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〈小説〉濁り水

断水生活

私の心はバケツのように狭く絵の具の筆を洗ったあとの水みたいに濁っている。うっかり自分で自分のことをまぁまぁいい人じゃね?と思いそうなときは、バケツから濁り水をぶっかけよう。はい、確かにあの時私は意地悪を働きましたよ、溜飲を下げましたよ、やったことは謝ってもチャラにはなりませんよ。

11か月前