猫のつまらない話

猫のつまらない話 第16回【10月号 能町みね子 連載】
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猫のつまらない話 第16回【10月号 能町みね子 連載】

文&題字イラスト/能町みね子 写真/サムソン高橋 前回ほかバックナンバーはコチラ! 第一印象で「世界一かわいい」と思った我が子(猫)の小町ですが、困ったことに毎日かわいさがUPしてしまいます。かわいすぎて世の中のいろんなことがどうでもよくなってしまいます。私のツイッターといえばどちらかというと武闘派だったのだが、猫のことばっかり書いて写真もあげている。ツイッターはどんどんつまらなくなっていく。最高の事態じゃないか。インスタも始めてしまった。インスタの正方形の3×3のマスが

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猫のつまらない話 第15回【9月号 能町みね子 連載】
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猫のつまらない話 第15回【9月号 能町みね子 連載】

文&題字イラスト/能町みね子 写真/サムソン高橋 前回ほかバックナンバーはコチラ! そういえば佐藤さんは「あんまり鳴かないいい子」と言ってたけど、あれは何だったんだ。小町は家に来て数日でめちゃくちゃ鳴くというか、ほぼ喋りかけてくるようになりました。確実に何か言っている。なんてスピーディーになつく子なんだ。写真で見た時点で世界一かわいいと断言していたけど、改めていっしょに暮らしてみると、内面的にもかわいい。これだけの要素を秘めているとなると、やはりどの角度で評価しても客観的

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猫のつまらない話 第14回【8月号 能町みね子 連載】
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猫のつまらない話 第14回【8月号 能町みね子 連載】

文&題字イラスト/能町みね子 写真/サムソン高橋 前回ほかバックナンバーはコチラ! ごはんを食べたがらなかったり、水を飲まなかったりという件は結局わりと早々に解決しました。小町は1〜2日のうちにちゃんとカリカリを食べ、水も飲むようになり、トイレもノーミスですぐに覚え、買っておいた爪とぎも教えもしないのにすぐ使いはじめました。この子は人間が飼うために最適化されすぎではないか。全く問題のない、信じられないほどにスムーズな猫飼い生活が始まりました。本当にありがたい猫でございまし

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猫のつまらない話 第13回【7月号 能町みね子 連載】

猫のつまらない話 第13回【7月号 能町みね子 連載】

文&題字イラスト/能町みね子 写真/サムソン高橋 前回ほかバックナンバーはコチラ! 我が家の探索をする小町をひたすら温かい目で見守る私と猫先輩。ほっこりする光景。 我が家は壁につくりつけの棚があり、そのすぐ横にロフトベッドもあるうえ、狭小3階建て住宅です。縦移動が大好きな猫にとって最高の環境。この家を改装した時は「猫のために」なんてことはまったく考えていなかったのに、人間よりも猫にとって過ごしやすそうな家です。人間は3階まで上がるのがとてもめんどくさいと思っております。

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猫のつまらない話 第12回【6月号 能町みね子 連載】

猫のつまらない話 第12回【6月号 能町みね子 連載】

文&題字イラスト/能町みね子 写真/サムソン高橋 前回はコチラ!  私が御駕籠に入ったとらわれの姫こと小町を我が家に迎え入れんとする頃、猫先輩こと西村はちょうどうちの最寄駅に着いたとのことで、御駕籠のオープンは猫先輩が来るまで数分おあずけです。小町は我が家の居間に置かれた御駕籠(猫用キャリーバッグ)のなかで固まっていて、たった数分だけど、それだけで気の毒で心が押しつぶされそうです。この子ってば、精神的に追い詰められないだろうか。今のうちにあれだね、お手洗いとお食事のほうを

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猫のつまらない話 第11回【5月号 能町みね子 連載】

猫のつまらない話 第11回【5月号 能町みね子 連載】

文&題字イラスト/能町みね子 写真/サムソン高橋 前回はコチラ!  御簾越しならぬメッシュ越しの猫の写真を見ると、改めて、世界一かわいい猫なのでは?という確信がひしひしと我が身に伝わってくる。ごめんねルッキズムで、私は我が猫に関してはこの美貌を手放しで褒め称え、世界一かわいい猫だと主張することを誓います。私の猫に関しては、美醜によって評価することに一切ためらいません。だってどう見てもこの子は客観的に世界一かわいいからね。うちの猫だからかわいいんじゃなくて、世界一かわいい猫

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猫のつまらない話 第10回【4月号 能町みね子 連載】

猫のつまらない話 第10回【4月号 能町みね子 連載】

文&題字イラスト/能町みね子 写真/サムソン高橋 前回はコチラ!  猫ハイかつネコニティブルー(ネコッジブルー)になってグッズ一つ買うにもとめどなく悩みがあふれる私を見かねて、猫飼いの先輩である西村はオススメグッズをがんがんLINEで送ってきました。  おもちゃはカシャカシャぶんぶんがいいと思う、今までの経験からそれに食いつかない猫はいない、とのこと。棒の先に虫の羽を模したプラスチックのカシャカシャがついている猫じゃらし風のもの。すぐ購入。  ごはんは健康に問題がない

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猫のつまらない話 第9回【3月号 能町みね子 連載】

猫のつまらない話 第9回【3月号 能町みね子 連載】

文&題字イラスト/能町みね子 写真/サムソン高橋 前回はコチラ!  果たして私は猫を迎えるに適した人間なのか、悩んでいるとどんどん重い気持ちになってくるので、まずは行動するが吉、ということで、私は猫用品を探しはじめました。  まずトイレですか。通販はいまアマゾンよりヨドバシカメラのほうが何かと便利だと思うんですよ。「猫 トイレ」で検索する。えーちょっと待ってよトイレも種類がめっちゃいろいろあるじゃん!大きく分けると、おしっこが砂を通過して下のシートに落ちるタイプと、おし

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猫のつまらない話 第8回【2月号 能町みね子 連載】

猫のつまらない話 第8回【2月号 能町みね子 連載】

文&題字イラスト/能町みね子 写真/サムソン高橋 前回はコチラ! 上の写真は、実際に母からLINEで送られてきたもの 「寝起きなのであまりいいお顔でないそうです」  こんなにかわいいのに、あまりいいお顔でないのか!末恐ろしい逸材!この子が目覚めた時、一体どれだけの光を放つのだろうか!  あと、青森から来るってどういうこと? 私の実家は現在茨城である。なぜそんな遠方から?  詳しく聞いてみると、近所に住む母の友達である佐藤さんは実家が青森だそうで、猫は、青森在住の佐

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猫のつまらない話 第7回【1月号 能町みね子 連載】

猫のつまらない話 第7回【1月号 能町みね子 連載】

文&題字イラスト/能町みね子 写真/サムソン高橋  猫カフェによって中途半端に猫成分を摂取してしまったため、中毒症状によって猫飼いたい欲が極限に高まり、鼻息も荒くなりもうこのままでは犯罪に走ってしまうかもしれない、隙あらば猫を誘拐しかねないアウトローの匂いを私がぷんぷんたぎらせている頃、私がいちばん頻繁にやりとりしているLINEグループに不意に猫の画像がアップされました。仕事場の下のペロペロニャンニャン号といい、急にできた猫カフェといい、世界が私に猫を飼わせようとしている。

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