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「尿から健康状態を測るIoT機器に関する実証実験」と「マスク顔認証決済」についての懸念点

尿を機器で検査して、スマートフォンで健康管理?

小林製薬株式会社+株式会社ファーストスクリーニング+株式会社NTTデータMSEの3社は200名の被験者に対して、尿から健康状態を確認するサービスの実証実験を開始しました。
4月からの実験と5月からの実験で検知する物質を分けて試す予定のようで使い捨ての機材を使って、検査しモバイルでデータを確認できるようにするとのこと。

画像処理との違い


そもそも、顔情報や皮膚の明細などで健康状態を確認するものもありますが、撮影場所のライトの当たり方や色などの影響を受けるため、どうしても精度の高い認識はできませんでしたが、今回のテストでは被検体から採取したもので検査するので有効性は高そうです。

使い捨て検査機

ただし、使い捨てという部分が気になります。
摂取した尿の情報をモバイ端末に伝える必要があります。
最も簡単なのは、リトマス試験紙のように変色した検査機器(使い捨て)の写真をモバイルのカメラで撮影して、取得する方法です。この方法であれば、使い捨ての検査機材内に電子的な部品を用意しなくても良いため費用が少なくてすみます。
逆に中に電子機材を作ってしまうと高くなってしまうため、この部分をどのように解決しているのか気になります。

今後の展開

糖尿などの特定の病気の方は制度の高い方法でこういった情報を取得する必要があると思います。ですので最初は病院から処方されたり病院内での利用を目指して販売を目指し、その後に一般ユーザに販売できるレベルまで価格を落として〜という流れが理想的な気がします。

マスク顔の顔認証で決済!

大阪メトロで、直営のポップアップ型店舗でマスク顔での顔認証による電子決済を実験するそうです、

マスク顔の難しさ

顔認証技術は単純に言えば人が人の顔を認識する技術と似ています。
ですので、露出している部分が大きければ大きいほど、本人認証率が上がっていくイメージです。逆に隠れている部分が大きいと、その部分の情報が得られたないため正しく本人認証が出来ません。
マスクをした場合顔の半分が隠れることになってしまうため、目元と鼻の一部の情報だけで認証を行う必要があり、本人を認証できない可能性・他人を認証してしまう可能性が増えます。

モバイルでの解決

iPhoneなどの携帯電話ではマスク状態での決済を行っているではないかというご意見があると思います。
しかし、モバイルの場合は下記の通り、2種類の認証を組み合わせて決済を行っている側面があります。
 1.「モバイルを持っている」という所持認証
 2.「顔認証」による生体認証
2種類の認証を組み合わせた場合にエラー率は大きく変わります。
今回の場合も、例えば「暗証番号(知識)+顔認証(生体)」などの2種類にすれば大きくエラー率は下がると思います。

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