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きっと明日はいい天気

受験生をしていると、
ふだんから、
自分のこと、
周りのこと、
大学のこと、
将来のこと、


色々な悩み事や憂鬱な感情が溢れだしてくる。

眠るだけで忘れられてしまうこともあるけれど、

時には
膿んだ感情が自分の心に纏わりつき、
ささくれのようにひりひりしたり、
自覚なく人を傷つけたり。

みんな、そんなもんだ。

平気そうに見える人もそうでない人もいるけれど、みんな、結局、そんなもんだろう。





ある時、通学中の車内で、頭にふと懐かしいメロディが浮かんできた。




にじが
にじが
そらにかかって 
きみの
きみの
きぶんもはれて

きっとあしたは
いいてんき
きっとあしたは
いいてんき


 

小学校で歌わされただろうか。
あの頃は、何も考えず歌っていたものだ。


「きっと明日はいい天気」


言葉として噛み砕いたこともなかったかもしれない。
メロディとして口ずさんでいるだけだった。


けれど、今思えばいい歌詞だ。
歌詞がいいというか、「きっと明日はいい天気」というのがなんだか琴線に触れる。



きっと。


「きっと」、という言葉、切ない音なのに、促音の中に曰く言い難い願いが込められているようで、いい。



あしたは、いいてんき


大人たちはリアリストだから、「明日は天気予報によると雨のち曇りだな」なんてつまらないことを言うけれど、そんなの関係ない。
僕の心の中では、
君の心の中では、
明日はきっと晴れなのだ。




きみのきみの気分も晴れて


これが途中なのもいい。
最後にはやっぱり「きっと明日はいい天気」がピッタリだ。
でも、「君の気分も晴れて」がないと少しだけ寂しい。


 



さて。

「きっと明日はいい天気」

これも、みんなそんなもんなんだろう。

誰だって、心のどこかで明日がいい天気になることを願ってて

なのに時には、
今日の曇天を憂いたり
過去の雷雨を憎んだりしてしまう。

だからもう一度思い出しておこう。

小学生の時無邪気に歌っていた歌詞を、蘇らせておこう。



明日への憧憬と君への愛の歌。

にじが
にじが
そらにかかって 
きみの
きみの
きぶんもはれて

きっとあしたは
いいてんき

きっとあしたは
いいてんき






2022年11月. 愛すべき友に贈る.







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