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あくまでアマチュア書評集 “ワケあって未購入です” #11 『氷三部作1 ブロの道』『氷三部作2 氷』 ウラジーミル・ソローキン 訳:松下隆志 (2015年、河出書房新社)

11か月前

人間の救済を考えるSF「ブロの道: 氷三部作1」

『ブロの道』『氷』『23000』を並べると実に壮観。これがやりたかった。ウラジーミル・ソローキン作品ではSF色が濃くて、エンターテイメント性に比重を置いた作風だ。それでいて3作品とも軸となる文体が異なり、視点転換に群像劇と得意の実験的手法が存分に散りばめられている出色の作品群。