神器戦士ミツマナコ

神器戦士ミツマナコ 『龍咫ノ鏡』の巻 後編

神器戦士ミツマナコ 『龍咫ノ鏡』の巻 後編

[←前編へ] 【これまでのあらすじ】 一つ目。  ユグドとセンブは、ドブ川に成り果ててしまった《清流湛えし尊き大河》の調査のために《青龍の村》にやってきた。 二つ目。  ドブ川のゴミで形成されたバケモノに襲われた二人を、青龍の村の守人の少年、ハルが救助した。 三つ目。  ユグドは、《青龍の村》にもはや人がおらず、全てバケモノが化けたものであることを看破した。  犯人ハルが黒い怪人へと姿を変え、そしてユグドもまた金色三眼の戦士へと変身する。戦いが、はじまる! 神器戦士ミ

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神器戦士ミツマナコ 世界を渡る神器の巻

神器戦士ミツマナコ 世界を渡る神器の巻

(ここまでのあらすじ)  ユグドとセンブは旅人だ。さる神の命により、<真なる神器>を探している。  ユグドはヒョロい黒づくめで、額に第三の目を持っている。センブはゴツい白装束。最近は旅のお供に、ハルという襤褸を纏った少年も加わった。  時は創世の時代。赤茶けた荒野と大河の如く伸びる樹海に分断された世界で、彼らは超常現象の噂を聞きつけては各集落を巡り、トラブルに首を突っ込んでいく。  大抵の場合、トラブルの元凶は神器のレプリカか、魔なる者が作った器<魔神器>であり、ユグドはセン

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神器戦士ミツマナコ(Prototype)

神器戦士ミツマナコ(Prototype)

「その鏡を寄越せ、クソガキ」  その男は威圧的に言いながら、大斧を担いで歩み寄ってくる。漆黒の装束が、ボサボサの黒髪と共に風に揺れる。まるで冥界の使者だ。怖い。だけど……。 「い、嫌だ……!」  僕は両手で<神器>を抱き締めて、黒い男を睨みつけた。脳裏を過るのは、神主様の優しい声。  ──ハル。お前は本当に強い子だ。  ──お前がこれを使うんだよ。これで、皆を守るんだ。 「僕は……僕は、この神器を託されたんだ……!」  僕は震える脚で大地を踏みしめ、叫ぶ。 「

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神器戦士ミツマナコ

神器戦士ミツマナコ

「ハル。ハルよ」 「あっ……」  しまった、ぼーっとしていた。霞みがかった視界の中、神主様が微笑んでいる。 「すみません、神主様。ええと……」  ──ヤバい、なんだっけ? 「疲れているかな? ほら、深呼吸」  言われた通り深呼吸すると、意識が晴れてきた。僕はハル。ここは村の聖域。神主様に呼ばれて、ここにきた。 「ハルよ。ここに来てもらったのは他でもない。これを託そうと思うてな」  思案する僕に、神主様はそれを──立派な鏡を差し出した。 「これこそ神器、<龍咫

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