地に落ちていった人の好物だったお酒の味を今更知りたくなって用意してみたが、言葉で表せない感情に押しつぶされて未だに缶の口を開けることができないでいる。 遠く過去の人となっていたと思っていても、心の中では意外とまだ身近に居ついているということはあるのだと思った。