佐渡島の対談ログ

いい作品には、必ず「いい問い」がある。安斎勇樹さんと考える、問いのデザイン

いい作品には、必ず「いい問い」がある。安斎勇樹さんと考える、問いのデザイン

いい作品とは何か? それは、世の中に「問い」を投げかけるものだと、ぼくは思う。 安野モヨコの『働きマン』は、「働くこと」の意味を問い直した作品だ。 連載開始前、深夜まで一生懸命に働く人はカッコ悪くて、ワークライフバランスが整っている人のほうがカッコいいとされる空気が社会全体にあった。でも、果たして、必死にボロボロになるまで働く人は本当にカッコ悪いのか? そんな「問い」から企画がはじまった。作中では、様々な登場人物たちが「働くとは、どういう意味を持っているのか?」を問い続け

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「できない」を持つ弱者が、価値を創る強者に。 澤田智洋さんと話す、新しいルールのつくり方

「できない」を持つ弱者が、価値を創る強者に。 澤田智洋さんと話す、新しいルールのつくり方

あなたが苦手な競技があったとする。苦手を克服するためにも猛特訓するか。それとも、自分がプレーしやすいようにルール変更を要請するか。どちらをあなたは選ぶだろうか? これまでの社会では、前者の選択肢をとることが美徳と考えられてきた。スタンダードな価値観の中で、必死に努力をし、競技の中で勝ち抜くことが賞賛されてきた。受験競争も出世レースも、そういった競技のひとつだ。 だが、いまは違う。多様性が認められる社会において、マイノリティの人たちが生きやすいように枠組みや仕組みを整えるル

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他人の物差しで自分を否定してないか? 伊藤羊一さんに聞く、「臆病な自分」からの抜け出し方

他人の物差しで自分を否定してないか? 伊藤羊一さんに聞く、「臆病な自分」からの抜け出し方

自己啓発本を読むと、大きな志を持つ大切さがよく説かれている。 でも、僕は大きな挑戦を強く推奨はしていない。大きな夢を語る必要もない。それよりも、他の人から見たら些細なことかもしれないが、自分にとって意味のある小さな一歩をまずは踏み出してみようと話している。その小さな一歩の積み重ねが、結果的に大きな挑戦になるのだ。 コルクラボでは、その一歩のを『聖なる一歩』と呼ぶ。 どうやったら、みんなが、聖なる一歩を踏み出せるようになるか?踏み出したくなるか? そのヒントがもらえたらと

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時代を超えたツッコミが生まれるコンセプトの条件とは? 元任天堂の玉樹真一郎さん・石川善樹さんと考えるコンセプト論

時代を超えたツッコミが生まれるコンセプトの条件とは? 元任天堂の玉樹真一郎さん・石川善樹さんと考えるコンセプト論

作品づくりにおいて重要なこと。それは「ツッコミ」が生まれることだ。 いい作品とは、「ああでもない、こうでもない」と自然と読者の会話や議論を呼び起こす。夏目漱石やシェイクスピアなどの作品は、100年以上前に書かれたものであるのに、その解釈をめぐり、いまだに議論が続いている。 そうした時代を超えてツッコミが生まれる対象を作るためには、人を惹きつける「コンセプト」が重要なのではないか? そう考え、友人の石川善樹さんと一緒に、「コンセプトとはそもそも何か?」「いいコンセプトはど

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ヨガやサウナと全く同じ!? YAMAP春山慶彦さんに聞く登山のマインドフルネス効果

ヨガやサウナと全く同じ!? YAMAP春山慶彦さんに聞く登山のマインドフルネス効果

近年、僕はヨガとサウナにかなりハマっている。 体を動かすことや、サウナから出た後の水風呂が、純粋に気持ちいいこともあるが、この2つの習慣のいいところは、自分の心の声に気づけることだ。僕にとってヨガとサウナは、心身を観察し、自分を整える重要なスイッチだ。 そして、登山もまた、ヨガやサウナと同じような効果があると言う。 そう語るのは、190万ダウンロード突破し、国内シェアNo.1の登山GPSアプリ『YAMAP』を提供するヤマップ代表の春山慶彦さん。 登山はハマる人が多い一

