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初めてビットコイン・暗号資産に興味を持った多くの人にとって最適な5つの投資ステップ

本コラムでは、多くの人にとって最適な可能性が高いビットコインあるいは暗号資産全般の投資の方法・考え方を5ステップに分けて紹介します。

暗号資産に投資を始めた人は、最初に銘柄選定や投資の仕方間違えて後に損失を抱えてしまうことも少なくありません。

特に暗号資産市場はこれまで数年周期でバブル相場が訪れています。新規参入者が興味を持つのは、決まってそのバブル相場の最中です。バブルとも言われる強気相場の間は、何を購入しても利益が出るということもあるかもしれませんが、それでも相場が転換期を迎えたときには半分以上の人が損をしている場合がほとんどです。

本コラムを書いている2021年上半期現在は強気相場の最中です。前回の強気相場は2017年でその後、暗号資産市場は約2年間の低迷期を経験して人によっては資産を1/30程度に減少させた人も決して珍しくはないはずです。

再び強気相場の現在、新しく暗号資産に興味を持ち始めた人も多いのではないかと推察します。そこで本コラムでは、筆者が考える多くの人にとって最適な可能性が高いビットコインあるいは暗号資産全般の投資の仕方を紹介します。本コラムで対象とする読者は以下のような人です。

・投資を専業で行っているわけではなく、仕事や家事で普段はそれなりに忙しい
・けど新しい資産クラスと言われる暗号資産で資産を増やしてみたい
・投資元本は決して多くない(10万円ー1000万円)
・頻繁にトレードをする生活をしたいわけではない

なお、本コラムは一部当社HashHubのサービスのPRも兼ねて書いていることを事前に免責しておきます。そういった前提を理解して読んでもらいたいとは思っておりますが、基本的に最近に暗号資産投資に関心を持った人にとって役立つ内容を意識しているので、参考になれば幸いです。

加えて本記事のタイトルは「5つのステップ 」というタイトルにしましたが、より正確には5つのステップの考え方と受けてもらったほうが正しいです。定型的な方法ではなく、これをベースにして自身で熟慮のうえ方法を確立するほうが良いでしょう。

1.まずビットコインとイーサリアムの基礎を勉強しよう。

暗号資産に投資をすることを考え始めたとして、まず行うべきことは、チャートの勉強やインフルエンサーをフォローすることではありません。

はじめのステップであり、かつ最も重要なことは、暗号資産の仕組みを学んで、長期的な可能性やリスクを仮説を立てることです。そのうえで自分にとって許容できる資金量を見定めることです。

ビットコインのマイニングやPoWの仕組み、簡単な歴史、他の暗号資産との違い、イーサリアムの仕組みなどは知っておいて方が良いでしょう。その他にも沢山の種類の暗号資産がありますが、ビットコインとイーサリアムは技術的にも他の暗号資産の基礎のようなもので、金融資産と捉えても時価総額が最も大きいです。

また、それだけでなく、社会の構造や貨幣とは何か?ということまで興味を持つことが望ましいです。
こういった基礎リテラシーがない場合、正しい情報収集ができません。これらは基礎的な情報なので1000円程度の本数冊で学習ができます。お勧めの書籍リストとして一例は下記リンクで紹介しています。

関連:暗号資産・ブロックチェーンの仕組み・ビジネス・技術の基礎を学ぶための10の書籍

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関連:Bitcoinやブロックチェーンに傾倒する人に向けてすすめる金融や貨幣の歴史に関する10の書籍


基礎リテラシーがあることは様々なメリットがあります。例えば以下です。

・詐欺師に騙されることがなくなる
・インフルエンサーの発信する内容を鵜呑みにするのではなく、それを咀嚼して自分で意思決定できるようになる
・相場急上昇時において、狼狽売りをせずに長期的な思考を持てるようになる
・反対に相場下落時においても、一時的な恐怖から売却タイミングを決めてしまうようなことがなくなる

