ヒゲとナプキン

ヒゲとナプキン

図書館の本。表紙はいくえみ綾先生。これは、女性から男性になった人の話。内容は性別の転換そのものではなくて、家族を持つことについて。主人公と周りの人の葛藤だった。どんな性別でも立場でも【家族】からは逃れられないのだと分かる。性転換したら終わりじゃないし、パートナーは?結婚は?子供は?

って結局は誰しもが一度は悩んでいることをひとつひとつ考えていく主人公。これを読むと性別ってなんだろう?と思わずには

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キタムラの「冷製」マネジャー日記 #92

こんにちは。「乙武の右腕」ことキタムラです。基本的に乙武の1週間のスケジュール紹介を中心に、思ったことを適当に書いていきます。たまに毒も吐きますが、温かい目で見守っていただければ幸いです。それではよろしくお願いします。

ご好評をいただいているYouTubeチャンネル『乙武洋匡の情熱教室』ですが、エアギターの回はご覧いただけました? キタムラ史上、最高に笑ってしまった動画なのですが、視聴回数がまっ

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小説『ヒゲとナプキン』のあとがき、無料公開しちゃいます!

28日に発売となった小説『ヒゲとナプキン』。あとがきを無料公開します。ぜひとも書店もしくはオンラインでお買い求めください!

いまから十五年前の話だ。

「すいませーん、乙武さんですよね?」 

車椅子で明治通りを走行していると、後ろから私を呼び止める声があり、振り返った。そこには二十代前半と思しきボーイッシュな女の子が立っていた。私が立ち止まったことを確認すると、彼女は意を決したように私へ質問を

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小説『ヒゲとナプキン』を、みなさんの手でアップグレードしてくれませんか?

今日はみなさんに嬉しいお知らせです!!

昨年、このnoteで連載していた小説『ヒゲとナプキン』の書籍化が決定しました!!!!

発売時期や版元などの詳しい情報は、また追ってご案内していこうと思っていますが、今日はみなさんにお願いがあってこの記事を書いています。

この『ヒゲとナプキン』の主人公・イツキは、私の友人でトランスジェンダーの杉山文野氏をモデルにしています。もっと言えば、この小説を書き始

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web連載小説『ヒゲとナプキン』を終えて

その訃報を知ったのは、僕が本を出してから3年たった頃だった。連日の仕事に疲れ果てて夜中に帰宅し、いつも通りメールボックスを開くとSのお母さんからメールが届いていた。
福岡で出会ったSは、元自衛官。僕の本を読んで勇気をもらったと、一度でいいから会って話をしたいと連絡をもらい、福岡まで会いにいったことがある。
Sに限らず、僕は本の出版後にメッセージをくれた当事者に会うため、2ヶ月間かけて日本全国を旅し

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連載小説『ヒゲとナプキン』 #最終話

【全文無料公開】

 昼過ぎには陣痛が始まったものの、一向にそのペースは速まることがなかった。イツキは長期戦になることを覚悟し、翌朝は病院からそのまま出社できるよう、ひとまず荷物を取りに自宅へ帰った。

 夜九時過ぎ。病院へと戻ると、そこには前橋からシゲルとフミエが、湯河原からは宗弘が駆けつけていた。決して広いとは言えない陣痛室はすでにすし詰め状態で、サトカも含めた五人でおしゃべりに花を咲かせてい

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連載小説『ヒゲとナプキン』 #36

【全文無料公開】

 学生たちの春休みと年度末決算が重なる三月末は、旅行業界きっての繁忙期。ひっきりなしにかかってくる電話に応対し、各所から届くメールに返信していると、イツキのデスクの上に置いてあったスマホが震えた。

「陣痛が始まったみたい。そろそろ病院に向かうね」

 サトカからのメッセージに、イツキはスマホを握りしめたまま、思わず立ち上がった。職場の同僚たちの視線が一斉に注がれたのに気づくと

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連載小説『ヒゲとナプキン』 #34

【全文無料公開】

 黒いロングコートに身を包んだサトカが、鳥居の向こうから手を振りながら歩いてきた。イツキは境内に設置された長椅子に座ったまま、軽く手を上げた。冬晴れの空は絵の具で塗ったように青く、吐く息の白さとのコントラストは新年の清々しさを感じさせた。

「ごめんね、お待たせ」

「あれ、荷物は?」

「ああ、いったん家に置いてきた」

「なんだ、言ってくれれば手伝ったのに」

 湯河原にあ

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連載小説『ヒゲとナプキン』 #35

【全文無料公開】

「あっ、そうだ」

 境内の長椅子でしばらく手を取り合っていた二人だったが、サトカは何かを思い出したように、コートの内ポケットに手を突っ込んだ。

「イツキのお姉さんの名前って、コズエだっけ?」

「ああ、そうだよ」

「なんかお姉さんからイツキ宛てに封書が届いてた」

 そういうと、サトカは懐から一封の白い封筒を取り出した。

「え、年賀状でもなく、封書?」

「うん、家帰っ

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連載小説『ヒゲとナプキン』 #32

【全文無料公開】

 ふと目が覚めた。暗闇に包まれた部屋の中で、イツキはスマホを探して毛布から手を伸ばした。指先に、小さな端末が触れる。それを手元にたぐり寄せると、画面から強烈な光が発せられた。あまりの眩しさに思わず目をつぶったイツキは、そこからゆっくりと瞼を持ち上げて視界を取り戻していった。

「もう十二時か……」

 イツキはひとりごちると、無造作に放り出したスマホが照らし出す天井をぼんやりと

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