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受験生の頃の話(その12)

前回の投稿はこちら↓↓
予備校の手続きで意見が分かれ、地獄絵図と化したじゅんじゅんの家。そんな中、いよいよ合格発表の瞬間が訪れるのでした。


いよいよ後期試験の結果発表日がやってきました。
前期発表の時の苦い経験を繰り返さぬよう,この時は家で待機することに。友人のお姉さんが見に行ってくれるとのことでした。

合格者の番号が掲示された時間から30分ほどが経った頃,友人から電話が。
「じゅんじゅんの番号,あったみたいだよ」
『えっ,ほんと??〇〇学部の○○番,あったんだ??』
「うん,姉ちゃんの見間違えじゃなければ」
『嬉しい!教えてくれてありがとう。ところで,〇〇はどうだったの?』
「あー,俺は無・・・」
『おめでとーー!!』
「え,オレ,落ちたんだけど・・・」
『あ。。。ごめん。。。』

最後の方のやり取りが何やらおかしな展開になってますが,実はまだお子様だったじゅんじゅん君,友人の合格があって初めて連絡をくれると思い込んでいたので,電話が来た時点で友人は受かったものだと見なしてしまったのでした。
だから相手の言葉を最後まで聞くことなしに「おめでとう!」と言ってしまったのです。
さすがにこれには友人もドン引きしたようで,大変申し訳ないことをしてしまったと思っています。

さて,電話が終わり,台所で料理をしていた母に伝えた所,「良かったねぇ」と言葉少なくはあったけど,喜んでいた様子。取り乱すくらいはしゃぐのではないかと思っていたのでちょっと肩透かし感があったのだけど,やはり興奮はしてい たようで,3分も経たないうちに沢庵と一緒に指をがっつり切ってしまったらしく,2週間くらい指に包帯をしていました。怪我したところがとても心配だったんだけど,実際はそんなこと気にならないほど喜んでくれていたようです。

担任に報告するため学校へ。前期で落ちた時に「お前は何をやっていたんだ」と心ない言葉を浴びせてきた進路指導の教諭は手の平を返したように握手を求めてきた。当時は嬉しくてそのまま手を出してしまったけれど,今なら普段声をかけてくることもしなかったのに,学校の実績になった途端に態度を変えてくる人間は信用できませんなどと言って,差し出された右手を振り払ったかもしれないと思います。それだけ嫌な存在だったなぁ。
担任にも挨拶。こちらも僕はお気に入りの生徒じゃなかったようなので,特に話すこともなく,お世話になりましたとだけ言って終了。後から聞いた話だけど, 担任は,僕のクラスメートの子に「あいつには3者面談で8割受かると言っておいたが,実際は五分五分だった」と言っていたらしく,チャレンジさせるために 高めの評価を伝えたのは良いとしても,それをペラペラと他の生徒に話すのは大人としてどうなんだろうと,最後まで裏切られたような気がしました。

そんなことで,学びの場というよりは受験指導校のような環境で自分とは価値観の違う教員達に最後まで馴染むことはなく,高校生活を終えることになりました。

次回,多分最終回!

では,また来月!

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