また、そもそも知識とは金融資産への投資にだけ役立つものではありません。そこで勉強した内容は仕事や生活でも役立つことがあるかもしれません。

2.ドルコスト平均法でメジャー暗号資産を購入する

前回のステップで、自身で基礎リテラシーを身につけて暗号資産に投資をしようと決めたならば、基本的にはドルコスト平均法でメジャー暗号資産を購入することをお勧めします。ここでのメジャー暗号資産とは、ビットコインとイーサリアムを指します。

ドルコスト平均法とは毎日一定金額を少しずつ買うことです。ボラティリティが高く、投資タイミングが難しい暗号資産を購入するに最適な方法の一つです。

ドルコスト平均法を使用する限り、ビットコインを購入することに、遅すぎるタイミングも早すぎるタイミングもありません。ビットコインは2017年の12月の当時史上最も高値をつけて、、再び高値をつけたのは2020年11月で約3年かかっています。

2017年12月にビットコインを初めて買った人がいたならばそれは最悪なタイミングに見えるかも知れません。しかしこのタイミングで初めてビットコインを買ったとしても、ドルコスト平均法で購入していた限りにおいて1年半程度でプラスに転換します。

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https://calculator.for-bitcoin.com/

上記のサイトは「もし、xx月YY日から、毎日あるいは毎週、ZZドル分のビットコインを継続購入していたならば今の投資成績はどうか」を確認できます。

ビットコインのドルコスト平均法での投資は、最も簡単な方法であり、これを行った人で2年以上継続して含み損失を出している投資家は今の時点で地球上にただの一人もいません。

3.アルトコイン・個別トークンの投資をするならば基本的なポートフォリオの考え方を学ぼう

前回のステップでは、まずメジャーな暗号資産であるビットコインとイーサリアムの投資から始めることをお勧めしました。

しかし、アルトコイン・個別トークンと呼ばれる、より時価総額が低く値動きが大きい銘柄にも投資をしてみたいと思う人も少なくないでしょう。実際のところ国内の個人投資家はそういった銘柄に関心が高い人が多いように見えます。

ただし当たり前ですが、値動きが大きいということは当たり前ですが、よりリスクが高いということです。そもそも暗号資産という資産クラス自体が従来の金融資産の中でもリスク資産であるにも関わらず、その中でもよりリスクの高い資産であることを認識するべきだと言えます。

しかし、それでも投資をしたくなるのも当然の心理です。その際にまず基本的なポートフォリオの考え方を学ぶことが必要です。以下はコインゲッコーと呼ばれる暗号資産情報の総合サイトですが、2021年2月において暗号資産資産全体の市場占有率は、BTC 60.0%、ETH 12.7%です。

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参照:https://www.coingecko.com/ja

つまり、アルトコイン・個別トークンを購入してそれらが約27%以上、暗号資産ポートフォリオを占めている場合、市場構成率以上の個別銘柄リスクをとっていることになります。つまり市場に順張りならば、今の市場環境ではBTCとETHで70%です。

なお、これら初心者だからこういった比率にしようというものではありません。むしろベテランの投資家ほどこういった比率になっているでしょうし、BTCとETHで70%を大きく超えて90%以上のほうが多いくらいではないかという肌感覚もあります。こういったポートフォリオ感覚を持ってリスク資産のアロケーションを組んでいくと良いでしょう。

そして、各個別トークンの投資の際においても、ステップ1で学んだように対象銘柄の事前調査をしたうえで納得感を持って投資をすることです。自分がリスクを把握しているか自問する場合に良い質問は、「このコインの価値が1/10になるシナリオはそのようなケースか?」と確認することです。これに答えられないということは、リスクを正しく認識していないということです。そして、答えられたならば許容できる資金量でポートフォリオに組み入れると良いでしょう。

4.もし暗号資産を増やしたいならば暗号資産レンディングを利用

次に購入したビットコインなどの暗号資産を増やしたいという心理が働くはずです。
そのための方法として、アービトラージやレバレッジ取引、DeFiアプリケーションの利用など様々な方法が考えられますが、本コラムとしてはなるべく大多数の人を対象にしています。これらと比べて一般的なユーザーが利用しやすく、暗号資産を継続的に増やせるサービスが暗号資産レンディングサービスです。

