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やらかした夜に読み返す本の話

40歳も間近な、いい中年でありながら、いまだに妻と言い争いになることも多い。ウンコの投げあいみたいなもんで、ホントにどうしようもない。最近に至っては、6歳の娘と言い争うことすら、ある。

感情に火がついてしまうと、我を忘れてしまいがち。ふと気づいてクールダウン出来るようにはなりつつあるも、ほとんどの場合、突き詰めると「自分の方が正しい」しかいってない。

そんなことがあった夜、落ち込みを抱えながらひとり布団の中で読み返す本がある。

人間はたとえ自分がどんなに間違っていても決して自分が悪いとは思いたがらないものだということが、わかりかけてきた。  
他人のあら探しは、何の役にも立たない。相手は、すぐさま防御体制を敷いて、何とか自分を正当化しようとするだろう。それに、自尊心を傷つけられた相手は、結局、反抗心を起こすことになり、まことに危険である。

まことに危険である。カーネギーのいう通りだ。

およそ人を扱う場合には、相手を論理の動物だと思ってはならない。相手は感情の動物であり、しかも偏見に満ち、自尊心と虚栄心によって行動するということをよく心得ておかねばならない。

わかっている。

人を批評したり、非難したり、小言を言ったりすることは、どんな馬鹿者でもできる。そして、馬鹿者に限って、それをしたがるものだ。  
理解と寛容は、優れた品性と克己心を備えた人にしてはじめて持ち得る徳である。

おっしゃる通り。

人を非難する代わりに、相手を理解するように努めようではないか。どういうわけで、相手がそんなことをしでかすに至ったか、よく考えてみようではないか。そのほうがよほど得策でもあり、また、面白くもある。そうすれば、同情、寛容、好意も、自ずと生まれ出てくる。  
すべてを知れば、すべてを許すことになる。

そうしよう!と心から思ったよ。(読んだときは)

それでも、いざ、自分が当事者になると、これがなかなかに、難しい。

わかってる。人間は「感情の動物」だし、「たとえ自分がどんなに間違っていても決して自分が悪いとは思いたがらないもの」だという事を十分に、いや十二分に理解しているという自覚を持った冷静な自分が、それでもなお、100歩ゆずって、いや10000歩ゆずって、冷静に客観的に論理的に考えても「自分は正しい事を言っている」と、神に誓って思ったりするだけだったりする。

「自分が正しい」という呪縛から自らを解き放つ事は難しい。

相手が子どもだったりすると、なおのこと自分の正しさに確信を持っている点で、たちが悪い。人生経験のある自分の言い分が正しい。むしろ相手のために言っている、このままだと苦労するのは子ども自身で、自分の言い分が通った所で自分には何の得もない。だからこそ、自分の言い分は正しい。間違ってない。なんでわかってくれない。ってな具合である。

子どものケースで考えると自明過ぎてバカバカしくなるのだけど、すでに「正しさ」がどうか、ということは問題ではなくなっていることに気づかなければ、消耗するばかり。

感情の脳のスイッチを切って、理性の脳に主導権を渡さなければならない。

「どう着地させると、望む結果に最も近づくのか、そもそも望む結果とは何なのか」

これが解くべき問題ってことに気づいて切り替える事が重要だ。

感情の脳に支配されたまま、自分の正しさを相手になんとか分からせようと説得の論理を組み立てて、わかりやすいように例え話を持ち出してる時点でもうアウト。機嫌がわるいか、疲れてるか、じつはそっちが本当の原因だったりするので、散歩にでも行って頭冷やして来た方が良い。uto21xkvw7cr が私のドラクエウォークのIDだ。フレンド申請お待ちしております。

相手の反応にがっかりしたかもしれない。理不尽だと思うかもしれない。それでも、感情でぶつかって行ってもいいことはない。いいことはない。

だいたい疲れてる時ほど冷静になれない。疲れてるなら休もう。置けるなら時間置いた方が良い。無理ならひたいに手を当てて深呼吸するとよい。

冷静になると見えてくる。いまの状況に反応しているだけで、望む結果、目的に立ち返えれば、その反応は逆効果でしかない。

目的が無いのに「人を動かす」ことは意味がないし、目的もポリシーもなく生きてるから、状況に反応して自分が正しいと確認する事でしか自分を保てないのかもしれない。

そもそも、何が理想だったのか。どうなるとハッピーなのか。そこに意識を持っていこう。日頃からちゃんと軸を持っておこう。

何か成したいこととか、在りたい状態があるなら、感情的になって自分が正しい事を認めさせる事に時間もエネルギーも費やしてる場合ではない。切り替えよう。作戦を立てよう。

・・・それでもやっぱり、納得いかない。どう考えても自分の方が正しい、思い出し怒りが盛り上がって来て結局、寝らんなくなるんだけど、「人を動かす」読んでると、翻訳本で読みづらいので、気づいたら寝てる。「盗人にも五分の理」だけ、やたら頭に残ってる。おすすめ。

1 人を動かす3原則
盗人にも五分の理を認める
重要感を持たせる
人の立場に身をおく
2 人に好かれる6原則
誠実な関心を寄せる
笑顔を忘れない
名前を覚える
聞き手にまわる
関心のありかを見抜く
心からほめる
3 人を説得する12原則
議論をさける
誤りを指摘しない
誤りを認める
おだやかに話す
“イエス”と答えられる問題を選ぶ
しゃべらせる
思いつかせる
人の身になる
同情を持つ
美しい心情に呼びかける
演出を考える
対抗意識を刺激する
4 人を変える9原則
まずほめる
遠まわしに注意を与える
自分のあやまちを話す
命令をしない
顔をつぶさない
わずかなことでもほめる
期待をかける
激励する
喜んで協力させる

ざっと内容振り返りたいときは、こっちの本読んでます。わかりやすい。

※今回は、9月8日(日)~9月14日(土)分の週報になります。


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