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子供の運動神経が良くなる3つの習い事

こんにちは。

【子供専門】の走りを速くするトレーナーはたチャンです。
教育委員会の運動アドバイザーや専門学校の講師などしております。

最近の子どもたちはゲームばっかりで外遊びが少ない!と言われることが多いです。確かに、ゲームやYouTubeの普及でゲームをしている子供も多くいますが、それだけではありません。私たちの子供の頃よりも外気温が高く、不審者問題で外で安心安全に遊べる環境ではないことも要因です。

そして、最大の要因が【習い事まみれ】で、学校終わってから習い事に直行している子供もかなり多い現状があります。

そこで、10年以上にわたって子供や親たちと教員・習い事のコーチとして接してきた経験からオススメの習い事3つをご紹介します。

運動神経を良くするには、様々な動きを良くする必要があります。
つまり、複数の動きをするスポーツがおすすめです。
※サッカーやバレーボール、テニス、陸上などは動きが似ている傾向があり、ダメとまでは言わないものの足りません。

①ダンス

 

ダンスは、動きがたくさんあるのはご周知の通りですが、ダンスの良さは音楽のリズムに合わせることです。リズムに合わせることで、リズム感が育まれます。
 サッカーでは、南米の選手やアフリカにルーツのある選手がほとんどの一流チームで主力メンバーですが、主力の理由の一つに「独特なリズム感」を挙げられます。その独特のリズム感は、各国のお祭りに起源があるといわれています。例えば、ブラジルはカーニバルで有名ですが、小さい頃から音楽に合わせてリズムを取ることに慣れているので、ドリブルなどステップや動作が独特と言われています。

ダンスのオススメポイント
・自分の身体を操作する能力が上がる
・リズム感が上がる
・体幹が強くなる
・感情表現のレパートリーが増える


②体操

 
 

 体操の1番のハードルはお分かりになるでしょうか?
 それは、「恐怖心」です。恐怖心を完全に自覚するのは10歳前後といわれています。  2歳ぐらいで大体の怖さについては認知します。これは生まれ持った特性でもあるため、仕方が無いことです。むしろ、危険を察知するのは本能なので決して悪ではありません。ただ、個人差が大きいということです。
ビビりな子供の対処法
 あまり方法は多くなく、難しくありません。怖がる物事については挑戦し、クリアしなければ克服はできません。そして、そのクリアをするときに「自分の力でできた!」という達成感が必要です。そうなんです。この「できた!」が自己肯定感を育みます。

①似たような別のものでチャレンジしよう。
 例えば、滑り台が高い場合は低いものからチャレンジしましょう。なんでも今すぐにできるのが良いわけではありません。少しずつできる階段を上げていきましょう。
②一緒にチャレンジしよう。
 子供が一人でできない場合は大人が付き添ってチャレンジを促しましょう。先程の高い滑り台の場合では、一緒に手を繋いだり抱っこをするなどして、一緒に成功体験をするとGOODです。
③楽しい環境を作ろう。
 チャレンジを大人が進んでしてみて、その姿を見せてください。子供が怖がっているものに対して、まずは見本を見せます。安全で怖く無いことをアピール!そのときに、オーバー気味に楽しんでいる姿を見せるとGOOD!これは楽しいものだよ!と言葉以外でしっかり見せましょう!

というように、怖いことをその子供にあった形で乗り越えていく必要があります。その最たる例が「体操」なのです。子供のころに恐怖心との向き合い方を知っておくことで、チャレンジすることが育まれます。チャレンジは、自己肯定感のキーポイントです。