暗号資産レンディングサービスとは、特定のサービスに対してユーザーが暗号資産を貸し出しして、継続的に収益を得ます。サービスによりますが貸借料率は年率3-10%程度のサービスが多いです。レンディングサービス側は機関投資家への貸出や自社で見出している収益機会を利用して差額を利益にします。

当社HashHubもこの暗号資産レンディングサービス「HashHub Lending」を展開しています。2021年2月現在は先行リリース中で、対象ユーザーが暗号資産100万円相当から申し込みかつ、一部機能が使えませんが、夏に正式リリースを予定しています。

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参照:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000021.000033743.html

類似サービスとしては、海外サービスのBlockFiなども存在します。こちらは2017年から運営されており、業界内でも最も信頼度の高いサービスの一つです。

ただしこのようなレンディングサービスにもリスクは存在します。当該企業が破綻した場合などにおいて、十分な資産保全されない可能性があります。海外の一部サービスでは、実際にそういったケースも起こっています。

重要な点は、事前にサービスの理解をしておくことや、レンディングサービスの資金許容量を自身で見定めておくことでしょう。各サービスのサイトやFAQをよく見ることや、それでも疑問に感じることがあればサービス提供者にメールなどで質問を送るべきです。具体的な資産の活用方法は各レンディング企業のビジネスモデルの根幹なので、開示されることはあまりないはずですが、それでも聞きたい点が聞けるかも知れません。リスク考慮して複数のレンディングサービスを使い分けることも必要かも知れません。

しかし、そういったリスクも加味したうえで合理性があると判断するならば、レンディングサービスは良い選択肢になる可能性があります。 例えば、HashHubレンディングの場合は、BTCが7 %・ETHが10%の年率(2021年2月時点)であり、初心者が自分でトレードした場合に恐らく得れる平均的な利益より大きい貸借料率を提案しています。

5.継続的な学習をしよう

最初に定義したとおり、本コラムの想定読者は投資を専業で行っているわけではなく、仕事や家事で普段はそれなりに忙しい人です。だからこそ誰にでもできる基本的な投資手法をここまで説明しました。

そういった基本を抑えたうえで、最後は継続的な学習を続けるということです。

暗号資産業界はライフサイクルが早く、新しい技術や新しい投資機械は訪れやすいです。また、暗号資産自体の世間からの評価も流動的です。

そういった点では継続的な学習が重要になります。学習は必ずしも暗号資産に直接関係なくともテクノロジーや金融全般や、歴史や哲学などからも学べると思います。実際に著名投資家には歴史や哲学に傾倒してきた人は少なく、筆者意見にはなりますが、暗号資産市場は過去の歴史をなぞっているような進化も見られるので、だからこそ学べる点は多いでしょう。

暗号資産関連の情報では日本語では、コインポストあたらしい経済クリプトタイムズなどのメディアが存在します。

また、当社サービスではHashHub Researchというサービスを展開しています。HashHub Researchでは、コアな情報を届けている有料のレポートサービスです。シリアスな投資家や暗号資産取引所各社など業界企業がユーザーとなっています。

価格も有料であることや、深度のある情報を届けていることから必ずしも初心者を含めた万人にはお勧めはしませんが、より深くを知りたい人は是非利用を検討してみてください。

HashHub Researchを運営するにあたり大事にしている3つの価値観


最後に

本コラムでは、初めてビットコイン・暗号資産に興味を持った多くの人にとって最適な可能性が高い投資方法として5つのステップを紹介しました。これらは最も基本的な方法で、なるべく普遍的に参考になるよう心がけました。

最後に暗号資産やパブリックブロックチェーンは投資対象としても魅力的ですが、それと同じかそれ以上に魅力的な別の側面もあります。法定通貨ではない新しいアセットクラス、中央に管理されない新しいインターネット、コミュニティガバナンスされるプロトコルは、人類のインフラストラクチャーになれる可能性を秘めています。

30年後の人類はパブリックブロックチェーンをどのように使っているか

そういった様々な点を楽しみながら投資をすることが結果的に得るものが大きいかも知れません。多くの人が楽しみながら暗号資産市場に参加することを期待しています。

【採用情報】
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