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カバーというよりコピーな感じが逆に清々しい Weezer / Weezer (TEAL ALBUM)

こんばんわ。神保町の音楽LOVERです。

いきなり本題から逸れるのですが、実はこのnoteは二人で運営しています(笑) 別に明かさなくてもいいっちゃいいのですが、恐らく今後文体や紹介する音楽の幅などで人格的な破綻を疑われてしまうのではないかと思い、安心してお読みいただくためにもお伝えしておきます。

今回は片割れのK(とでもしておこう)による投稿です。


ちょっとロックをかじっている人間ならば恐らく説明不要であろう、アメリカのロックバンドWeezer。

ポップパンクともエモとも色々捉えようがあるバンドだけど、その冴えないのび太くんみたいな風貌と見た目を裏切らないうじうじした歌詞が、日本人の琴線に触れて20年以上前から今でも人気を継続中なモンスターバンド。

僕もご多分に漏れず大好きなバンドで(入口はグリーンアルバムだった)、10年前くらいまではしっかり新譜も追っていたのだけど、もう皆良い歳だしかつての焦燥感とか痛々しさとかが感じられなくなって、最近はとりあえず一周聴いて放置みたいな感じ。

そんななかで今年出したカバーアルバムが、歳をとったことを逆手にとったような内容でとても素晴らしかった(というか笑えた)。


TotoやA-haといった、言い方はあれだが時代遅れな往年の名曲の数々を、趣向を凝らしたり今風におしゃれにするでもなく、ほぼほぼ忠実に演奏し歌い上げるのみな一枚(笑)


もはやおじさんのカラオケを収録したというような、道楽アルバム。

なんかそれが逆に、今でも音楽大好きなんだなーとか、かえって純粋な気持ちをそこに見出してしまって、グッときてしまう始末。完全にやられた。


Black SabbathのParanoidもカバーしているのだが、これに至っては歌い方もオジーに寄せすぎて、もはや本当にリバースが歌っているのかどうかすらわからないレベル。


続けている限り進化し続けるべきだし、今が一番最高って言えるのがベストなのだろうけど、ただ好きなことをそのままやっちゃうっていうのもまた純度が高くてかっこいいことなのかもしれないなーと思ったりしたのでした。


神保町で働く音楽好きによるディスクレビューなど。 洋・邦、ジャンル、年代関係なく、グッときたものを縦横無尽に駆け巡ってご紹介していきます。