赤野四羽

指し示すアブシュールド ――赤野四羽句集『夜蟻』をめぐって

指し示すアブシュールド ――赤野四羽句集『夜蟻』をめぐって

指し示すアブシュールド――赤野四羽句集『夜蟻』をめぐって                            ※ アブシュールド(absurd仏語   無意味・不合理・不条理) Ⅰ 赤野四羽の「語りえぬもの」の彼方へ     赤野四羽(あかのよつば)は平成二八年(二〇一六)に現代俳句協会の第三四回新人賞と、第三回摂津幸彦賞佳作を受賞している、昭和五二年生まれの新鋭の俳人である。わたしがその名と作品を知ったのは、新人賞が発表された「現代俳句」誌上である。新人賞受賞作の

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俳句|赤野四羽

俳句|赤野四羽

春の挽歌 花吐きの少年下唇涎引く 春菊を噛むや真白き帯の内 永日をチヨコレイトと響く寺 血は水よりしょっぱいぞ蕗のとう 街中の正気を洗う春時雨 花が死へ換わる湿りの滑かな 浅川マキの残滓を啜る朧月

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