ドラマ論

愛の不時着はなぜヒットした? 半沢直樹がウケる日本はヤバイ⁉【序章公開②】

愛の不時着はなぜヒットした? 半沢直樹がウケる日本はヤバイ⁉【序章公開②】

光文社新書の永林です。6月16日発売の「ジェンダーで見るヒットドラマ」序章公開後篇です。韓国ドラマの姑はなぜしつこいのか。アメリカドラマではなぜすぐに夫を捨てるのか。韓国ドラマではなぜ捨てないのか。日本のドラマではなぜ仕事だけしていてオッケーなのか。いろんな国のドラマを見ればみるほど、いろんな疑問がわいてきます。本書の序章後半では、治部れんげさんがこんな疑問をあっさりバッサリ、ジェンダーで読みときます。 序章前篇はこちら ↓ ◆現代日本の課題とつながるドラマのテーマジェン

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愛の不時着はなぜヒットした? 半沢直樹がウケる日本はヤバイ⁉【序章公開①】

愛の不時着はなぜヒットした? 半沢直樹がウケる日本はヤバイ⁉【序章公開①】

光文社新書の永林です。本日6月16日、治部れんげさんの新著「ジェンダーで見るヒットドラマ 韓国、アメリカ、欧州、日本」が発売になりました。noteで執筆中の原稿の先行公開した今年の元日から、半年とちょっと。治部さんと一緒に「このドラマが最高すぎました!」「このドラマは絶対見てください!」「このドラマが長すぎてツライです」「もうヒョンビンがお母さんに見えます」「もう眠い」などのメッセージを送り合い、本当にたくさんの作品について語り合いました。今回、本で取り上げていただいた22作

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『愛の不時着』のエンディング––「リアル」と「夢幻」が交錯する二重構造––

『愛の不時着』のエンディング––「リアル」と「夢幻」が交錯する二重構造––

『愛の不時着』は今日もネットフリックス(日本)の総合10位以内に入っており、その人気は衰える気配がない。『冬のソナタ』が、韓流ドラマというすてきなコンテンツの存在を日本に知らしめた画期的名作であったとすれば、『愛の不時着』は、韓流の映像作品が、世界的に通用する高価値を持つコンテンツへと見事な成熟を遂げたことを宣言するという意味での歴史的名作と言えるのかもしれない。 今回、私は、今なおホットな『愛の不時着』のエンディングがもたらす印象と効果について考察してみたい。 『愛の不

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同性カップルの日常ドラマ「きのう何食べた?」が属性を超えて愛される理由

同性カップルの日常ドラマ「きのう何食べた?」が属性を超えて愛される理由

光文社新書の永林です。3月17日、札幌地方裁判所で同性同士の結婚を認めないのは憲法14条で定めた「法の下の平等」に違反する、という判決が出ました。この件で憲法違反という判断が出るのは、今回が初めて。武部知子裁判長は「同性愛者が婚姻によって生じる法的利益の一部すらも享受できないのは、立法裁量の範囲を超えて不合理な差別的取り扱いだ」と指摘し、大きな話題となりました。 今回の「ジェンダーで見るヒットドラマ」で取り上げるのは、同性愛カップルの日常を、2人で囲む食卓を中心に描く「きの

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連続ドラマ「ロスト」を見て

連続ドラマ「ロスト」を見て

連続ドラマ中毒かもしれない しかも、「Lost」にはまってしまった。朝起きたら早く続きが見たい。 夜仕事から帰ったら、続きが見たい。 そんな感じであり、もはや自分が生活しているこの世界が現実なのか、 テレビの中のロストの世界が本物なのかわからない。というのは嘘になるけれども、ドラマは、シリーズが続くと何十時間もその世界とコネクションするので、自分がその世界とつながりがもちやすく、愛着のようなものをもってしまうのも、ドラマにハマる理由かもしれない。 それが映画であれば、

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物語論あれこれ【 リーガルハイ(古沢良太 脚本)/33分探偵(福田雄一 脚本・演出) 】

物語論あれこれ【 リーガルハイ(古沢良太 脚本)/33分探偵(福田雄一 脚本・演出) 】

少し前のテレビドラマですが「リーガルハイ」はおもしろかったですね。印象も強く残ってます。ガッキーかわいかったし。 なんと言っても強烈だったのは古美門研介というキャラクター。もうメチャメチャです。奇人です。庶民を蔑み罵倒します。しかし奇人だから流せたりします。実際にはちょっといそうにない人ですから。リアリティーありません。でも言うことは的を射ていたりして、流しつつも響いたり。 これがもしリアルなキャラクターだったらどうか。それが同じように罵倒したらちょっと耐えがたかったかも

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『美貌の絶頂期における記録格差について、とある大女優の心境吐露』

『美貌の絶頂期における記録格差について、とある大女優の心境吐露』

私は女優。年齢は、そうね、さすがにミニスカートは履けないくらいかしら。やだ。大女優なんて呼ぶのはやめて。ただ古いって言いたいだけでしょ。世の中、本当に不公平だわ。私はね、一番不幸な世代なの。私が若かった頃はね、そう、だから短い女の生涯で一番綺麗だった時よ。テレビはまだアナログ放送で、画質はとても荒いものだったわ。それがね、若さがピークを過ぎた頃になって、突然にテレビが綺麗になっちゃった。綿棒の先で隠せるくらいの小さなシミまで世間に堂々晒されるの。おまけに大画面よ。余計なお世話