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復職面談

新緑がまぶしい。
比喩ではなく、本当に、
木々の新葉たちが、キラキラ光っていて、
とてもまぶしかった。

来月から、職場に復帰をする。

そのための面談があり、
産業医、保健師、人事課長、直属上司、とのウェブ面談があった。


はじまり

最初の15分は、産業医の先生と保健師さんと3人での
面談だった。
事前に提出していた「振り返りシート」と「行動記録」に基づいて、
話は進められた。

振り返りシートは、

1. 病気休暇・休職に至ったきっかけや原因について、具体的に書き出してみましょう。
2. 調子を崩すときに見られたサイン(身体の不調、変化)は、どのようなことだったでしょうか?
3. 自分自身を振り返ってみましょう。
4. 復職後の再発・再休職の予防のための対策や課題はどんなことでしょうか?

以上の4設問から構成されていて、
できるだけ具体的に書くように、と指示されていた。

このシートを書くにあたり、
嫌だったことや苦しかった日々が思い出されて、
胸がキュッと苦しくなった。


振り返りシートについて


1. 病気休暇・休職に至ったきっかけや原因

①業務内容
②人間関係
だ。
この2つが大きな原因だったと思う。
文字にすると、改めて
”こんなに苦しい思いをしていたんだな”と再認識した。

言語化するのは、難しいけれど、
ちゃんと伝えないと、私は”透明人間”のままになってしまう。
もう、それは辞めたいから、きちんと言葉にすることにした。

2. 調子を崩すときに見られたサイン

私の場合は、
①婦人科系の疾患、胃腸炎
②不眠、食欲不振

今思うと、色んな所に不調が出ていたなと思う。
もし、いま辛くて心療内科に行こうか迷っている方がいたら、
少しでも心身に不調があれば、迷わず受診をしてほしい。
本当に心が壊れてしまう前に。

3. 自分自身を振り返る

①性格について
周りに流されやすい、自分の意見を言えない。
人に合わせすぎる。支配されやすい。

②仕事の進め方、人間関係の傾向
嫌なことを無理して対応することが多かった。


対立や言い争いが苦手なので、
無理に周りに合わせすぎてしまう傾向がある。
年を重ねるにつれ、
この傾向が強くなってきている。(気がする)
文字化すると、自分のよくない部分を
きちんと認識できるから、いいなと感じた。

4. 復職後の再発・再休職の予防のための対策や課題

この設問は、かなり時間がかかった。
ふり絞って書いた答えは、
・相談できる環境、窓口を見つけておく
・今回の原因となった対象から、なるべく距離を置く

それができたら苦労せんのだけどなあ、と思ったけど、
空白では出しにくいので、とりあえず記入して出した。


面談

産業医の先生と保健師さんとの面談

この「振り返りシート」と、
日々の活動を記録した「行動記録」に目を通した先生は、
睡眠時間、食欲の有無などを確認し
原因となった人物(事柄)を詳しく聞いてきた。

少し回答に詰まりながらも、素直に答えた。
もめごとは起こしたくない。誰も傷つけたくない。
でも、言わないと、何もなかったことになってしまう。
それは避けたい、と思った。

全員での面談スタート

「では、人事課長と、直属の上司の〇〇さんに入室してもらいますね。」
二人が加わり、産業医、保健師、人事課長、直属上司。
フルメンバーで、面談スタート。

ここでは、振り返りシートで話していた内容には、
一切触れず、業務開始日と何を担当するかを淡々と話し進めた。
業務開始は、予定どおり4月から。
そして、業務は休職前と同じ業務を担当することになった。

人事課長、直属上司と顔を合わせたのは、
2か月半ぶりだった。

これから

いよいよ、来月から復職をする。
この数か月は、本当に辛かった。
思い出したくないくらい、暗い日々だった。
春まで頑張れないかも、とさえ思っていた。

―—でも
ちゃんと冬は終わり、春はやってきた。
新緑が、まぶしい季節だ。

もう少しだけ、頑張ってみよう。
そう、思った。



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