HSPってほど繊細じゃないけど、敏感なぼく
1、お客様の中に、目から水がでる病気の治療法を知ってる方はいませんか?
ボクは言葉を話したりテキストを書いたり、絵を描いていると目から水が発射される猫である。
あふれる、大量に出る。
それがなぜだかは、わからない。
テキストや絵をかいているときは良いが、
人と対面で言葉を発する時にとくに困る。
お話を聞いてくれる人が
びっくりしてしまうからだ。
それはそうだろう。
話をしていて突然目から水が発射されたらボクだってびっくりする。
だから、ちょっと困っている。
お話を聞いてくれる恩人に、突然水鉄砲を発射する無礼なやつにはなりたくない。
また、この制御不可の水のせいで
ひからびるのも不本意だ。
ボクはこの水鉄砲癖をなんとかするために、
いろんな人の話を聞いて、
いっぱい本を読んで勉強することにした。
そうすると、
HSP(Highly Sensitive Person)
という言葉に行き着いたのだった。
2、HSPとは?
「視覚や聴覚などの感覚が敏感で、非常に感受性が豊かといった特徴を生得的に持っている人」のことで
元々はアメリカの心理学者であるエレイン・N.アーロン博士が1996年に提唱したらしい
(25年も前から調べてる人がいるんだね。)
とにかく耳と鼻がよすぎて困る。
具体的にいうと、ネズミ避けの超音波がことごとく耳に刺さる、この不快感はなかなか言い表せない…!(誰かが耳の穴に吹き矢が刺さったと表現していたがまさにこれ。言い得て妙。)
ガァン!ガァン!と冷凍庫の固まった氷を叩き割る音が苦手…!
知らない人でも知ってる人でも怒鳴り声が辛い。
においに関しては、特にアロマとかじゃなくて、季節や自然のかおりがとても好き。
今日の風はいい香りがするね!
というと、98%の確率で同意されない
(他の人に聞くと、空気にはあまりにおいがついていないそうだ…マジか…)
困るってほどではないけど、寂しい。
視力は月並みにわるいのだけど、色を認識する力はよくほめられるので目の感覚も良い方だろう(視力が高いのではなく、それを認知することに敏感だということ)
なんだかんだと、それらしい理由を自分の中で見つけるけど、そもそもぼくは人ではないので、
HSC(Highly Sensitive Cat)
といったところだろうか。
…ちゃちゃをいれるのはおいておいて、本を読み進める。
3、HSPの特徴
①ものごとを深く考える
②刺激を受けやすい
③感情の面で反応しやすく共感しやすい
④「かすかな刺激に対する感受性が強い
たしかにこの特徴には当てはまるし合点がいく。
案外ほかのひとの多くは、道端に咲くきれいな花を立ち止まってまでは見ないし、
雨や晴れのにおいを嗅いだり、季節のにおいをすんすん嗅いでいる様子もない。
今の問題を解決できれば、今の自分をつくってきた思い出や過去のことなんてどうでもいいとか言っちゃうし。
カフェで他の席の人が何を話しているか聞こえていなくてあまり興味がないみたいだし。
辛い話や嬉しい話を聞いて毎回のようには涙を流さない。
ぼくは、
道でであったお花を愛でるのが好きだし、
雨の日のホコリっぽいにおいも好きだし、
晴れの日のおひさまのかおりもすき。
季節ごとにあるにおいも、大好き。
今を作った過去や功績を尊敬しているし、
(中には悪い思い出や黒歴史もあるけど、それも含めて自分だったり、改善されていろんな社会のシステムができたりしてるわけだから、関わったものや人、時には犠牲…すべて尊いのだ。)
大好きなカフェの友達の猫ともおしゃべりするのも大好き。
(彼らは何語で話されたって、きもちが通じるのだ!すごくない!?)
