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depressionについて思うこと

タイトルの画像は僕の待ち受け画面です。
待ち受けと言っているのが20代にして、
ガラケーの名残が取れていないなと自負しております。


タイトル通りうつ病について筆を執ってる
しだいでございます。
先日、番組で放送されたサカナクションの
山口一郎さんのうつ病の闘病生活についての
放送を彼女が録画していてくれたので、
遅ればせながら視聴をしました。

うつ病の当事者の僕からすると、
身体がホントにベッドから起き上がらない、
倦怠感で思考が停止して言い表せようのない
不安や孤独感が襲ってくる。
睡眠もろくに取れずに夜は不安に苛まれ
夜中の公園や人通りの少ない路地裏を
あてもなく歩き続ける。

そして、朝になり布団に入るけれど、
3時間程度で目が覚めて日中は、身体的な
不調が発症し出して、何も手に付かない。
好きなものから順番に嫌いになっていく。

共感というよりも、同じ症状でした。

だから、うつ病で苦しんでいる人の
気持ちはとても理解する事が出来ます。

ただ、一つだけうつ病の当事者同士でも、
どうしても理解したり全てを分かる事が、
不可能な領域が存在する。
それは、その人のこれまでの人生や生き方や
何が原因でうつ病に、
なってしまったのかということ。

ここの部分だけはホントに難しい。

決して山口さんを否定するつもりは、
一切ありませんが、何者でもない僕の
うつ病と、山口さんのような
何者かになっている方のうつ病とはでは、
似ているようで、とても乖離したものなんです。
勿論、山口さんが先の見えないトンネルで
孤独に悶えていたり辛かったり苦しかった事は
理解しています。

でも、構成作家の末端の端くれ者で、
尚且つ若輩者ですが、あの番組の構成や演出は
余りにもうつ病を美談に見間違えてしまうような
発信しているようにしか見えなかった。
うつ病にプラスな面なんて何一つ無い事を
この場を借りて僕は言わせて頂きます。
そして、完治は存在しないと思っています。

僕も薬を飲んで4年弱経ち、
何とかギリギリ日常生活を過ごせていますが、
ふとした事がトリガーになり、鬱状態になる事は
多々あるし、1日でも眠剤を服用しなければ、
三日三晩はまともに睡眠が出来ずに、
あの時の自分に戻る恐怖が、
ずっと付き纏っています。

この放送を見てSNSで山口さんを
応援する投稿を幾つか目にしました。
しかし、僕は卑屈な生き物なので、
それが会社の隣の席の人で、
自分の仕事に負担がかかった時に
山口さんに対しての感情と同じように
あなたは言えますか?と思ってしまった。

卑屈でごめんなさい。

でも、それだけ当事者でも、
分かり切れない部分があるのに
経験のない方に理解してもらえる事が、
どれだけ難しいという事にも気が付きました。

人間って簡単に死ぬし、
簡単に死なへんし、
でも、どうせ最後は死ぬのだから、
生きる事に意味があるのではなくて、
どう生きようとしたかに意味があるんだと、
金八先生が言ってた。

どうかみなさんが
今夜も心穏やかに過ごせますよう。
おやすみなさい。

橋本金八より

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