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「つくる」を考えてみる

こどもは「つくる」のが大好き。
子どもの頃を思い出しても、自分の子どもをみても、幼児教育の場における子どもたちにおいても好きな子が多いと思います。
僕がここで書いている「つくる」がなぜ平仮名表記かというと、いつも「つくる」を頭の中で思い浮かべるときは「作る」と「造る」と「創る」の3つがあり、それをひとくくりに表現したいからです。ちなみに、辞書的解釈でこの3つを記載すると次のようになります。

作る
何かしらの素材を用いてある物を組み上げたり、今までにないものを新しく生み出す際などに用いる。比較的小さなものを生み出す際に使う事が多い。具体的には、「料理を作る」「新曲を作る」

造る
家や船など大きなものをつくること、また、酒を仕込むことに用いられる。造るはほぼ有形のものに限られる。

創る
創刊・創業・創作・創造・創立などのように、新しいモノやコトをつくりだす意味で使うが、製造・製作・育成・栽培などに関しては使わない。

一般的には「作る」を多く使いますが、この微妙なニュアンスの違いが大切だなと思っています。また、遊びでいえば、遊び自体をつくるや、工作的なつくるや、ことばをつくる、歌をつくるなど、たくさんつくれるものがあります。

大人が意図した方向へ導く「つくる」とは
”ときどき” おさらば!

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子どもの「つくる」を日常で考えると、プラモデルやブロック、工作、そして知育系商品などがすぐに浮かびます。これらは全てにおいて、”大人が想定したゴールや形”が存在します。

「つくる」の基本や道具の使い方、脳育などには非常に有用ですが、クリエイティブな遊びの中に答えや想定があることになってしまいます。

特に、しかたがいことなのですが製品である以上「禁止事項」が多く存在してしまうことが大人の「ダメ」に繋がりがちです。しっかりとした基礎を学びつつも、ルールも方程式も答えもない「つくる」という場を子ども達には作ってあげたいですね。

自然の中で「つくる」

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クリエイティブで自由でな「つくる」をするなら自然の中が一番簡単です。
自然の中には、石、砂、土、木の枝、木の実、草花、空間と、様々なものがあります。土地によっては許可が必要になりますが、素材は無限にあるわけです。
大きな特徴としては次の通りです。

・同じ物がない(大きさ、長さ、形、色、広さ、地形などなど…)
・使い方にルールがない
・何かをする空間がひろい
・季節によって素材が変わる(花、種、葉っぱなどなど…)

これらに子どもや大人のひらめきと空想を掛け合わせれば、時間がゆるすかぎり「あそび」も「おもちゃ」も「ごっこあそび用のツール」も「建物」も、なんでもつくれてしまうと思います。

自然の中でつくるポイント

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自然の中でポイントは3つだけ
その1
既製品で遊ぶ際の「使い方」や「禁止事項(食べるなど体に害や大けがの恐れがあることをのぞいて)」などの癖を取り除くこと。
並べても、投げても、重ねても、塗っても、刺してもいいし、どんな形のどんな素材と組み合わせてもいいのです。また、遊びながら発展するがママに遊んでいくことで、道具をつくるから遊びをつくるに変わるなど、色々な方向にいくことができるわけです。

その2
素材と向き合うこと。目的から素材を探してもいいし、素材から目的をつくってもいい。素材と向き合うことで、ひとつの木の枝が「魔女のスティック」「刀」「スコップ」「秘密基地の柱」などなど、様々なものに変化してくれます。


その3
自然のものだけにこだわりすぎないこと。例えば、紙やロープ、ガムテープなど、自由度が高い製品を要素として取り入れてみても面白い事がたくさん起こります。そもそも「自然のものだけ」自体が自由では無くなってしまうので、柔軟に楽しむことを優先に考えてみましょう。

もちろん怪我はさけたいところ。上手に自然の素材と向き合いながらいろいろ「つくる」を楽しんでみてください。

スタッフが毎回僕の著書「ネイチャーエデュケーション」に書いたポイントを簡単にまとめてSNSにアップしてくれています。
気軽に読めて実践して頂けると思いますので是非見てみてください。

この元となった本は、ネイチャーエデュケーションです。こちらもよろしければ是非読んでみてください。


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