その一点とは、ドアの鍵の位置だった。外側から施錠されていて、内側からはどうしようもないのだが、その鍵の位置に、カウントダウンをするかのように人差し指が吸いついていって、ゼロになればドアが開く気がしたが、1からゼロの間には無限の時点があってそれらを全て通過していくような感覚だった。