映画『JOKER』は音楽もイイ!!【映画挿入曲】
どうも。神保町の音楽LOVERのGです。
『JOKER』観ましたか『JOKER』。
まさかこんなに大ヒットするとは…
今回は世界中で大ヒット中の映画『JOKER』の本編には極力触れず、劇中音楽の魅力を少しお話したいと思います。
とは言ってもやはり映画を鑑賞しないことにはなにもはじまらないので、“ズームアウトの視点”で簡単に感想を。
ボク自信まだ2回しか観れていなくて恐縮ですが、一言で申しますと【観応えのある傑作】これにつきます。
完全に個人的な意見であり、ごく当りまえのことですが、ボクが思うイイ映画の条件です。
・画がイイ(撮影技術・美術・衣装など)
・脚本がイイ(色々な解釈ができる・鑑賞後議論できる)
・役者がイイ(演技が上手い・美しい・カッコイイ・カワイイ)
・音楽がイイ(フィルムスコア・映画挿入歌)
改めて公言するのも恥ずかしいですね(笑)
でもね、実際に名作(傑作)と呼ばれる作品は上記の条件を満たしていたり、
いずれかが突出して優れている場合が殆どなんです。
『JOKER』もしっかりと上記の条件を満たしている!ということは傑作なのです。
以上が映画の感想です。
さて本題の音楽についてですが、今回は映画挿入曲。
まずは、予告編から使用されていて、本編でもとても素敵な使われ方をしていた今作のキーともいえる重要な曲がコチラ。
1936年のチャールズ・チャップリンの映画『モダン・タイムス』で使用されたチャップリン作曲によるインストゥメンタルのテーマ曲。その後、歌詞をつけてナット・キング・コールが歌ったバージョンがヒットチャートに入ったのを切っ掛けにトニー・ベネット、エリック・クラプトン、マイケル・ジャクソン、日本でも槇原敬之、MISIA、由紀さおりなど有名無名問わず世界中のミュージシャンにカバーされているスタンダードナンバー。
しかも、今回使用されているのはアメリカのコメディアン、ジミー・デュランテのバージョン!当然ナット・キング・コールやマイケル・ジャクソンのバージョンのほうが音楽的な完成度は高いけれど、今作にはジミーのコメディアンならではの人間味溢れるバージョンしか考えられない!流石です!!
そしてこの映画を語る上で、今回欠かすことができないミュージシャン、それが“ザ・ヴォイス”ことフランク・シナトラ。
劇中では彼のこの2曲使われています。
どちらも文句なしに素晴らしい歌声ですね~。
しかも歌詞の内容が映画にしっかりリンクしているところもニクイ!!
歌詞の内容が気になる方は、下記のサイトに素敵な翻訳が掲載されているので是非参考にしてください。
あと3曲だけ紹介させて下さい…
主人公、アーサー・フレックにある不幸な出来事がふりかかったとき(全編通して不幸なのですが…)に流れる音楽がコチラ。
これマニアックですねー。
ジャクソン C. フランクというアメリカのフォーク歌手で1965年に唯一のアルバム『Jackson C. Frank』をリリース。プロデュースはブレイク前のサイモン&ガーファンクルのポール・サイモン。作品の内容は今聴いても素晴らしいのですが、売れることはなく次第に音楽活動から遠ざかり、1999年に56歳で死去。
沁みますよねー。とにかく曲は抜群にいいです!!
続いて個人的にアーサー・フレック、超カッコイイ!とトキメいた❝階段を下るシーン❞で流れるのがゲイリー・グリッターのこの曲!
このシーンにはもうこれしかない!!といったどんぴしゃりの選曲!!!
お見事!!!!!
最後になりますが映画の終盤、色々なことが終わりアーサー・フレックがなんとも言えないスッキリした表情で車窓を眺めるシーンでこの名曲が流れます!!
この曲、これまでもCMやら映画やらドラマで幾度となく耳にしていますが、今回の使用例が断然ベストです!!これを機にクリームも何度目かの再評価をされることを祈ります。
※偶然にもドラマーのジンジャー・ベイカー氏が映画公開の2日後の10月6日に80歳で逝去されました。ご冥福をお祈りいたします。
とにかくこの映画は音楽だけにフォーカスしてもたっぷり楽しめちゃうのがスゴイ!
フィルムスコアの話もしようと思いましたが、それはまた次回にさせてもらいます。
まだ鑑賞されていない方も、リピーターさんも
できるだけ大きなスクリーンと音響設備が整った劇場での鑑賞がおススメです!
神保町で働く音楽好きによるディスクレビューなど。 洋・邦、ジャンル、年代関係なく、グッときたものを縦横無尽に駆け巡ってご紹介していきます。