セピック川

[2021.06]【太平洋諸島のグルーヴィーなサウンドスケープ⑪】前景の音、後景の音
―パプアニューギニア in 1993 その3―

[2021.06]【太平洋諸島のグルーヴィーなサウンドスケープ⑪】前景の音、後景の音 ―パプアニューギニア in 1993 その3―

文●小西 潤子(沖縄県立芸術大学教授)  私たちが第1日目に泊まった村は、ウォンブン Wonbunだったと後で村人に聞きました。東セピック州に点在する精霊の家(haus tambaran)は、成人男性の神聖な場所。薄暗い中で、男性たちは指孔のない太い竹笛で、高音と低音を交互に吹いて合奏します。その音で森の精霊が呼び込まれ、竹笛に憑依して男性たちに語りかけるそうです。外国人訪問者の私が精霊の家に入ったせいで、怒った精霊が昨晩暗闇の中で騒ぎたてたのだろうか…。  そんな私の思

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[2021.05]【太平洋諸島のグルーヴィーなサウンドスケープ⑩】暗闇のなかのサウンドスケープ
―パプアニューギニア in 1993 その2―

[2021.05]【太平洋諸島のグルーヴィーなサウンドスケープ⑩】暗闇のなかのサウンドスケープ ―パプアニューギニア in 1993 その2―

文●小西 潤子(沖縄県立芸術大学教授) 前回の記事はこちら↓  ポートモレスビー1泊目のリゾートホテルで、オーストラリア人のヴィヴィアン、ドイツ人のブリギッテとディーターの4人で夕食を共にし、1杯のグラスワインに酔って寝入った私は、夜明け前、これまで聞いたことのない不思議な鳥の声で目覚めました。  その日は、国立博物館見学の後、空路1時間でニューギニア島パプアニューギニア領中央部のマウント・ハーゲンに到着予定でした。ポートモレスビーからは、直線距離にして470km少々。

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『邪馬台国世界大戦』より「四方つ国(よもつくに)」#2

『邪馬台国世界大戦』より「四方つ国(よもつくに)」#2

【承前】 エジプトのピラミッドから目覚めた卑弥呼たちが、砂嵐と共に百余体のミイラを率いてカイロの町を襲撃! 「アイエエエ!?」「卑弥呼!?卑弥呼ナンデ!?」「コワイ!ゴボボーッ!」 カイロ市民たちは重篤な卑弥呼・リアリティ・ショック(HRS)を起こし、発狂・嘔吐・失禁! アッラーフアクバル! 「「「「ホホホホホ……!」」」」 卑弥呼とミイラたちがあざ笑う! 黄泉の国の岩戸が開き、ヨモツシコメ・ヨモツイクサが現れたのだ! "卑彌呼以死、大作冢、徑百餘歩、殉葬者奴碑百

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『邪馬台国世界大戦』より「四方つ国(よもつくに)」#1

『邪馬台国世界大戦』より「四方つ国(よもつくに)」#1

【承前】 バラバラバラバラバラ……セピック川上流域のジャングルにヘリの音が鳴り響く。軍用機。水上には兵士と機関銃を積んだボート。インドネシア軍だ! 「やつらめ。嗅ぎつけおったか」 呟いたのはパプア人の呪術師。兎めいた仮面を被り、川面に立っている。いや、鰐の背の上だ。 日本から南へ5000kmあまり、パプアニューギニア奥地。 曲がりくねる大河セピックを河口から遡上し、熱帯雨林のジャングルを進むこと1ヶ月。そこに天岩戸があった。呪術師らが聖地として崇め、しばしば人間の首を

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