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④今までのわたし~ほんとうは何がしたい?~

今回は、なんとか状況を変えたいと模索しはじめた、就農1年半後(2020年になってから)について書いています。自分を見失う日々から、どうやって自分を取り戻したかというストーリーです。

前回の記事>>③今までのわたし~農家になったけど~

自分を見失う日々…

人間関係や仕事について、何も良い解決策が浮かばず、どん底にいる気分でした。でも有難いことに着々と仕事の成果は出ていて、おかげ様でたくさんのお客様たちに応援していただけるようになりました。「れんこん、おいしいよ」「いつもありがとう」とたくさんの方に言っていただけたり、実際に田んぼに来てもらうイベントを開催して楽しんでもらったり…。地域の人に迷惑がかからないよう工夫しつつ、お客様と交流することは続けました。お客様に支えられ、仕事が人の役に立っていることを実感できたおかげで、なんとか「続けよう!」という思いを保つことができました。でも、そうやってお客様と繋がっている時以外は、やりがいを見出せませんでした。

どうしたらいいのか、色々な本を読んでも答えが出ず悶々としていた日々。
一度、「自分で考えなければいけない」「自分で答えを出さなければいけない」という思いを手放しました。そしてやってみたことは・・・。

やってみたこと①第三者に話を聞いてもらう    ⇒アドラー心理学に出会う

考えれば考えるほど、地域の人や義家族、ひいては農村そのものに対して負の感情が大きくなりました。「田舎なんて来なければよかった」「農家の嫁なんて最悪」「みんな大嫌い。居なくなってほしい」という思いを抑えられなかった…。でも、そうやって人を呪っている自分が、嫌いで嫌いで仕方なかった。「こんなことを言ったら否定される?」という思いが常に消えなかったので、友達にも相談できなくなっていきました。
そんな時に、アドラー心理学の講師やカウンセリングをしている方を紹介してもらい、人生初のカウンセリングを受けました。昔だったら思いつきもしない選択肢ですが、かなり追い込まれていたのです…。

アドラー心理学では、自分を変えることが世界を変えます。それは、今までの自分を否定して無理に変わることではなく、まず自分の心をしっかり見つめて、共感してあげることからスタートしました。今まで相手の言動ばかり気にして、相手を責めていた私。でも、自分の心の底にあるものを見つめたことがなかったので、自分がなぜ傷つくのか?を考えたこともありませんでした。傷ついていたのは、自分のどんな信念なの?自分は心の底では何を求めているの?ということをまず掘り下げました。また、義家族や地域の人とは「価値観が違う」だけで、”わたしという存在そのもの”が否定されているわけではないことを知ることができました。

やってみたこと②ワクワクを感じるイベントに参加 ⇒好奇心を取り戻す

ほんとうにやりたいことは何か?を考えるにあたって、まずはワクワクする気持ちを取り戻そうと思いました。そこで、以前の自分を想像し、昔の自分だったらワクワクして参加するような、興味のありそうなイベントに参加してみることにしました。
そこで参加したのは、鶏の解体&ジビエ肉BBQを楽しむ狩猟ワークショップ! もともと大好きだった山登りと、農的な暮らしの狭間にある狩猟は、学生時代から興味があったことの一つ。そこで取り戻したのは、かつての好奇心でした。

畑で野菜育てて食べたい!
ファームステイ受け入れたい、逆に海外にもファームステイ行きたい。
畑で野菜育てて、それを使った手仕事のワークショップやりたい
畑でお料理教室とかやりたい
大豆を育てて味噌を仕込む企画をやりたい(昔やっていた)
・・・等々!!

好きなことを見失っていた私に、少し希望が見えました。ああ、まだやりたいことがたくさんあるなと、思えたのです。

やってみたこと③休む

今は、農閑期のため農作業を休ませてもらい、自分のほんとうに求めているものを考え、自分と向き合う時間を持つようにしています。また、コロナの影響で人に直接会いにくい状況ですが、いろいろな人とオンラインで繋がって、話をする機会を作っています。農閑期があるのは本当にありがたくて、農業やっていて良かったなと思います(笑)

いろいろなご縁のおかげで、今後どう仕事をしていくのか、どう生きたいのかが少しずつ見えてきました。次回は今後のビジョンをご紹介します!

※写真は、昔は好きだったのにいつの間にか嫌いになっていた畑。

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