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【書評】 戦時下とコロナ禍を重ね合わせたラブストーリー──古市憲寿『ヒノマル』

「戦争が終わるまで、お前のことを生きて守ってみせる」 学徒出陣した兄の代わりに兄の恋人を守ることを決めた主人公。 毒舌イメージのある筆者がロマンチックな台詞を綴っている事実、良…。 今年暫定1位のきゅん読書。 登場人物たちのように逞しく楽しく生きるため、転職サイトを開く私。

ヒノマル【読書記録】

2年前

しわ寄せはたいてい理不尽で劇的なものだ。 津波のように震源は地下深くにあって手に負えない。 しかし、震源もまたしわ寄せの結果であって、致し方ない。 寄せては返すのだ。この貧しさも喜びも。 生命は点でありかつ波である。 中規模攪乱説の成れの果て 全自動災害発生装置「ヒノマル」