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受験生の頃の話(その11)

後期試験の小論文に手応えを感じられなかったじゅんじゅん君。現役生としての受験生活が終わり、新生活に向けて準備を始めるのですが・・

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とりあえず一通りの日程が終了し、一息つく。前期日程で合格を決めた友人達は新生活に向け、住むところを決めたり大学に手続きに行ったり忙しくも楽しそうにしています。

僕はと言えば後期試験の結果は3月下旬にならないとわからないので、それまで宙ぶらりんの状態。じっとしていてもしょうがないのはわかっているのだけど。

そんな中、部屋でゲームをしていると親が険しい表情で入ってきた。

「今日予備校の出張受付をやってるみたいだから申し込んできなさい」

うーん、と首を捻る。
まだ結果が出てないのに手続きに行くのはあきらめたようで嫌なのと、行くなら別の予備校にしたかったのです。今でこそメジャーである、動画を使った通信制の予備校が当時僕の町にもできまして、そこに行きたかったんですよねー。

そこは自分自身のことだから気持ちを正直に話しましたが、親としては実績がわからない所ではなく、講師とフェイストゥフェイスで授業を受けられる所に行ってほしいという、当時ならごくごく当たり前な希望を持っているわけで、「適当なこと言わないで、早く行ってきなさい!」
親もセンター試験の結果を見て前期合格をすると思っていたので、浪人生活に向けての手続きには口うるさかったです。

後期の結果がどうなるかは別に、とりあえず授業料等を納めなければならず、手続きを渋っている僕に向かって母がそのお金(確か72万円)を投げつけてきたのでした。何かで束ねられているわけでもなく、ただ72枚折り重なった諭吉がそれぞれハラハラと舞い落ちる。今までの人生の中でこんなに多額のお金を投げつけられたのはこれが最初で最後と思います。そんな貴重な経験と修羅場を迎えつつ、予備校の手続きに行ったのでした。

いよいよ次は試験結果の発表です。

では、また明日!

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