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楽も苦も 時過ぎぬれば跡もなし 世に残る名を ただ思ふべし
昔より 道ならずして驕る身の 天の責めにし 合はざるはなし
島津いろは歌㉑【名(な)】を今に残しおきける人も人 心も心 何か劣らん
【つ】らしとて 恨み返すな我れ人に 報い報いて 果てしなき世ぞ
【そ】そしるにも二つあるべし大方(おおかた)は主人のためになるものと知れ
【を】小車(をぐるま)の我が悪業(あくごう)にひかれてや つとむる道をうしと見るらん
【り】理も法も立たぬ世ぞとてひきやすき心の駒の行くにまかすな
さつま女子が詠む島津日新公(じっしんこう)いろは歌 【た】種となる心の水にまかせずば道より外(ほか)に名も流れまじ
【よ】善きあしき 人の上にて身を磨け 友は鏡となるものぞかし
【ち】知恵能は身につきぬれど荷にならず 人は重んじ恥ずるものなり
【わ】私(わたくし)を捨てて君にし向かわねば 恨みも起こり述懐(しゅっかい)もあり
【へ】下手ぞとて我と許すな稽古だに 積らばちりも山と言の葉
【ぬ】ぬす人はよそより入ると思ふかや耳目(みみめ)の門に戸ざしよくせよ
【と】科(とが)ありて人を斬るとも軽くすな生かす刀もただ一つなり
#20 【ね】がはずば 隔てもあらじ 偽りの 世にまことある 伊勢の神垣
【ほ】仏神他にましまさず人よりも心に恥じよ天地よく知る
憂(う)かりける今の身こそは先の世と思へば今ぞ後の世ならん