裏 和生

自分自身を救い出すための日記/嘘をつかなくていい個展

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自分自身を救い出すための日記/嘘をつかなくていい個展

最近の記事

許せないことを一人で抱えて苦しむことはない。 許せないことをされたあなたが、許せないことをした人間よりおかしいなんてことがあってたまるか。 いつか忘れないと前へ進めない そんな言葉を投げかけてくる人間のことも信じることはない。 許せなかった人間のこと、忘れないままでもいい。

    • 自身の力ではどうにもできない出来事がこの世界にはたくさんあってそれでも自身を責めて苦しくなったり身動きがとれなくなったりしてしまうこともあると思う。簡単に忘れたりできるものであれば最初からこのような感情にはなっていないとも思う。見えない枷を負って生きることの辛さを私も知っている。

      • 人生が狂う音がした。 今までに見聞きしたどの美しさにも存在しなかった、突き抜けた美しさで息ができなくなった。 できるならこのまま、この美しさに包まれたままにおえられたならと願ってしまうほどに…。 あの夏の、白線の外側に吸い込まれそうになった感覚とすごくよく似ていた。

        • 抗い

          あなたが認めて許してきた人の数だけ私はあなたのことを認め許したい。 人に許されてばかりの人間はあなたのことを同じようにしてはくれなかっただろうから。 許される側ではなく、許す側の人を許される側にできたなら… 私はあなたを救えないけれどあなたのことを大切にしなかった全てが嫌いだ、あなたが思うよりもずっとだ。

        許せないことを一人で抱えて苦しむことはない。 許せないことをされたあなたが、許せないことをした人間よりおかしいなんてことがあってたまるか。 いつか忘れないと前へ進めない そんな言葉を投げかけてくる人間のことも信じることはない。 許せなかった人間のこと、忘れないままでもいい。

        • 自身の力ではどうにもできない出来事がこの世界にはたくさんあってそれでも自身を責めて苦しくなったり身動きがとれなくなったりしてしまうこともあると思う。簡単に忘れたりできるものであれば最初からこのような感情にはなっていないとも思う。見えない枷を負って生きることの辛さを私も知っている。

        • 人生が狂う音がした。 今までに見聞きしたどの美しさにも存在しなかった、突き抜けた美しさで息ができなくなった。 できるならこのまま、この美しさに包まれたままにおえられたならと願ってしまうほどに…。 あの夏の、白線の外側に吸い込まれそうになった感覚とすごくよく似ていた。

          自分自身が自分に飲み込まれないよう調節して生きていないと、空虚な人間になってしまう。誰かに奪い取られなくても、独りでに中身が宙に舞い、元に戻すことが困難となる。心の豊かな人生を送るために体内に埋め込んだ欠片がどれほど大切なものであるか、あなたたちに理解される日は訪れないのだろう。

          自分自身が自分に飲み込まれないよう調節して生きていないと、空虚な人間になってしまう。誰かに奪い取られなくても、独りでに中身が宙に舞い、元に戻すことが困難となる。心の豊かな人生を送るために体内に埋め込んだ欠片がどれほど大切なものであるか、あなたたちに理解される日は訪れないのだろう。

          再利用すらできない不用品だから手放したのだと言った。 こんなにも美しい大粒の翡翠の涙がそう見えたのか。 こんなにも美しく熱い珊瑚の心を見てそう思ったのか。 ただ、あなたの宝箱にとって不要であっただけの話だろう。 ただ、それだけの話だろう。

          再利用すらできない不用品だから手放したのだと言った。 こんなにも美しい大粒の翡翠の涙がそう見えたのか。 こんなにも美しく熱い珊瑚の心を見てそう思ったのか。 ただ、あなたの宝箱にとって不要であっただけの話だろう。 ただ、それだけの話だろう。

          この先の人生が今までの人生で訪れたどの幸福よりも深い幸福で満たされたなら…残りの人生を浅く消え入るような苦痛と悲劇だけで終わらせることができるだろうか。

          この先の人生が今までの人生で訪れたどの幸福よりも深い幸福で満たされたなら…残りの人生を浅く消え入るような苦痛と悲劇だけで終わらせることができるだろうか。

          悲しみを多く含んだ怒りは消えることはない。 ずっと心に留まったまま、枷となるのだ。 最初から好きなように生きることを許されていた人間にはきっと一生理解することはできないだろう。 自分自身の力ではどうにもならなかった虚脱した感覚を、永遠と引きずりながら彷徨い続けるのだ。

