「本好きの下剋上」が面白い
こんにちは、はしとです。
今回は、最近すっかりハマっている「本好きの下剋上」についてお話したいと思います。
なお、今回は小説版ベースにお話をしますので、ところどころネタバレが含まれる可能性がありますのでご了承ください。
概要
本好きの下剋上は「小説になろう」にて連載されていた、世にいう なろう系 小説です。全5部で677話で完結しています。
なお、現在はサイドストーリー的な「ハンネローレの貴族院五年生」という小説を連載中のようです。(最後の更新時期がかなり前なので、更新は止まっているものと思います。)
内容
内容的には基本的にはよくある異世界転生モノで、主人公である本好きで司書になった女性が本のない異世界に転生し、本を作成し広めるために奔走するお話です。
よくある異世界転生モノとの違いは、魔法などはあくまでも物語の主軸ではなく(特に最初の方は魔法は一切出てこない!)本をいかに作るか?展開するか?に注力するお話になっている。
好きなところ
ここからは私個人が好きな部分をまとめてみたいと思う。
なお、完全に主観なのでその部分を理解して読んでいただければと思う。
事件の詳細は不明
この作品では人が死んだり、良くない結果を迎える事件が何度か起こる。
しかし、この事件の詳細は読者に展開されない…
例えば登場人物の端役一人が死んだ場合も「○○が殺された。貴族の仕業らしい。」という情報しか共有されず、詳細がわからないまま物語が展開される。さらに後半で、犯人らしき貴族は出てくるのだが事件の詳細は語られないのだ。
実際の生活でも事件が起きたという話は聞くが詳細がわかることは珍しいと思う。
どちらかというと、このように詳細は語られず、雰囲気で「こんな事があったんだろうな…」と思って終わる事が多いと思うが、この小説は所々でそんな気持ちにさせてくれる。
文化(認知)の差が激しい
「文化が違う」という有名な言葉があるが、まさにそれである。
このお話の中では「貴族の常識」とか「神殿の常識」、「平民の常識」が大量に出てくる。
例えば「貴族の常識」では「平民の命を奪うことに良心の呵責はなく、罰で殺害するのは当たり前のこと」という認識があったりするわけである。
主人公は「前世の常識」から各常識に触れるため、読み手も一緒に「いや違うだろ!」という気持ちになるが、認識が異なるので仕方ないのである。
そういった主人公の認識のズレによって、問題が広がったり、意外な方向に落ち着いたりするのを見るのが本作品の非常に面白い所だと思う。
ミーティングや情報戦がリアル
この物語の中ではよくミーティングが実施される。
それは商売のお話が多く、商売をどうするか?どのように展開するか?誰に情報を出すか?などがリアリティを持って行われる。
これは実際の会社内でも実施されている部分でもある。
自分が持っている情報をそのまま相手に与えても思ったように動いてくれない。
また、それが人ではなく集団や地域になると更に伝播の力は弱くなり、年単位で時間がかかってくる。
実際にこのお話の中でも進捗を遅らせる判断をする場面も存在する。
進捗が早すぎると領地内が変化に対応しきれずに想定外の問題が起こる可能性があるという判断があったためである。
この部分の判断などもリアリティが高く感じられたので良かったと思うし、個人的には誰かの裏切りや失敗、死などはもう少し多くても良かったのではないかとすら思っている。(少女漫画的な小説なのでそれはそれで読者が離れそうなので逆に正解だったかもしれない…)
まとめ
アニメでは今季で第三部までを終わらせる予定だと思うのだが、本番は第三部からである。
第三部からはこれでもかと登場人物が増えるし、情報戦が行われるし、かなり楽しみである。
どうか、今回で終了とはならずに第三部までアニメ化されますように…
「神に祈りを!」
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