十二次元の王

十二次元の王

十二次元の王

 また、やってしまった。  セクター・居合の資源調達室。眼の前には頭部から血を流して倒れている男が一人。私の手には《ゆらぎ探査斧》。彼は死ぬ直前に叫び声を上げたから、すぐに警備員が来るだろう。事故とはいえ、その後の待遇は碌なものではない。 (逃げちゃおかな)「そうだ、君はここから逃げることになる」背後からの声に振り向くと、そこにはポータルがあった。  私はこの地方に伝わるおとぎ話を思い出した。"重罪を犯した者の数パーセントが人々の恨みによりこの世界から追放され、次元の狭

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