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痛みに耐えるのは山ではキケン

痛いのはキライ。

健康で絶好調の時って多少の痛みや、例えばちょっとくらいの喉の痛み、捻挫、皮膚の捲れくらいなら耐えられる!なんて思っちゃう。

でも実際に直面すると無理です。わたしには超絶難しい。

で、結構山では、できるだけ避けなきゃならないのだけれど、痛みに出会います。

一番多いのは、脚の痛みです。膝とか足の裏とか。

こういうふうに淡々と書くと、あれ?今なら耐えられるんじゃね?と思うのだけど、難度も繰り返しますが無理です!

ただ山では歩けないと、即遭難なのでどうにかしなきゃならない。

ヘリ呼ぶ? ビバークする? 、、、、歩くしかないか。

体の不調でやむなくビバークしたのは2回ですが、ビバークはその後の日常生活に支障を来すことにも繋がるので最終手段です。

ヘリは多分滑落で瀕死の時の、ってイメージ。経験はないです。こわい。

それで、歩く決断がほとんどです。

でもホント痛くて、足を地面につくのも無理、靴底が地面に触れただけで激痛が走る。

初めてそうなったのはトレランの練習中です。階段の丸太の上に足を置いたら、滑って足首を捻りました。

エスケープルートもなく、あと3時間歩く必要がありました。

脚を地面においたら激痛で思わず声が出るほどです。

そんなときは常備している痛み止めを飲みます。
ダメだけど一錠多めに。

すぐには痛みは止まないので痛みを引きづったまま、足も引きづり、超慎重に、手もフルに使い進みます。100mでもいいから、進む。

やがて痛み止めが効いてきます。ただ激痛は完全にはなくなりません。すごく痛いくらいになります。

でも直前のことで、超絶の痛みを鮮明に覚えているので、このくらいの痛みなら幸せ、遭難せずに済む、このくらいの痛みのまま下山まで行きたい、と進む。

最小限の休憩(深呼吸、水分補給のみ)でほぼ休まず歩き続けます。

下山したときは、幸せを感じる暇もなく、げっそりと疲れ、疲労が体を覆い尽くします。

痛み止めが命を救う。

登山を始める前には考えもつかない結びつきです。

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