ありがとうと言うと、目からの水がまたとまらないし、
カフェで、ふたつ向こうの席の恋バナを聴いてクスリと笑ったり、悲しい気持ちになったりする。
家族が亡くなったという話を聞くと涙が止まらない。
ぼくがそのひとなのか、
ソノヒトガボクナノカ
その人の深い悲しみが伝播して、人との境界がわからなくなる。錯覚状態なのかもしれない。
…
検索すると診断テストがいっぱいあったのでやってみた。興味ある人はいちどやってみてほしい。
案の定ぼくにはHSPの傾向が強いという結果が出た。
世界中で20%のひとがこのHSPにあたるそうなので、特別少ないわけではない。
ただ、少数派ってくらい。
出会う確率は少ないけれど、同じように感じる人はいるってこと
ぼくはその中でおめめという器官が作用しているだけなのだと思う。
掘り下げると、アウトプットの時に目から水がよく出るので、きっとぼくの目は感情の蛇口みたいなものなんだろう。
ぼくが感じ取ったものすべて、考えめぐらせること、溢れる感情を吐き出すには、言葉を紡ぐ口や手の蛇口だけではきっと小さすぎるのだ。
4、HSPってほど繊細じゃない
途中まで、自分はHSPなのかぁ!とうんうん頷いていたんだけども、首をかしげざるをえない内容もあった。
HSPさんは、社会に生きづらさを感じています。
人といると疲れやすく、1人になる時間が大事なのです。
あなたの世界は美しく、素敵なので、めいっぱい感じてみましょう。
あなたの感じたことを、アウトプットしてみましょう。
といったことが書かれていた。
???…見て、聞いて、考えて…???🐱
(ここでいきなりFF14)
…
ボクは、人といることが大好きだ。
家族だっているし、仕事以外ではほぼ常にいっしょだ。
(お風呂おトイレは別!)
仕事中も一つの部屋に、8人いる。
たのしい。
ただ、パソコンに向かって作業することが多いので、1人と言えなくもないが、みんなと一緒にいる時間がしんどいとは思わない。
(ここでも、ふた席隣の会話が聞こえちゃうわけだけど、別にストレスではない。ただ、話を聞かれているとバレると当人たちは気持ち悪いだろうから、耳栓代わりのAirPodsをしてラジオをきいている)
う〜ん、ここにきて突然HSPさんの傾向(?)にあてはまらなくなってきたぞ。
ボクはこの目から発射される塩分をふくむ水の放出を止めたいだけなので、この世界が生きづらいわけではない…。
世界が素敵なことは知ってるし、個人と個人が違うことはHSPだけの問題ではない。
(そういえば、自分を自分だと認識した時から、他の人とぼくが同じことなんてなかったな)
そんなわけで、マイペースに好きな時にお花も植物も見てるし、そんな自分が他の人とちょっと違うということも知っていて、ふうがわりという客観的な評価は自分の中でべつに不当なものではない。
取り立てて『そういうこと』には困っていない。
HSPさんは感じやすく自分を内向思考することが多い
↓
大抵の場合、他の人と自分の感じ方の違いや感じ方の強度が違うってことにすでに行きついているんじゃなかろうか?(ここにきてADHDさん、アスペルガーさん疑惑も)
でも自分がHSPの傾向があることに気づかずにほかの人と同じでないことに悩んでいるのならとても辛いことだ…。
もし、このテキストを読んでくれてる人の中に、生きにくい原因をHSPに求められそうなら、日本語で書かれたこの本は答えを持ってきてくれるのでおすすめ!
🌾Kindle Unlimitedなら期間限定で0円のものもあるよ!
こういった日本語の本には、HSPの処方箋のような本しかなくて、どう言うメカニズムでそうなるのかとか、どうして感じにくい人感じてしまいすぎる人がいるのか、その仕組みについてはあまり書かれていない。
隠れ繊細さんが、少しでも自分の繊細な部分に気づき、生きやすくなるための悩み解決のための本なのだ。
そこにはざんねんながら、ボクの知りたい制御不能な水鉄砲の謎や、その止め方については書かれていないのだった…。
今日もぼくは不義理な水鉄砲を、
恩人におみまいするのであった…。
あとがき
・同じ症状がある
・この本おすすめ!
・私はこれで治りました!
等ありましたら、即コメントへ…!!!
スキ😽
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