、機械の扱いが下手な人がすると、機械を壊してしまうことがあったり、作業にはコンピューターを使うことがあるものの、これも下手な人がすると時間がかかるなど不都合が生じる。

だから、自然と適材適所てきざいてきしょで上手な人が分担してになうような体制になっていったとの事でした。

逆を言えば、得意な人だと効率もいいし任せて安心というわけで、
ここも会社らしい組織化だなぁと思いました。

 便宜上べんぎじょう、社長Cさんが代表になっているとおっしゃっていましたが、穏やかな口調に長年つちかわれた農業の知識やノウハウ、新しいものに対して否定から入らずに、まずはなんでも受け入れる姿勢…

そういったお人柄はやはり、トップに立つ方にふさわしく、これもまたしかるべき人が然るべき場所に収まった結果なのだと思いました。

チームワークがいい組織だと業績がアップしますものね

牛も地産地消で旬のごちそうをいただく町

 また、農業など一次産業が国際情勢と無関係ではない話も興味深く、
地元の決まった酪農さんのために牛が食べる穀物を栽培し売っているのだそうです。

ウクライナで起きている戦争とガソリンなどの価格高騰の影響で、輸入していた牛のえさの価格が上がったことから、地元で協力して、売り先が決まった上で栽培する農家と、輸入するよりも飼料代が抑えられる酪農家のメリットが合致してはじまった取り組みなのだそうです。

おたがいさま、横のつながりを活かした、まさに、お互いがWin-Winウィン・ウィンの理想的な取引関係です。

さらに突っ込んで質問させていただくと、広大な土地に作付けしても一年分の餌になるわけではなく、数月分なのだそうで、それを聞いた私は
「それは牛にとって、地産地消ちさんちしょうのその時期だけ食べられる旬のごちそうってことなんですね。」
と感心して口にしてしまいました。なんだか素敵ですよね。

『旬のごちそうをいただく牛』って。
なんとも贅沢ぜいたくな感じがしました。

旬をいただく地元の和牛さんってステキ

発展のイメージを温故知新と新しい視点でプラスに変えていく

そんな発展には、もっと遠くへ。新天地へ。
と広がることばかりを考えがちな今までのビジネスの概念に、新たな視点が加わった気がして嬉しくなりました。

ほかにも、田畑の景観を守ることで、むしろ「町おこし」につながっているというアイディアもあって、スクラップ&ビルドではなく、余計な手を加えることなく、ありのままを生かし、新しく魅せる手法にワクワクしました。

 またお話を聞いているうちに、水やりのタイミングに関して、見て回らなくてもAIやテクノロジーの使いようで、「まだまだ人の手間が楽になれそう」だと思い、そうお伝えしたら、そう言ったやり方はすでに存在しているようでした。

わたしはついお話が興味深く楽しくて、一人で何個も質問してしまいました。でも嫌がることなく、むしろ嬉しそうにお話ししてくださる社長Cさんのお姿からも「農業のいま」の可能性と魅力があふれていました。

 一方で気になったのは、そうなると農業のノウハウだけでなくコンピューターとかテクノロジーのリテラシーやスキルもないと、もうけが得られる経営を成り立たせられないのではないか、といった点です。

その点について、
「そういうことがお強い方がいないと大変そうですね」
とおたずねすると、ご子息さまが現在30代で大学でもお勉強されたようで、それでついていけているとこのとでした。

そのため、若手の担い手がおられず、ご高齢になられたお仲間の農家さんたちがついていけずに、いま土地を手放していってるそうです。
「立ち行かなくなる前に今のうちにたたんでしまおう。」
というのは、発展にともない、いつも日本のどこかで聞く話に聞こえて、なんとも言えない気持ちになりました。

 社長Cさんの取り組みから想起そうきした、日本ならではの長屋文化ながやぶんかの発想で、
「みんなで寄り合い、協力して見守って、育んでいく」

会社組織的な視点で
「得意な人が担当すればみんなハッピー」

といったやり方がうまく農業のまち全体で機能すれば、作付けされていた実績のある豊かな土地も使われなくなるようなもったいないことが少なくなる気がしました。

 とはいえ、社長Cさんの話を伺いながら私が思った成功のコツは、なんでも受け入れる姿勢も「農業のいま」につながっていて重要であり、発展させることに役立っているのではないかということでした。

率直なところ、私が知る限りではその町の主な産業は一次産業で、農業や漁業のまちといった印象です。

こうした中で、たとえば味噌づくり教室の先生は、その町の豊かな自然にかれてよその土地から来たおひとりでした。
その方が、町でとれる作物の魅力を具体的な活かし方とともに紹介し、体験する場をより消費者に近い形で提供する。

これ以外の町おこしの取り組みにも、よその土地の方が積極的に町の魅力を発信しているようで、地元の社長Cさんを見ていると排除はいじょする感じもなく、相手がだれであれリラックスして意見を聞く姿勢が板についている。そんな印象を持ちました。

未来は希望しかないことを教えてくれた「農業のいま」

 Cさんが家業である農家を継いだ時には、家ごとに営む小規模な農家の在り方が当り前だったのが、今のような形で会社にしてダイナミックに農業をするようになるとは夢にも思っていなかったそうです。

これはわたしも思いをいたすところがあり、子供のころに社会で習ったときには、一次産業である日本の農業は食の西洋化、米ばなれが進み輸入作物におされて将来は暗い、というような内容で教えられたように記憶していました。

ですが、まったく違う未来が「農業のいま」に起こっていました。

「起こる」というか連綿れんめんと続くトキの流れ中で、そういわれていたハズの未来に、違う今があったことを知り、私は嬉しく思いました。

社長Cさんの話からは、生き残るために試行錯誤しこうさくごして変容してきたのが、今につながっているとのことで、実際にはたずさわっていないほかの誰かが人の仕事の未来に関して
先行さきゆきが暗い」
などと断じるべきじゃないのかもなぁ…と思いました。

急速に変わる社会のなかで、誰にも「こうなりますよ」とは言えないけれど、まるで最も暗い産業であるかのように教科書で語られていた一次産業であり、当時の概念の範疇はんちゅうで語られた時代に、発展をあやぶまれていた農業だからこそ、いまある姿がわたしにはまばゆく見えました。

学校で習った農業のイメージは私にとっては、日本の生業なりわいの源流です。

何もはじまっていない未来を暗いと決め込むことなく、
あらゆる流れに逆らわず受け入れ飲みこんで、むしろ活かしていく。
自分の持ち場でひたむきに打ち込んだ結果が今にある。

源流は明るい未来のほうへとすでに歩みを進めていて、
ある意味においてのカタチが姿を成している。

それならば、日本の2次産業3次産業だって、同じことが起こってもおかしくはないはずだと考えました。

いうなれば、産業の先輩格にあたる農業の社長Cさんの話に耳を傾けているうちに、そこには明るさしかない、希望しかない
そう思えて胸がいっぱいになりました。

『驚きの後の感動!』これって心に響くものです。
そしてワクワクと未来に期待を持っていること。

これって元気になれる心のみなもとなのではないでしょうか。

「農業のいま」をお手本に、自分の生業なりわいに生かせるマインドやアイディアがたくさんある。そんな構造が見えたように思いました。

そして、私事わたくしごとですが今日がちょうど味噌が出来上がる記念の日です。
さて、どんな味に仕上がっているのか、
どんなふうに味噌が育っていくのか。

ふたを開ける前からとてもワクワクしています。


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味噌づくりを習いに行った時のはなしです。


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