体操のメリットについて語ります。(おそ!)
理由①
 恐怖心と向き合える。体操の恐怖心は二つあるんです。これを知るだけでも、声かけや逆に弱点ポイントがわかるので克服しやすくなります。
 第一に、失敗したら痛そうです。これが多いと多います。この痛みとの戦いは小さい頃であればあるほど良いんです。関節も柔らかいですし、体重も軽いので大人がキャッチできたり補助ができるんです。つまり、痛いというハードルを下げることが大事です。
理由②
 「視点」です。人が本能的に恐怖を感じるのは、いつも見ている景色が変わるからです。私たちは、普段から景色を水平で見ています。この水平がズレると不安を感じます。体操によって、水平ではない景色に見慣れることができます。知ってましたか?逆上がりができない理由後転ができない理由、それは景色が水平でなくなり、恐怖心を感じるからです。
 体操ももちろんですが、普段から水平を乱す動きをしておくことをオススメします。

 つまり、10歳の恐怖心を感じるまでに何度も恐怖心のハードルを超えておく必要があります。この時期までに怖がりそうなことをしておくことで、10歳から体も大きくなって様々な技を体育でもしたときには恐怖心なく自信を持ってできることとなります。
 自分の体をコントロールする能力を高められるので、体操をご紹介しました。

③水泳

 

 もうこれは王道ですよね!でも、なぜここまで水泳が人気なのか…疑問です。体育の授業のため?将来の海で泳ぐため?どちらの理由でも保護者の方の矛盾を感じずにはいられません。

矛盾①
体育の授業でプールをするのは年間でせいぜい10〜15回ほど。といっても6月末から7月の夏休みまで。夏休みのプール開放も少なくなり、学校のプールは年間の体育の授業数比率からすると1割程度。そのために習わせるにはあまりに高額で偏った低利率な投資だ…と言わざるを得ない。

矛盾②
 海や友達とプールのため?いやいや…どちらも溺れなければOKでしょ?海や夏休みのプールでそんな泳ぐ人ほとんど見たことが無いです。スライダーや浮き輪程度じゃ無いですか?

 周りが習っているから!と習わせる方も多い水泳。ここまでマジレスをしておきながらオススメする理由があるんです。

①恐怖心を克服でき、自己肯定感が高まる。
 これは、体操と同じ理由です。というのも、子どもたちの恐怖心とは本能的な恐怖=「死」への恐怖 なのです。子供たちが恐怖を感じるのは体操と水泳だけです。つまり、この2大巨塔を克服することは自己肯定感が高まるだけでなく、できないのが前提なので友達の中でも優位になりやすい。
 子供の中での優位性は、友達から頼られたり、人気になれたりと自己肯定感が高まる好循環となるんです。

②自分の体をコントロールする能力が上がる。
 また体操と同じ?となったかもしれませんが、体操との違いは「景色」と「浮力」です。景色が逆側になることは、ターンやシンクロナイズドスイミング以外でありませんが、下をずっと見ているため足元を見ることはありません。つまり、バタ足やドルフィンキックは感覚でする必要があるのです。手を動かしながら息継ぎを行い、そして足も同時にタイミング良く動かす高難易度の種目はありません。


まとめ

 私がこれまで教師、コーチ、トレーナーを10年以上経て、累計10,000人以上を指導してきたからこその3つです。
 運動神経は「自分の身体をコントロールする能力」「モノをコントロールする能力」の二つに分かれます。今回ご紹介した3つとも前者です。もちろん後者の習い事もあります。例えば、サッカー、野球、バスケットボール、バレーボール、ラグビーなど様々な習い事があります。
 最近の習い事傾向は、球技ばかりです。私自身サッカーをしてきたので、決して否定はしません。しかし、球技に偏っているのも確かです。特に低年齢期に球技以外しなければいけません。
 12歳以下ではたくさんの競技を経験しておく必要があります。自分の身体をコントロールする能力が最近の子供たちは異常に低下しています。

 最近の子供たちの怪我は二通りです。
 ①特定の競技に低年齢期から専念していること。
 ②正しく自分の身体をコントロールする能力の低さ。

 だから私は自分の身体をコントロールする運動の習い事をしてほしいと思います!!!

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