          悲しみを多く含んだ怒りは消えることはない。 ずっと心に留まったまま、枷となるのだ。 最初から好きなように生きることを許されていた人間にはきっと一生理解することはできないだろう。 自分自身の力ではどうにもならなかった虚脱した感覚を、永遠と引きずりながら彷徨い続けるのだ。

          心にできた外傷の深さがどれほどのものなのか見つけることはあまりにも容易すぎた。 完治することのないまま残りの人生をその傷と共に歩むことになる。 剥き出しの傷口に手を当てることすらできないけれど、これ以上その傷が深くならないように、その傷が見えない鈍感な人間からあなたを遠ざけたい。

          心にできた外傷の深さがどれほどのものなのか見つけることはあまりにも容易すぎた。 完治することのないまま残りの人生をその傷と共に歩むことになる。 剥き出しの傷口に手を当てることすらできないけれど、これ以上その傷が深くならないように、その傷が見えない鈍感な人間からあなたを遠ざけたい。

          あの頃の幼く未熟な心を傷つけた成熟の皮を被った者たちと同じ立場にたってみても尚、あなたたちと同じ感性でいられない人間であれて心の底からよかったと思っている。 あなたたちが醜いと切り捨てた全てを、私はきちんと美しいと感じ取ることができて、それが過去の心を救うことに繋がった。

          あの頃の幼く未熟な心を傷つけた成熟の皮を被った者たちと同じ立場にたってみても尚、あなたたちと同じ感性でいられない人間であれて心の底からよかったと思っている。 あなたたちが醜いと切り捨てた全てを、私はきちんと美しいと感じ取ることができて、それが過去の心を救うことに繋がった。

          誰かの不幸の上に成り立つ幸福を、私は幸福などと呼びたくはない。 私にとってそれは居心地の悪い地獄と変わらないのだ。

          誰かの不幸の上に成り立つ幸福を、私は幸福などと呼びたくはない。 私にとってそれは居心地の悪い地獄と変わらないのだ。

          天邪鬼、捻くれ者、変わり者… あなたの言葉のどれにも当てはまらない。 ただ好きに生きてみたい、 人の迷惑にならない範囲で…。 本当にそれだけだった。 いつかこんな悲しみを抱えることのない、そんな世界が訪れたなら… そんな居場所となれたなら…

          天邪鬼、捻くれ者、変わり者… あなたの言葉のどれにも当てはまらない。 ただ好きに生きてみたい、 人の迷惑にならない範囲で…。 本当にそれだけだった。 いつかこんな悲しみを抱えることのない、そんな世界が訪れたなら… そんな居場所となれたなら…

          空がまだ藍色を帯びたこんな時間に、開けた窓掛けの前の景色がとても美しかった。 藍色の中にぽつりと見えたあたたかい灯りが、私の心の平穏を守ってくれた。

          空がまだ藍色を帯びたこんな時間に、開けた窓掛けの前の景色がとても美しかった。 藍色の中にぽつりと見えたあたたかい灯りが、私の心の平穏を守ってくれた。

          物事を続けることは素晴らしいことだと思うがそれはあくまで続けることのできた誰かを肯定しているだけで続けることのできなかった誰かを否定したいと思ったことはないしそれはあってはならないことだと思っている。自身の心を守るためのように見える方法が長期的に見て正しいものなのかよく考えたい。

          物事を続けることは素晴らしいことだと思うがそれはあくまで続けることのできた誰かを肯定しているだけで続けることのできなかった誰かを否定したいと思ったことはないしそれはあってはならないことだと思っている。自身の心を守るためのように見える方法が長期的に見て正しいものなのかよく考えたい。

          人の心に近づく行為や近づかせる行為は、お互いの地獄へ引きずり降ろすような感覚とも似ていて、生半可な気持ちではいけないと常々感じる。 価値観はそれぞれあるものだから、もっと軽やかな気持ちでそれを考える人もいるとは思うが、手放す時にもまた同じようにされると深い傷だけが残ってしまう。

          人の心に近づく行為や近づかせる行為は、お互いの地獄へ引きずり降ろすような感覚とも似ていて、生半可な気持ちではいけないと常々感じる。 価値観はそれぞれあるものだから、もっと軽やかな気持ちでそれを考える人もいるとは思うが、手放す時にもまた同じようにされると深い傷だけが残ってしまう。

          どうしようもないことをどうしようもないままに共に向き合い寄り添うことが、本来家族や大切な人との在り方ではないだろうか。

          どうしようもないことをどうしようもないままに共に向き合い寄り添うことが、本来家族や大切な人との在り方ではないだろうか。