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感情の召使いではなく、主人となれ! 禅僧・藤田一照さんに聞く、愉快に生きるための「学び」

感情の召使いではなく、主人となれ! 禅僧・藤田一照さんに聞く、愉快に生きるための「学び」

未来予測がますます困難になる世界において、「これがあれば安心」という勝ちパターンのスキルは存在しない。ただ、社会がどんな状態になろうが必要と感じるものがある。 それは、学び続ける力だ。 成功体験や知識に固執せず、起きている変化を丁寧に観察し、楽しみながら学ぼうとする姿勢を持ち続けること。この学び続ける力がある人は、どんな時代になっても適応できるし、人生自体を楽しめるはずだと僕は思う。 そして、学び続けることの第一人者といえば、仏教の祖となった「ブッダ」だ。 曹洞宗国際

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「読む」と「書く」の往復が、自分の世界を豊かにする。 宇野常寛さんに聞く、批評の価値

「読む」と「書く」の往復が、自分の世界を豊かにする。 宇野常寛さんに聞く、批評の価値

コルクは「物語の力で、一人一人の世界を変える」をミッションに掲げている。 物語を創作する魅力とは、作品に触れた人の心に大きな影響を与えられることだ。マンガや小説を読むことで、「こういう風に自分もなりたい」「こういう世の中に変えていきたい」と、読者の世界を見る視点を変えることができる。 創作によって生まれた「他人の物語」は、読者が「自分の物語」を編み直す存在となりえる。僕らは物語の力を最大化するために、作品づくりにとどまらず、様々な働きかけをしていく。 そして、この「物語

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コロナショックの今こそ進化のチャンス!SCRAP加藤さんに聞く、体験型エンタメの未来

コロナショックの今こそ進化のチャンス!SCRAP加藤さんに聞く、体験型エンタメの未来

新型コロナウイルスによって、エンターテインメントのあり方も大きく変容しようとしている。 宇野さんの『遅いインターネット』の言葉を借りると、インターネットやSNSの普及に代表される情報環境の変化は「他人の物語」から「自分の物語」へと、僕らの関心の重心を大きく移動させた。 CDの売上が減退する一方でフェスやライブの動員力が伸びて続けていることが示すように、インターネットの発展は、パッケージ化されたコンテンツ自体の簡易かつ過剰供給によって、その価値を暴落させ、人々は自分だけの体

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被写体を通じて、視聴者自身の生き方を考えてほしい。 大島新監督に聞く、「我を問う」ドキュメンタリーの作り方

被写体を通じて、視聴者自身の生き方を考えてほしい。 大島新監督に聞く、「我を問う」ドキュメンタリーの作り方

あるひとりの政治家の17年間を追った、ドキュメンタリー映画が、6月13日より公開された。 大島新監督の『なぜ君は総理大臣になれないのか』だ。 映画の被写体である衆議院議員・小川淳也さんの応援者である知人から、「この映画を観てほしい」と連絡をもらい、公開前に鑑賞する機会を得たのだが、そこには他人ごととは思えない何かが写っていた。 「日本の政治は変わります。自分たちが変えます」と理想に燃えて政治の舞台に飛び込んだ小川さんだが、様々な予期せぬ出来事に翻弄され、思い通りに進まな

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他由を捨てれば「自由」になる。 仲山進也さんに聞く、仕事に夢中になるための思考法

他由を捨てれば「自由」になる。 仲山進也さんに聞く、仕事に夢中になるための思考法

イノベーションの歴史を振り返ると、技術・資金・人材といったリソースで優位にあるはずの多くの大企業が、スタートアップに敗れている。 いくらリソース面で恵まれた条件であったとしても、内発的なモチベーションによって動いている組織と、会社からの命令によって駆動されている組織とでは、パフォーマンスに大きな差が出ることは明白だ。 個人にせよ、組織にせよ、どうすれば夢中で仕事を楽しめるようになるか? 僕がマネジメントについて考える時、いつも参考にしているのが、楽天大学学長の仲山進也さ

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