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短歌関係の文章

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#浜田到

『率』3号評論抄

8年後からのまえがきこれは2013年の初夏に出た同人誌『率』3号に載った「死ねなかった僕のための遺書(あるいは「亡霊」のためのノート)」という文章のうち、希死念慮で塗り固められたような序章と終章を除いた本論部分3章を抜き出して、いくばくか体裁を整えたものです。ブリス・パラン、ジャン・ポーラン、モーリス・ブランショ、ライプニッツ、ジョルジュ・バタイユ、ゲラシム・ルカなどそのころ関心のあった思想家や文

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浜田到ノート――詩歌の〈架橋〉のために(『ウルトラ』10号掲載)

   
6年後からのまえがきこの文章は詩誌『ウルトラ』10号の、詩と短歌という特集に寄せたものです。この号では他にも詩人と歌人とのコラボレーションによる作品の試みなどがありました。特集の性格から、また当時「橋上の人」初稿をきっかけに鮎川信夫に関心をもっていたことから、「詩と短歌の架橋」というのがテーマになっているものの、先にnoteに上げた『率』3号の文章と同様、その当時から構想しつつもなかなか書

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