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才能が七割。

 俳優の資質とは何か。才能と運の比重は、どちらが重いのか。ぶしつけにも、演出家蜷川幸雄に尋ねてみた。

 「正直いって才能が七割でしょう。(中略)「おい、それはしゃべり言葉になっていないだろう」なんてダメ出しをするレベルのやつが、後に伸びたなんていうケースは、一度もないです。ちゃんと自意識を飼い慣らして、舞台の上でそんな会話でも普通にできるのは、最低条件でしょうね。会話ができなくても、全く可能性がないかといったら、そうは一概に言い切れないけれども、条件ではありますね」(蜷川+長谷部『演出術』ちくま文庫 二一三頁)

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年々、演劇を観るのが楽しくなってきました。20代から30代のときの感触が戻ってきたようが気がします。これからは、小劇場からミュージカル、歌舞伎まで、ジャンルにこだわらず、よい舞台を紹介していきたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。