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テンセント社がEC業界に進出?wechatのECプラットフォームがリリース

皆さんこんにちは。エンジョイジャパンの橋本です。中国のEC業界と言えば、「タオバオ」、「京东JD」、「拼多多」が3大ECプラットフォームとして有名ですが、中国国内の企業で時差総額No1企業であるテンセント社が、7月14日にwechatのECプラットフォーム「微信小商店(wechatショップ)」をリリースしました。本日は、このテンセント社のECプラットフォームについてご紹介したいと思います。

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「微信小商店(wechatショップ)」「微信小程序团队(wechatミニプログラム団体)」が開発したECプラットフォームで、店舗を立ち上げる際の初期費用が無料で始められるのが大きな強みのようです。また、商品登録、受注管理、決済取引、物流、アフターサービス、ライブ中継等のテクノロジーとサービスのプロセスを全て「微信小商店团队(wechatショップ団体)」が対応してくれます。

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現在、「微信小商店(wechatショップ)」で開店が出来るのは、法人企業、個人事業主と個人の3業態の予定ですが、まだリリースされて間もないこともあり、個人による登録はまだ出来ないようです。また、プラットフォーム内でペット用品、家電製品、デジタルスマホ、パソコン、オフィス用品、ファッション、下着等約1,500種類の商品の販売が可能で、今後販売カテゴリーはまだまだ増える予定です。

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これまで、テンセント社によるEC業界への進出は何回かありましたが、残念ながら全て失敗という結果で終っていました。そんな状況でも、テンセント社はEC業界への進出を諦めていませんでした。皆さんもご存知のように、テンセント社は「美团」、「拼多多」、「京东JD」の株主であり、今年の4月に拼多多の持ち株を7億9,000万株に増やし、株式の29.2%を占め、拼多多の2番目の大株主となりました。また、5月にはwechatで「小鹅拼拼(ショウアーピンピン)」という共同購入サービスのECミニプログラムをリリースしました。したたかに、EC業界に再び挑戦する機会をうかがっていたのです。

「2019社交电商发展趋势报告(2019ソーシャルeコマーストレンドレポート)」のデータによると、2017年~2019年の間、個人バイヤーやWeChat内にある「京东JD」傘下のECプラットフォーム「京喜(ジンシー)」によるショッピング注文は増え続けていて、その中で、2018年の前年比増加は42%に達しました。WeChatのMAUユーザーが12億人もいるので、今回ECショップ

の機能を取り入れることによって、友人や家族と一緒に買い物する人も増えるでしょう。

タオバオ等の大手ECプラットフォームと違って、今回リリースされた「微信小商店(wechatショップ)」は初期費用無料をポイントに宣伝しているので、個人や中小企業をターゲットにしているのではないかと考えられます。越境EC機能があるかどうかはまだ不明ですが、今後の状況次第で、日本企業にもこの新しいサービスを試すチャンスが訪れるかもしれないですね。

以上「微信小商店(wechatショップ)」のご紹介でした。withコロナが続く中、中国ではオンラインショッピングが盛んでいます。弊社も中国三大ECプラットフォームの一つである「拼多多」でテスト販売サービスを支援しているので、気になる企業様がいらっしゃいましたら、ぜひ橋本までご連絡ください。

弊社URL:https://enjoy-japan.jp/service/lp-pinduoduo

メール:hashimoto@enjoy-japan.jp

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